アニメの全セリフ -ガンダム、ジブリ、鬼滅の刃など-

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伝説巨神イデオン 第8話 対決・大砂塵

伝説巨神イデオン 第8話 対決・大砂塵

伝説巨神イデオン 第8話 対決・大砂塵

 

 

伝説巨神イデオン 第8話 対決・大砂塵


前回のあらすじ
バッフ・クランのギジェは、重機動メカ『ギラン・ドウ』でソロ・シップに仕掛けてきた。
亜空間での戦闘……つまりデス・ファイトは、不利とみたベスの命令によって
ソロ・シップはデス・ドライブを停止して、ギジェとアバデデの攻撃から脱出する事に成功した。
しかしそこには、見知らぬ惑星があった。

バッフ・クラン兵
「クラム・ザン、キャッチ。座標SSアーム。要候」
「減速良好。カウント・ダウン、30です」
ギジェ
「ハルル様と連絡が取れたのですか?」
アバデデ
「うむ。ハルル様は増援部隊を率いて、こちらへ向かう準備に入られたそうだ」
ダミド
「それは……」
ギジェ
「お願いがあります」
アバデデ
「何だ?」
ギジェ
「このガタマン・ザンの亜空間センサーとアバデデ様の指揮がなければ、我々はあの異星人の船をここまで追う事は出来ませんでした」
「せっかく作っていただいたチャンスを、取り逃がす訳には参りません」
アバデデ
「今焦る事はないと思うが?」
ギジェ
「ハルル様を迎えるという事は、私の敗北を認める事になります。このままでは侍としての面目が立ちません」
ダミド
「侍だと? 今のお前が口に出来る言葉とは思えなかったがな」
ギジェ
「ダミド……!」
アバデデ
「ギジェ、お前らしい所が気に入ったよ。しかし、ハルル隊の為のビーコン設定もある。単独行動となるがいいのか?」
ギジェ
「はっ!」
ダミド
「アバデデ様……!」
アバデデ
「重機動メカ『ドグ・マック』を貸そう。ダミドは援護をな」
アーシュラ
「ねぇ、やらせて?」
デク
「触ると火傷するぞ?」
アーシュラ
「面白いもん」
デク
「あ、コスモ」
アーシュラ
「兄ちゃん!」
デク
「落ちる!」
アーシュラ
「兄ちゃん、ずっと遊んでないよ。遊ぼう!」
コスモ
「子供は邪魔だよ。ドームの林にでも行ってな」
アーシュラ
「兄ちゃんは子供じゃないの?」
コスモ
「ンッ……アーシュラ!」
ベント
イデオンの4台分もあるのか?」
テクノ
「あぁ、ソロ・シップの中にあった」
ベント
「当分戦えるって訳だな」
コスモ
「本当なの、テクノさん?」
テクノ
「あぁ、イデオンの部品だがな。しかし……」
ベント
「早いとこ、イデオンの金属をコピーできるようにチームを作らにゃな」
コスモ
「頼むよ。イデオンを扱うのは何とかなるけど、そういうのは全く駄目だからさ」
カーシャ
「ふん、パイロットの方もどうだか」
コスモ
「お前はどうなんだ?」
カーシャ
「ノルマはやっているわ」
シェリ
「貴方! この船の中を歩き回っていいと誰が許可しましたか?」
カララ
「別に閉じ込められもしなかったので、出ました」
シェリ
「警備兵!」
ソロ星の軍人
「はい!」
シェリ
「この女を、メイン・ブリッジの後ろの林から一歩も出さないように」
ソロ星の軍人
「はい! さぁ……」
アーシュラ
「……怖いんだ」
デク
「敵の女なんだぞ?」
シェリ
「その二人! 何故ここに居る?」
「子供がこんな所に居てはいけないでしょ?」
アーシュラ
「怖い……!」
アーシュラ
「ファードは?」
デク
「やっぱり来ないってさ。あんなキリキリしている所によく居られるよ、ファードの奴……」
アーシュラ
「行こ、行こ! 探検!」
デク
「うん!」
リン
「ルゥったら! キレイキレイするの!」
ロッタ
「リン。デクとアーシュラを知らない?」
リン
「さぁ……」
「あっ!」
ロッタ
「本当に……どこに行ったのかしら」
リン
「好奇心いっぱいなんですもの。ソロ・シップの中、ウロウロしているんでしょ?」
「さぁ、いい子ね。キレイキレイ」
ロッタ
「はっ、好奇心……」
デク
「これじゃ、方向が分からなくなっちゃうぜ? 道に迷わない内に戻ろうか」
アーシュラ
「だらしないの! 私達、探検に来たんでしょ?」
デク
「うん……。でもね、そういう訳にはいかないんじゃない?」
デク、アーシュラ
「あっ!」
アーシュラ
「恐竜……恐竜!」
デク
「恐竜だ!」
アーシュラ
「行っちゃう!」
デク
「よ、よせよ! よせってば!」
「よせ、アーシュラ! おいっ!」
バッフ・クラン兵
ドグ・マックを中心にダミド隊が援護に付く。発進スタンバイ、第3ハッチ開け!」
 〃
ドグ・マック、発進! 3・2・1・0!」
ダミド
「俺も見縊られたものだな。これでは、ギジェ一人を引き立たせる為のものではないか」
ロッタ
「デク! アーシュラ!」
ベス
「どうした、ロッタ?」
ロッタ
「デクとアーシュラ、こっちへ来なかった?」
ベス
「知らんな」
ロッタ
シェリルさん、二人を知りませんか?」
シェリ
「知らないわ。30分前には見たけどね」
ロッタ
「じゃあ、ファードの言う通りだわ……」
コスモ
「……もうこんな所に潜んのは嫌だぜ?」
ベス
「体が小さいんだから文句言うな」
コスモ
「ロッタ、どうしたんだ?」
ロッタ
「デクとアーシュラが探検に出掛けたらしいの」
コスモ
「探検? ソロ・シップの外に出たってのか?」
ロッタ
「そう。ファードはデクに口止めされてたらしいんだけど、『この星を見たい』って出てったらしいわ」
コスモ
「よし、捜してくる」
ベス
「カーシャ」
カーシャ
「呼んだ?」
ベス
「コスモの手助けをしてくれ」
カーシャ
「えぇ?」
シェリ
「ソル・アンバーで行く事はないわ」
コスモ
「何言ってんだ。あんたのヒステリーが嫌で、あの二人は出てったのかもしれないんだぞ」
シェリ
「コスモ……」
ロッタ
「私だって、やるべき事はやっているわ。炊事洗濯、掃除に育児、家畜の世話に野菜作り……これ以上、何をやれっていうの?」
カーシャ
「分かったわよ」
シェリ
「ベス、貴方も行くの?」
ベス
「いけないか? メカ整備もした。三人でテスト飛行もしなければならんしな」
「尤も、あのチビ共が好きだって事もあるがね」
シェリ
「こんな時に、子供の一人や二人とソロ・シップを天秤に掛けられる訳ないでしょ?」
カーシャ
「ンッ、操縦桿がまだ本調子じゃないじゃない。こいつ……!」
ベス
「よく来てくれたな、カーシャ」
カーシャ
「フフッ、シェリルやロッタと居るよりはマシだから」
「あっ! ……駄目だわ、ソロ・シップに戻ります」
ベス
「了解」
デク
「あの恐竜、きっと巣に帰るんだぜ。どうしても見たいの?」
アーシュラ
「卵があるかもしれないね!」
デク
「どうしたんだ?」
デク、アーシュラ
「わっ!」
アーシュラ
「あ、見て!」
デク
「わぁっ!」
「あぁっ……!」
アーシュラ
「あ、恐竜の赤ちゃんがいる!」
デク
「危ないぞ!」
アーシュラ
「いらっしゃい、ほらほら……」
デク
「アーシュラ……!」
「ほらアーシュラ、逃げるんだ!」
アーシュラ
「だって可愛いんだもん!」
デク
「でもね……!」
「来た!」
「アーシュラ!」
「わっ!」
アーシュラ
「来る!」
「兄ちゃん……わぁぁっ!」
コスモ
「もう少し下がれ。危ないぞ」
デク
「来なくたっていいのにさ」
コスモ
「ん、何だ?」
「デク、お前達は岩陰に隠れろ!」
デク
「あぁ! アーシュラ!」
アーシュラ
「うん!」
デク
「あぁっ……!」
コスモ
「ンッ……こういう風に空中停止させるのって、神業なのよね」
デク
「ふぅ」
アーシュラ
「行った……」
デク
「どういう事?」
コスモ
「何かあるぞ、あそこに」
「やっぱり……!」
「ンッ、何だ?」
「バ、バッフ・クランのメカか!」
「仕掛けてこないんなら、行くぜ!」
「うっ!」
デク、アーシュラ
「あっ……!」
「うわぁぁっ!」
「わぁっ……!」
アーシュラ
「捕まった!」
ギジェ
「ようし、捕えた!」
「そこの異星人に告げる! やむを得ず人質を取った!」
コスモ
「しまった。デクとアーシュラが捕まった」
ギジェ
「我がバッフ・クランは侍であれば、一対一の決闘を最も尊いものとする!」
コスモ
「侍?」
ギジェ
「貴校が侍ならば、一騎打ちに応じて全ての決着を付けたい!」
コスモ
「全ての決着を付ける……」
ダミド
「人質か……ギジェめ、よく見ている。異星人が決闘に応じたら、各機待機!」
ビラス
「はっ!」
ダミド
「ほう、異星人め。応じるようだ」
デク、アーシュラ
「うわぁぁっ!」
アーシュラ
「落ちるゥ……!」
デク、アーシュラ
「うわっ!」
デク
「うっ……!」
コスモ
「俺の方が決闘に勝ったら、ソロ・シップの攻撃をやめてくれるのか?」
ギジェ
「いや、断る。子供が相手では話にならん」
コスモ
「くそ、俺の星では俺は立派な大人だ!」
「くそ! ンッ……」
「この……!」
ギジェ
「やめないか、子供!」
コスモ
「くそ、やめるか!」
ギジェ
「ええい!」
コスモ
「貴様達は、ただ異星人だからって俺達を襲って、そのお陰で俺は両親を殺されたんだぞ! それを黙ってろっていうのか!」
ギジェ
「一方的な言い草だな。被害を受けているのは我々の方だ。何故抵抗する?」
コスモ
「何だと?」
「くっ……!」
「貴様達が来なけりゃ、戦いはしない!」
ギジェ
「分かった。あの巨人とカララ様を返してくれるのなら我々は引き上げよう。ベスとかいう男に伝えろ」
コスモ
「よく言うよ! そんな事、出来る訳ないだろ!」
ベス
「ん? コスモが敵と決闘か!」
シェリ
「決闘? 何?」
ベス
「バッフ・クランとコスモが決闘中だ!」
シェリ
「決闘? どういう事なの?」
ベス
「分からん! カーシャに発進させてくれ!」
「戦闘機も巨大メカも居るんだが、静かなんだ」
コスモ
「ンッ、くそ!」
ギジェ
「てぇい!」
コスモ
「あっ……」
ギジェ
「タァッ!」
コスモ
「うぐっ!」
アーシュラ
「兄ちゃん!」
デク
「コスモ!」
コスモ
「うっ……!」
ギジェ
「これが何か分かるか? レーザー剣だ!」
コスモ
「し、知ってる……! 人思いにやってくれるんなら、苦しまなくて済むから……!」
ギジェ
「可愛くないな。勝負は付いたのだ。助けてくれと言えば助けてやる」
コスモ
「うっ……」
ギジェ
「可愛くない少年だ。侍なら潔くするものだぞ!」
「ん? お前は下がっていろ」
コスモ
「何?」
ギジェ
「誰が乗っている?」
コスモ
「ベス……!」
ギジェ
「決闘用のレーザー剣だ、拾え!」
ベス
「バッフ・クランでは、決闘の名誉は何よりも重いらしいな」
ギジェ
「そうだ」
ベス
「条件は付くのか?」
ギジェ
「私が勝てば、諸君の宇宙船と巨人を頂く。諸君がこの星で暮らすだけの物は置いてゆこう」
ベス
「君が負ければ……?」
ギジェ
「私が負けるか。フフッ……諸君を追うのはやめよう」
「まぁ、カララ様は返して欲しい。ダミドという男に預けてくれ」
ダミド
「ギジェめ……異星人共に、我ら侍の礼儀が通じると思っているのか?」
ベス
「了解した」
「ンッ!」
ギジェ
「ンンッ……!」
コスモ
「あいつ、本当に約束通り……」
ギジェ
「トァァッ!」
ベス
「フンッ!」
ダミド
「3台目か……」
「ビラス、各機に移動命令を!」
ビラス
「はっ……?」
ダミド
「巨人のメカがこちらに集結したんだぞ。異星人の宇宙船を叩くチャンスだ」
ビラス
「いやしかし、ギジェ様の一騎打ちは……」
ダミド
「相手は異星人だ。約束を守るとは限らん」
ビラス
「あっ、そうでありました」
ダミド
「各機、異星人の宇宙船を攻撃する! エンジンを集中攻撃する事を忘れるな!」
コスモ
「何だ? 急に……!」
ギジェ
「ダミド!」
「うっ……うぉっ!」
ベス
「軍を引き上げさせる約束を果たしてもらおうか!」
ギジェ
「い、今のが勝負だと?」
ベス
「貴様は侍だろう! 侍に二言はない筈だ!」
ギジェ
「目付けがいなくては勝負は決められん!」
デク、アーシュラ
「うわぁぁっ!」
ナロブ
「ギジェ様をお放ししろ! しないと、この子供達を……!」
コスモ
「汚いぞ! 約束が違う!」
ベス
「これが侍のやる事か!」
ギジェ
「ナロブは私の部下だ。侍ではない!」
ナロブ
「ギジェ様を帰さぬのか!」
アーシュラ
「苦しいよぉ!」
ベス
「……行け!」
ギジェ
「やり方が違うのだ、異星人共め!」
コスモ
「何が侍だ!」
アーシュラ
「ベーッ、だ!」
ギジェ
「ダミドはどうしたのだ!」
ナロブ
「分かりません。突然で……」
ギジェ
「上手く行きかけていたものを……!」
ナロブ
「絶好のチャンスです。攻撃を掛けます!」
ギジェ
「これ以上恥を掻かせるな!」
ナロブ
「はっ……!」
ギジェ
「私は今、ダミドのお陰で恥を掻いてきたのだぞ! 異星人共が戦いの準備が出来るまでは待ってやれ!」
カーシャ
「敵は攻撃してこないけど、どういう事?」
コスモ
「知るか!」
ベス
「奴の意地だな。こっちが戦えるのを待ってる」
コスモ
「異星人がそんな事すんのか?」
ベス
「知らん!」
カーシャ
「わざわざ待ってくれるなんて、どういう敵なの?」
コスモ
「うわっ!」
デク
「わっ! ドッキングしないの、コスモ?」
コスモ
「カーシャ、ベス、上昇出来ないか?」
ベス
「よし、この間に上昇。ドッキングする!」
カーシャ
「了解!」
ダミド
「よく狙えよ!」
ソロ星の軍人
「わぁっ!」
 〃
「わぁぁっ!」
シェリ
「対空砲を!」
ジョリバ
「手が遅いぞ!」
シェリ
「たかが子供二人の為に、ソロ・シップは無防備になってしまって……」
「あっ!」
ロッタ
「キャーッ!」
ソロ星の軍人
「あぁぁっ!」
ベス
「何? ソロ・シップが……」
カーシャ
「早く戦いの決着を付けないと……!」
コスモ
「ソロ・シップが危ない!」
ギジェ
「逃げるのか?」
コスモ
「突っ込むぞ!」
コスモ、デク
「うぅ、ぁっ……!」
ギジェ
「ん? 剥がれた!」
「異星人の巨人め……!」
デク
「あ、あいつが!」
カーシャ
「ベス、コスモ、あの男を踏み潰すのよ!」
デク
「コスモ、やんないのかよ?」
カーシャ
「どうしたの? 二人共、ねぇ!」
「私がやるわ!」
コスモ
「やめろぉ!」
ベス
「奴は侍だ。踏み潰しちゃならん」
「ソロ・シップの援護に向かう!」
カーシャ
「そんな! せっかくのチャンスなのに!」
ダミド
「ギ、ギジェめ! あの巨人を叩けなかったのか?」
コスモ
「デク、もう自分勝手に外に出るなよ」
デク
「あぁ……」
ベス
「アーシュラ、偉かったよ」
アーシュラ
「うん……」
ベス
「さ、行こう」
「フッ……よしよし。さ、もう泣くんじゃないぞ」
カーシャ
「ベス、コスモ、答えてちょうだい! 何故あの時、あの男を逃がしたの?」
「やっつけられる時にやっつけておかないと、いつまたやられるか……」
ベス
「礼儀には礼儀をもって答える……それが侍だ」

 

 

 

 

 

伝説巨神イデオン 第7話 亜空間脱走

伝説巨神イデオン 第7話 亜空間脱走

伝説巨神イデオン 第7話 亜空間脱走

 

 

伝説巨神イデオン 第7話 亜空間脱走


前回のあらすじ
ダミドのギル・バウ隊の作戦によって危機に陥ったイデオンであったが、
コスモの機転とギジェの考えによって戦いは中止された。

ダミド
「この中より、射撃優秀な者5人を選び出して、攻撃班を編成させる」
バッフ・クラン兵
「はっ!」
ビラス
「お待ちください。今ギジェ様が、ロゴ・ダウの異星人と通信を開いておられます」
ダミド
「アバデデ様はご承知なのか?」
ビラス
「はい」
ダミド
「敵に時間を与えるとは、愚かな……!」
シェリ
「翻訳するわ。『接触はお互いに代表者三人ずつ。条件はカララ・アジバを返す事』」
ベス
「ん、カララを?」
コスモ
「ほら見ろ。一方的に要求を出されちゃってさ」
ジョリバ
「どうする?」
カーシャ
「こんなもの、受け入れなければいいのよ!」
シェリ
「ベス、貴方の言う通り、捕虜は利用したいわね」
ベス
「ジョリバ、デス・ドライブはどうなんだ?」
ジョリバ
「メイン・エンジンはコントロール出来るが、座標が上手く取れん。つまり、目的地を選ぶという訳にはいかんのだ」
ベス
「どこでもいい。我々の住めそうな星に脱出できれば」
シェリ
アンドロメダ方面軍の前進基地へ逃げ込めば、バッフ・クランを倒す事だって……」
ベス
「異星人に他の地球人の居所を教えるのか? それは出来ないな」
シェリ
「人間同士よ? お互いに助け合う義務があるわ」
ベス
「我々人類はそれ程までに優しくはないぜ?」
「ともかくソロ星を脱出する。バッフ・クランとのコンタクトは中止だ」
コスモ
イデオンで待機してるよ」
カーシャ
「ふんっ!」
シェリ
アンドロメダ第六軍、ブラジラー。アンドロメダ第六軍、ブラジラー。こちらソロ星、応答願います」
ベス
「やめないかシェリル!」
シェリ
「何故?」
ベス
「素人に、ブラックホール・ギャラクシー通信のターゲットが取れるものか!」
ダミド
「アバデデ様! 異星人と接触しようなど無駄な事です! 攻撃命令を出してください!」
ギジェ
「いや、条件によっては話し合いで降伏させる事も出来ます!」
アバデデ
「未だロゴ・ダウの異星人から回答が来ておらんのだぞ? ダミド」
ダミド
「はっ……」
ギジェ
「アバデデ様!」
ダミド
「奴等はコンタクトを拒んでいるではないか!」
ギジェ
「しかし……!」
ダミド
「アバデデ様、攻撃命令を!」
アバデデ
「ん、今度こそ手柄を立ててみせろ!」
ダミド
「はっ! 必ず奴等を壊滅してご覧に入れます!」
ギジェ
「……アバデデ様、何故?」
アバデデ
「ギジェ……カララ様の事は忘れろ」
ギジェ
「は?」
アバデデ
「カララ様救出に拘りすぎたお前は、ダミドに一歩も二歩も出遅れておる。そんなお前を、ドバ総司令はお喜びになるかな?」
「それにカララ様は、お前には似合わん」
ギジェ
「アバデデ様……」
アバデデ
「イデを見付けさえすれば、お前はハングの位にのし上がれる。イデ探索に力を注ぐ事だ」
「お前の才能を惜しむのだ。カララ様と暮らしでもしてみろ、お前は一生尻に敷かれるぞ?」
ギジェ
「はい……」
ソロ星の軍人
「第三戦闘ライン上に敵機接近!」
ベス
イデオン各機は修理を中止させろ! 発進スタンバイ!」
ビラス
「敵の動きはありません」
ダミド
「よし! このまま宇宙船を取り囲んで叩くぞ!」
ビラス
「カララ様は……?」
ダミド
「アバデデ様は何も仰らなかった。気にするな!」
ベス
「左舷に回り込んできた! 全ての対空火器を甲板に上げろ!」
コスモ
「修理は?」
テクノ
「80%は済んだ。取り敢えず戦闘は出来るが、無理させんなよ」
コスモ
「了解」
ベス
「来たぞ!」
ダミド
「よし、やれ!」
コスモ
「バッフ・クランめ! ベス、行くぞ!」
ベス
「了解!」
「ジョリバ、援護しろ! 敵を近付けさせるな!」
カーシャ
「この攻撃の早さ、今までになかった事だわ!」
コスモ
「バッフ・クランめ、手が早いな。何故だ?」
「後ろのブロック、撃ってんのか?」
ソロ星の軍人
「奴等はいつもと違うぜ! もっと距離を取ってくれ!」
コスモ
「分かってるって!」
「うっ! テクノさん、前だ!」
「カーシャ! お尻の方にも気を付けるんだな!」
ベス
「俺達をソロ・シップから離すつもりだな?」
「分かった! この攻撃の早さ、連中はカララを見捨てたんだ!」
ジョリバ
「第三ブロック、もっと人数を増やして応戦しろ! こっちの敵はたったの2機だけなんだぞ!」
「おい、被害状況はどうだ?」
「わっ!」
モエラ
「わぁっ!」
デク
「逃げるな、こら! こんな時に……こら!」
「わぁっ!」
マヤヤ
「お嬢様、私達は見捨てられたのでしょうか?」
カララ
「ギジェが、父か姉のハルルと連絡が取れたなら、私は見捨てられる」
マヤヤ
「そんな……!」
カララ
「イデの事、異星人の事……自分の負けを認めたくない父なら、私一人の命など恐らく……」
マヤヤ
「やめてください!」
カララ
「異星人より身内の方が怖いものです」
マヤヤ
「そんな……」
「大変です! 大変です、来てください! 大変です、大変です! 誰か居ませんか?」
ソロ星の軍人
「どうした?」
カララ
マヤヤ……?」
マヤヤ
「あそこから……!」
ソロ星の軍人
「え?」
マヤヤ
「煙が……!」
ソロ星の軍人
「ちょ、ちょっと待ってろ!」
マヤヤ
「あ、あそこです! あそこ!」
ソロ星の軍人
「え? どこだい……」
マヤヤ
「えい!」
ソロ星の軍人
「うわっ!」
「こ、こいつ!」
「うわぁっ!」
カララ
「あっ……!」
マヤヤ
「さぁ、お嬢様、早く逃げてください!」
カララ
マヤヤ……お、お前……」
マヤヤ
「お願いです、カララ様! 早く!」
ソロ星の軍人
「おい、どうした!」
マヤヤ
「お嬢様早く! 早く逃げてください!」
「お嬢様早く!」
ソロ星の軍人
「女!」
マヤヤ
「早く! 逃げてください!」
カララ
マヤヤ、おやめ! やめるのです! 私はここに残ります!」
マヤヤ
「あっ!」
カララ
マヤヤマヤヤ! あぁっ……」
マヤヤ
「お嬢様、私は余計な事をしたのでしょうか……」
カララ
マヤヤ……」
マヤヤ
「カララ様……」
カララ
マヤヤ……マヤヤ!」
「いつまでも、私の傍に置いておきたかった……」
コスモ
「何故落とせないんだ! よく狙え!」
カーシャ
「何故落ちないの? 何故落ちないの?」
ベス
「カーシャ、深追いはするな!」
カーシャ
「大丈夫よ! きっと撃ち落としてみせるから!」
ベス
「俺の言う事を聞け!」
ベント
「来るぞ!」
ベス
「敵は戦闘のプロだ! モタモタしてるとやられる!」
ジョリバ
「ベス、聞こえるか? デス・ドライブの準備が出来た。すぐ戻ってくれ」
ベス
「よし分かった!」
「カーシャ、コスモ、聞こえたか?」
コスモ
「あぁ、俺は聞こえたがな。カーシャにはちゃんと伝えてやった方がいいんじゃない?」
ベス
「何?」
「カーシャ、援護するからソロ・シップに戻れ!」
カーシャ
「大丈夫よ、2機や3機!」
ベス
「今まで弾が当たらなかっただけでも有難いと思うんだな!」
カーシャ
「ふ、振り切れない……!」
ダミド
「敵のあの1機は沈んだも同じだ! 一挙に叩け!」
「ハハッ……わっ!」
カーシャ
「キャーッ!」
ベス
「うわっ!」
コスモ
「あ、ぁっ……!」
「引っ張られてる! 何か起きたんだ! 何か……」
ダミド
「や、奴等……!」
「あ、あれは、亜空間ドライブを掛けたのか……!」
ビラス
「な、何て異星人でしょう。亜空間ドライブは宇宙空間で掛けるべきものです」
ダミド
「戦闘的な種族なのだよ。アバデデ様に追跡してもらえ」
ビラス
「はっ!」
アバデデ
「亜空間センサー、追跡を急げ。亜空間ドライブ用意!」
「ダミドはグラム・ザンへ戻り、我々の後を追わせろ!」
バッフ・クラン兵
「はっ!」
アバデデ
「ギジェ、分かるか?」
ギジェ
「は?」
アバデデ
「私はこのチャンスを待っていたのだ。重機動メカのギラン・ドウを貴様に預ける。あの巨人を亜空間で叩け」
ギジェ
「アバデデ様……!」
アバデデ
「その間に私は、ガタマン・ザンで宇宙船に接近して、カララ様をお助けする」
「ドバ司令に認められている事、お前一人の事ではないのだぞ。これはカララ様とは全く別の事だ」
ギジェ
「それは……」
ジョリバ
「ともかく、基本軸合わせをすればいい! 全天座標との照合急がせろ!」
ハタリ
「やってるが、どこに向かっているか分からんぞ! M84辺りに狙いが付けばいいんだが……」
ベス
「ジョリバ! シェリルはどうした?」
ジョリバ
「知るか!」
ベス
「敵の言葉の分析を急がせないと……」
ジョリバ
「カララをどうとかするって言ってた!」
カララ
「バッフの地球は、ギド星雲の隣……ギド星雲はゼンジ星雲とガンダモ星雲を二辺として……」
シェリ
「全天宇宙図を示します。今言った各星雲を指定してください」
ベス
シェリル! カララの調査の許可を誰から貰ったんだ?」
シェリ
「敵の様子を少しでも知りたいと言ったのは貴方でしょ」
コスモ
「何の機械なの? これ」
シェリ
「考えている事を話してもらう、コンフェス・グラフ」
ベス
「カララは協力的な筈だ。こんな物を使わなくても……」
シェリ
「分かるものですか、本音なんて」
コスモ
「ヘッ、そうだぜシェリルさん。人間用の機械がバッフ・クランに使えんの?」
シェリ
「カララは私達と全く同じだったわ」
ベス
「だが、凶悪な種族だったら?」
シェリ
「その時は、その時になってみないと分からないわ。とにかく、イデの事も分かるかもしれないし……」
コスモ
「もし、俺達が無限のエネルギーを手に入れられるなら、その方法を……」
シェリ
「カララから聞き出す必要があるわね」
カララ
「イデとは無限エネルギーを発生するもの……」
「難しい事は分かりません。けれど、存在するという科学的な証拠が見付かったのです」
ベス
「そのエネルギーは、反物質エネルギー以上のものなのか?」
カララ
「それ以上のものです。それは愛です。人々に、希望と勇気と情熱を与える愛のようなもの……」
ベス
「な、何だ……?」
カーシャ
「何を言ってんの、この人?」
コスモ
「イデのエネルギーの事を聞いてんだぞ?」
カララ
「私は、イデのエネルギーをそう信じているのです。無限エネルギーなどという便利なものが、この世の中にあるものでしょうか」
ベス
「こ、このカララって女性……科学的知識がないんだよ。全くの理想主義者ってもんだ」
カーシャ
「じゃ、何にもなんないじゃないの」
コスモ
「そうだ。まるで時間潰しじゃないか」
カーシャ
「本当」
ベス
「そういうものでもないがな」
シェリ
「で? バッフ・クランの星を見付けさせます?」
ベス
「しかし、全天宇宙図を見せてもカララには分からんだろう」
シェリ
「そうね。バッフ・クランの地図でもあれば分かるでしょうけど……」
「とにかく、この人は人畜無害。妬けるわね」
ベス
「ん?」
シェリ
「私が見ても、綺麗な人」
ベス
「ふっ……」
シェリ
「あっ……!」
ベス
「カララを他の兵と接触させるな! また後で調べる!」
シェリ
「……何を調べるのだか」
ベス
「ジョリバ、ハタリ! コスモとカーシャをイデオンへ!」
ハタリ
イデオンがデス・ファイト出来るのか?」
ベス
「どうだ? イデオンのゲージは点いてるか?」
ハタリ
「点いてる」
ベス
「なら出来るだろう。やってみる!」
テクノ
「頼むぜ!」
コスモ
「おう!」
ベス
「コスモ、カーシャ、このモニターが赤になったらデス・ドライブの失速サインだ。絶対に赤にさせるなよ」
「それと左右の線から外れるな。座標から外れる」
コスモ
「了解! でも失速って?」
ベス
「方向転換の時に座標が揺れると、亜空間外に引っ張られるんだ。とんでもない所に放り出されるぞ」
ナロブ
「亜空間でバリアを使ってます。凄いパワーです」
ギジェ
「180度ターンだ」
ナロブ
「はっ!」
コスモ
「ゲージが上がった! 発進する!」
ベス、カーシャ
「了解!」
ナロブ
「きょ、巨人が立ち上がったようです! 亜空間戦闘をするのでしょうか?」
ギジェ
「亜空間では一撃離脱戦法しか取れんのだぞ? 巨人に出来る訳がない!」
コスモ
「早い! うっ……」
「わぁぁっ!」
「座標が! あっ、ソロ・シップが見えない!」
「メイン・エンジンを!」
ベス
「最大パワーをやってる!」
コスモ
「くそ!」
「分かった。進行方向が外れると、全く違う宇宙に出るって事か」
ベス
「そうだ」
ギジェ
「あの加粒子ランチャーでさえも……!」
「ええい、一点に集中させろ! 落ちる筈だ!」
「な、何て奴だ!」
「うおっ……!」
「わっ! 下がれ、下がれぇ!」
「あの巨人が、亜空間でこれだけの力を発揮するのか!」
ジョリバ
「ベス、戻ってくれ! 敵の戦艦にやられてる!」
ベス
「何? 戦艦が居たのか?」
コスモ
「流石、プロだって訳だ」
「カーシャ、弾幕を張ってくれ!」
カーシャ
「やってるわ! ソロ・シップに急いでね!」
ナロブ
「あ、あの巨人が引き返します!」
ギジェ
「味方の宇宙船の防御に回るつもりだな」
デク
「い、いつものと違う!」
「大丈夫だって! コスモが追っ払ってくれるよ!」
「うわっ!」
コスモ
「あれが敵の戦艦か」
バッフ・クラン兵
「後方、巨人が接近! 弾幕を張れ!」
アバデデ
「焦るな、敵は1機だ。よく狙えば当たってくれる」
コスモ
「数撃ちゃいいってもんじゃないだろ?」
ギジェ
「巨人め、下がれ!」
コスモ
「わっ!」
「おっ……!」
「あぁっ……!」
ベス
「コスモ、離れろ! 敵はプロだ!」
コスモ
「りょ、了解!」
カーシャ
「ミサイル、全面展開!」
ギジェ
「逃がすか!」
ベス
「敵は圧倒的だ! コスモ、ソロ・シップの前へ出ろ!」
コスモ
「どうするんだ?」
ベス
「脱出する!」
コスモ
「どうやって?」
カーシャ
「逃げる方が難しいっていうわ! 戦いましょう!」
ベス
「そんな相手かどうか、生き延びられたらよく考えるんだな!」
ギジェ
「ん、逃がすな! 追え、追え!」
ナロブ
「逃げられると思っているようですな!」
ギジェ
「我々を舐めているのだよ、異星人め!」
ベス
「よし、直ぐにドッキングして、デス・ドライブを停止する!」
コスモ
「何だって? デス・ドライブを?」
カーシャ
「そんな!」
ハタリ
「無茶だ! 現在位置が全く分からない状態なんだぞ!」
ベス
「構わん! 異星人に殺されたいのか?」
「よし! コスモ、カーシャ、ドッキング体勢を取れ!」
「ドッキング完了! デス・ドライブ・ブレーキ!」
ソロ星の軍人
「デス・ドライブ・ブレーキ!」
ギジェ
「し、しまった! 異星人め、亜空間ドライブを停止したのか! 迂闊だった。こんな手があったとは……」
ジョリバ
「デス・ドライブが解けるぞ! 全天観測用意!」
コスモ
「あ? 惑星だ……」

 

 

 

伝説巨神イデオン 第6話 裏切りの白い旗

伝説巨神イデオン 第6話 裏切りの白い旗

伝説巨神イデオン 第6話 裏切りの白い旗

 

 

伝説巨神イデオン 第6話 裏切りの白い旗


前回のあらすじ
カララによって語られたイデの伝説は、この宇宙のどこかに、無限のエネルギーを持つイデなる者が存在する事を教えてくれた。
そのエネルギーとイデオンとは関係があるのか、それとも、このソロ星のどこかに埋もれているのか。
バッフ・クランも、コスモ達も、それは知らない。

テクノ
「バランス悪いけど、大丈夫なんですか?」
カーシャ
「やってみるしかないわね」
「んっ……誰も慣れてはいないんだから」
「す、凄いG!」
テクノ
「口を利くな!下を噛む!」
カーシャ
「あぁっ!」
テクノ
「馬鹿、加速の事を考えろ!死ぬぞ!」
カーシャ
「だ、だって……実戦なら……!」
「凄い運動性じゃなくて?」
「あぁっ!」
テクノ
「間に合わん!」
「着艦はコンピュータに任せないのか?」
カーシャ
「自分でやってみるわ」
テクノ
「ソル・アンバーにぶつけるなよ」
ベス
「カーシャがやるのか?コンピュータに任せないのか?」
ソロ星の軍人
「甲板員、急げ!」

「小娘め、自分でやるんだとよ!」

「火事にでもなったらどうするんだ!」
カーシャ
「よし、エンジン・ストップ!」
「あっ!」
ソロ星の軍人
「あぁっ!」
ベス
「やれやれ……」
ソロ星の軍人
「各メカのチェック、急げ!」
カーシャ
「どういう事?最後の噴射……」
テクノ
「癖があるんですよ、色々と。呑み込まなくっちゃね」
ベス
「メイン・クルーは、ブリッジの林へ上がってくれ」
カーシャ
「キャッ!もう、トビガエルなんて追い出しちゃえばいいのに!」
シェリ
「シッシッ……!」
ベス
「……好かれる事もあるんだな」
シェリ
「どういう事?」
ベス
「いや……」
カーシャ
「遅くなりました」
ベス
「ご苦労」
コスモ
「何やってたんだ?」
カーシャ
「ふんっ……」
ベス
「さて、我々に居る捕虜の事だ。あの二人を通じて、バッフ・クランに休戦を申し出たい」
コスモ
「休戦?」
カーシャ
「休戦なんて嫌だわ!」
シェリ
「休戦して、どうするんです?」
ベス
「ソロ星脱出の準備をする。カララは身分の高い女性だ。連中だって見殺しにはしないと思う」
カーシャ
「何故、そんな事が言えるの?」
コスモ
マヤヤを見なよ」
カーシャ
「でもそんな人なら、何故、敵の中に来るのよ」
シェリ
「カーシャみたいだからよ」
カーシャ
「え?」
シェリ
「貴方のように勝気で、何にでも興味を示す女性ならね。来るわ」
カーシャ
シェリルさん……!」
コスモ
「ヒヒッ……!」
シェリ
「どう接触するかだけど、休戦を申し出てみたら?」
ベス
「どうかな、諸君?」
モエラ
「やってみる価値はあるな」
ソロ星の軍人
「賛成だ」

「我々は時間が欲しいからな」
ギジェ
「よし、歩くくらいは何とか……うっ!」
「さて……」
「ん?」
カーシャ
「ベス、待ってったら!休戦なんて、臆病者のする事じゃなくて?」
「人質のお陰で、敵が本気で私達に仕掛けられないなら、こちらが有利の筈よ。勝てるわ!」
コスモ
「カーシャ……。俺達にはまだ、イデオンを使いこなせないんだぜ?一人で戦えるなんて……」
カーシャ
イデオンのコントロール・システムが完成したら、一人でだって……!」
ベス
「男に生まれて欲しかったな、カーシャ」
コスモ
「全く……。胸も出っ張ってないようだしな」
「ベスさん」
ベス
「ん?」
コスモ
「あんた、あのバッフ・クランの女性に気持ち許してるみたいだけど……嫌だぜ」
ベス
「俺が?」
コスモ
シェリルさんとかカーシャみたいな、ガサツなのには分かんないだろうけどさ。俺、ナイーブなのよね」
ベス
「子供が言う事か……!」
カーシャ
「……不潔よ!」
シェリ
「……通信回線、急いで」
子供たち
「わぁい!」
「あっ……!」
カーシャ
「あっ!あんた達……!」
アーシュラ
「あぁん!」
リン
「危ないから、廊下を走っちゃいけないって言ったでしょ?」
アーシュラ
「だってぇ」
デク
「旗を早く作りたかったんだもん」
ファード
「旗を作ってあげるから、いい子でここに座ってなさい」
アーシュラ
「お母ちゃん、ジョキジョキって切るの上手だったんだから」
ファード
「お母ちゃん?」
アーシュラ
「お母ちゃんはね、いつも私に……」
デク
「母ちゃんの事なんか言うな!」
アーシュラ
「あぁん!」
リン
「デク!泣かしちゃ駄目じゃない!」
シェリ
「……全く応答がないようね」
マヤヤ
「通信機の電波が、根本的に違うのではないでしょうか?」
ベス
「いや、お互いに影響し合う電波帯だ」
カララ
「残念ね、ベス。いいお友達になるのは難しいものね」
ベス
「全くだな」
シェリ
「いい加減にしてください。私達には戦う意思がないという事を伝えないと……」
カララ
「では、私が船に帰って、貴方がたの休戦の意思を伝えましょうか」
シェリ
「ふんっ……私達は冗談をやっているのじゃなくてよ」
子供たち
「わぁい!」
シェリ
「ここをどこだと思っているの?遊ぶのなら他でしなさい!」
アーシュラ
「あぁん!」
シェリ
「こんなとこで泣かないで!」
デク
シェリルさん……」
リン
「あ、姉さん。アーシュラが泣いてるの?」
シェリ
「リン……子供達をブリッジに入れてはいけないって言った筈でしょ?」
「……なぁに、その顔は?」
リン
「子供達をここに入れた事は謝るわ」
「でもね、姉さん。あの子達も両親を亡くしたのよ?もう少し優しくしてあげてもいいんじゃない?」
シェリ
「私達は子供の相手をしている訳にはいかないのよ。早く引き上げさせて」
リン
「ごめんなさいね」
コスモ
「……ふぅ、面倒ばっかりでさ……」
リン
「さぁアーシュラ、もう泣かないの。この旗をお部屋に飾りましょうね」
コスモ
「旗?旗か……。休戦の為には一番分かり易い筈だ」
「周波数の合わない無線でゴチャゴチャやる事なんかないんだ」
「シーツ無い?シーツ!」
リン
「あるわよ、スーパーから持ってきたのが」
コスモ
「どこ?」
リン
「あの箱の中」
デク
「コスモ、どうしたの?」
コスモ
「手伝え。旗を作るんだ。紐を探せ」
デク
「よっしゃ!」
コスモ
「白旗を作るんだ!」
デク
「え、負けるのか?」
コスモ
「時間稼ぎだ。バッフ・クランを騙すのさ」
「そりゃ!あらよっと!」
ギジェ
「白旗?し、白旗だと……!」
「奴等、マヤヤから我々の戦力を聞き出したのか」
ダミド
「何?ロゴ・ダウの異星人が白旗を揚げた?」
ビラス
「はい。たった今、偵察隊からの報告が入りました」
ダミド
「我々を一人残らず叩くというのか、奴等は……」
「直ちに攻撃準備に掛かれ!」
「各機に告げる!白旗を掲げ、我々に徹底挑戦をしてきた異星人に対して、我々は無差別攻撃を掛ける!」
「異星人は一人残らず殺さねば、いつか我々は異星人の侵略を受ける事となるだろう!全員の健闘を祈る!」
ビラス
「し、しかし、ダミド様……」
ダミド
「何だ?」
ビラス
「カララ様とギジェ様は……」
ダミド
「よいか、我々は白旗を揚げられたのだぞ?これが侍として黙っておれん事は、カララ様とて分かってくださる」
「それに、ギジェはいいのだよ。どうでもな」
ビラス
「はっ……?」
ダミド
「ギジェの代わりに私が出世できる。そうなればビラス、貴様も取り立ててやるぞ?」
ビラス
「は、はい……」
ダミド
「ただ、カララ様だが……。万一の時は、ギジェの責任にすればよいのだが……」
「ふっ、お助けする方がよい」
ビラス
「はっ……!」
ベス
「どうした?あの白旗が何故いけない?『我々は降伏してもいい』という合図だ」
マヤヤ
「違います。白旗、白い手袋、白いハンカチを投げる……全て挑戦の合図です」
カララ
「しかも、『相手を地上から一人残らず殺す』という、最大級の宣戦布告の合図です」
ベス
「何?では、停戦の合図とは……」
カララ
イデオンの色です」
ベス
「あの色……。しかし、あの旗をお前達の仲間が見たという事は……」
カララ
「ギジェが船に帰っているとは思えません」
マヤヤ
「パトロール隊も居るでしょうし……」
カララ
「それに、ダミドはそういう物を見逃さぬ男です」
ビラス
「電波妨害解除で宜しいのですか?」
ダミド
「まず、あの巨人だ。誘き出す」
コスモ
「え、何だって?」
モエラ
「違うんだよ!」
コスモ
「何が?」
モエラ
「おっちょこちょいが!」
コスモ
「ん、どういう事なの?」
テクノ
「異星人には、白旗は戦いの印なんだとよ」
コスモ
「えっ?」
デク
「え?白旗が戦いの合図だなんて、聞いた事がないや」
アーシュラ
「あぁ、今度その旗揚げんの?」
ギジェ
「白旗を降ろした?一度決意した白旗を……」
デク
「あれが停戦の旗?」
アーシュラ
「綺麗!」
ビラス
「ダミド様、異星人が停戦を求めてきたようです」
ダミド
「停戦だと?」
ビラス
「はい。白旗に換わって、停戦の旗を正式に揚げたと……」
ダミド
「このまま仕掛ける!旗を揚げたり下げたり、我々を馬鹿にしすぎる!」
コスモ
「カーシャか?一人で行こうってのか?」
ソロ星の軍人
「いいぞ!」
カーシャ
「イデオ・バスタの本当の使い方を見せてやるわ!イデオンにならなければ、戦えないなんて事はない筈よ」
「3機ぐらい、同時に照準を合わせてやる!」
「ええいっ!」
「生意気なのよね!」
「やった!」
「あっ!」
「こいつ!」
ダミド
「手が遅いな。巨人になる前に倒せれば楽だというのに……」
「もう1機来たぞ!ビラス!」
ギジェ
「アバデデ様か?いや、あの方は重機動メカ、ドグ・マック・タイプで出る筈だ」
「しかし、異星人も異星人だ。停戦の旗を揚げておいて、何故、仕掛けるんだ?」
ベス
「カーシャとコスモに後退させる!」
ベント
「しかし、既に接触しています!敵に付け込まれます!」
ベス
「だが、停戦の旗を揚げた」
ベント
「でも、あの異星人の言う事を信じられるんですか?」
ベス
「……発進する!」
ベント
「あんた、甘いぜ!」
「うっ……!」
ビラス
「無線の通りです!停戦の旗が揚がっています!」
ダミド
「作法に適っていない!3機の巨人メカを倒してから、停戦に応ずる!」
ビラス
「はい!」
カーシャ
「あぁっ……!」
コスモ
「テクノさん、敵を頼みます!」
「カーシャの馬鹿を何とかしなくっちゃ……」
テクノ
「おう!しかしな、こっちは停戦を申し込んでるんだ」
「……そうもいかんか!」
コスモ
「カーシャ、聞こえるか?機首を上げろ!落ちるぞ!」
カーシャ
「え、えぇ……そ、そうね……!」
コスモ
「目を覚ませ、カーシャ!」
カーシャ
「うぅ……っ!」
コスモ
「カーシャ、聞こえるか?コントロールが乱れてるぞ!ドッキングする!」
カーシャ
「え、えぇっ!ドッキングね!」
ベス
「カーシャ、バリア圏内に機体を固定しろ!聞こえるか!」
ベント
「変形開始です!」
ベス
「ミサイルで牽制しろ!近付けさせるな!」
「よし、イデオ・ノヴァ変形!ドッキングだ!」
「カーシャ、急げ!」
カーシャ
「了解!」
ダミド
「ギジェの言うバリアで守られているらしい!ビラス!」
ビラス
「はっ!しかし巨人の周りでは、あまりバリアらしい電磁界は検出されません!」
ダミド
「よし、ギル・バウの戦法を試してみるか!」
カーシャ
「だ、駄目だわ、このコントロールが……!コスモ、ベス、後ろ!」
コスモ
「接近戦を仕掛けようというのか?」
「これは……」
ベス
「コスモ、後ろから来るぞ!」
コスモ
「うっ……!」
「何だ?この子供騙しの作戦は……」
ベス
「振り切れ!各砲座、ミサイル無差別攻撃を!」
カーシャ
「ミサイル発射!」
コスモ
「うぅ、ぁっ……!」
ダミド
「目を潰せ!コントロール・システムの全てが集中されてる筈だ!」
コスモ
「コントロールが効かない!奴等め、モニターまで殺してくれて!」
「うわっ!」
ベス
「強力な電磁波の妨害が入っている!」
ベント
「このままだとメカ・システムが使えなくなる。ひょっとすると、イデオンのミサイルも自爆するかもしれんぞ!」
ベス
「何?」
「カーシャ、聞こえるか!ミサイルを全て撃ち尽くせ!」
カーシャ
「ベス、何を言っているの?よく聞こえない!」
ベス
「ミサイルを!」
カーシャ
「ミ、ミサイルを撃てったって……!」
コスモ
「やられた!ええい、コントロールが効かないから……!」
「って事は、いっその事……」
「ベスさん、エンジンを切れ!全部のエンジンを止めちまえ!」
「うぅっ!」
カーシャ
「お、落ちる……!」
コスモ
「落ちるぞ!」
「うぅっ……!」
カーシャ
「あっ……!」
ベス
「くっ……!」
ギジェ
「ダミドめ。宇宙船を攻撃してくれれば、カララ様を助けられたものを……」
コスモ
「パワーは上がった!テクノさん、頼む!」
カーシャ
「当たった!」
ビラス
「ダミド様!」
ダミド
「んんっ……!」
ギジェ
「んっ?」
ダミド
「うっ……!」
ギジェ
「指揮官は誰か?私はギジェだ。敵は停戦の合図を出しているんだぞ」
ダミド
接触回線が開いている。俺だ」
ギジェ
「ダミドか。停戦の旗を見なかったのか?」
ダミド
「停戦の旗?俺は白旗の報告を受けて来た。知らんな」
ギジェ
「カララ様救出のチャンスもある。ここは引き上げてくれ」
ダミド
「あと一息という所でか!」
コスモ
「……何故、急に攻撃をやめちゃったんだ?」
カーシャ
「チャンスじゃなくて?直ぐに追い掛けて叩いてやりましょう!」
ベス
「いい加減にしないか、カーシャ。こんなに苦戦したのも、みんな、お前の先っ走りが原因なんだぞ」
「コスモの機転がなければやられていたんだ」
カーシャ
「分かりました……」
カララ
「あっ……!」
マヤヤ
「お嬢様に手を触れないでください!」
ソロ星の軍人
イデオン・カラーは停戦の合図だと?」

「嘘だったじゃないか!」
ジョリバ
「待て!殺す事はいつだって出来る!」
シェリ
「どうして庇うの?」
ジョリバ
「庇うんじゃない。まだこの二人は利用出来る筈だ」
ベス
「待て!」
シェリ
「ベス、この二人をどう処分する気なの?」
ベス
「処分とはどういう事だ?」
ソロ星の軍人
「殺してしまえ!」

「嘘吐きは殺せ!」

「殺すんだ!」
ベス
「いや、二人は嘘は吐いていなかった。敵の引き上げ方は、我々の停戦の意思を認めたからだ」
シェリ
「でもベス、この二人の裁きはどうするの?このままではみんなが納得しないわよ」
ベス
「軽率だな。我々は敵の事をあまりにも知らない。それでは戦えん」
「この二人から、知っている限りの敵状を聞き出さなければならん。その為の尋問を受けて頂く」
カララ
「受けましょう、ジョーダン・ベス。皆さんのご質問にも……」
マヤヤ
「カララ様……お嬢様はバッフ・クランを売るのですか?故郷を捨てるのですか?」
カララ
「違います。私は一刻も早く戦いをやめさせたいだけです。シェリルさん」
コスモ
「ふんっ……」

 

 

 

 

伝説巨神イデオン 第5話 無限力・イデ伝説

伝説巨神イデオン 第5話 無限力・イデ伝説

伝説巨神イデオン 第5話 無限力・イデ伝説

 

 

 

伝説巨神イデオン 第5話 無限力・イデ伝説

 

 


前回のあらすじ
第六文明人の宇宙船が閃光を発した。その輝きは大地を溶かし、海の潮を蒸発させていった。
宇宙船は、デス・ドライブ……即ち、亜空間飛行へと突入した。

シェリ
「亜空間ドライブ?この宇宙船が、亜空間ドライブを?」
ジョリバ
「メイン・エンジンが、いつの間にか正常運転をしている」
「機関室!勝手に始動させたんじゃないだろうな?」
ソロ星の軍人
「そっちで動かしたんじゃないのか?」
ジョリバ
「この宇宙船が、ソロ星からいきなりデス・ドライブに入っちまったんだ!」
コスモ
「あれ?ハッチが丸っきり変わっちまってる」
ソロ星の軍人
「デス・ドライブに入ったんだとよ……」

「えぇ?イデオンは上甲板にセットされているんだろ?」
コスモ
「……下は、宇宙船のデッキか?」
コスモ
「デス・ドライブ?」
ベス
「ジョリバ、メイン・エンジンを掛けたのか?」
ジョリバ
「知らん。座標が滅茶滅茶のまま、デス・ドライブに入っちまったんだ!」
ナレーター
デス・ドライブ……亜空間飛行の事である。
光の速度で移動して250万光年掛かる距離も、デス・ドライブを使うと数ヶ月の時間で移動する事ができる。
しかし、亜空間は目で見る事はできない、全く別の空間である。
それは、現実の時間と空間に隣接する別の空間であって、その空間内にEとFとの座標が取れれば、
現実の空間と時間を飛び越えていく事ができる。
ただ、亜空間内でのコースを決める座標の取り方が難しいのだ。
ベス
「座標が取れずにデス・ドライブだと?どこに向かっているのか分からんのか?」
ソロ星の軍人
「うわっ!デス・ドライブが!」
カーシャ
「はっ……デス・ドライブ・ブレーキが!」
アバデデ
「ご苦労だ。予想以上の敵らしいな。早速だが、ギジェ、ダミド。亜空間ドライブの戦闘態勢を取れ」
ギジェ
「はっ!」
バッフ・クラン兵
「アバデデ様」
アバデデ
「何だ?」
バッフ・クラン兵
「亜空間レーダーから、あの異星人の船が消えました!」
アバデデ
「何だと?どこへ消えたのだ?」
バッフ・クラン兵
「突然の事なので、座標を追いきれません!追跡します!」
ベス
「むっ!ち、地上が見える!」
「着陸体勢を!」
「ん?ソロ星じゃないか、ここは……!」
シェリ
「でも何故?一度メイン・エンジンが掛かったのなら、システムは完全の筈でしょう?」
ベス
「そうは言えんな。それに今、我々は石油基地のど真ん中にいる。ここを敵に見付かったら火の海に囲まれるわけだ」
「しかし、この宇宙船は我々にコントロール出来る状態じゃない」
シェリ
「やるしかないでしょ?今生き残っている人達を見殺しには出来ないのよ?」
ベス
「そうさ。それが軍人の役目だと言うんだろ?」
シェリ
「えぇ」
コスモ
「好きに言ってくれるね」
カーシャ
「私は……」
コスモ
「ん?」
カーシャ
イデオンを使いこなしてみせるわ。女だからって、貴方には負けませんからね!」
コスモ
「……可愛くねぇの」
ロッタ
「えぇ?また、おっぱいが欲しいの?飲んだばかりでしょ?」
「ルゥったら……」
ルゥ
「うぅっ……違う!」
アバデデ
「え?異星人は亜空間飛行に失敗しただと?」
ギジェ
「はっ!しかも、異星人は元の星に不時着したようです」
アバデデ
「そうか。よし、すぐさま攻撃を掛けろ!」
ギジェ
「しかし、カララ様の存在が、まだ……」
アバデデ
「いや、攻撃は見せ掛けだ。その隙にギジェは異星人の船に潜り込んで、カララ様を救出しろ」
ギジェ
「はっ!」
ギジェ
「よし、行け!」
ソロ星の軍人
「よし、上げろ!」

「オーライ!」
アーシュラ
「ルゥ、待ってったら!」
ベス
「子供は降りちゃ駄目だと言った筈だぞ?」
アーシュラ
「だって、ルゥが……」
ソロ星の軍人
「うっ!来たぞ!」

「あぁっ……!」
カーシャ
「あっ、修理を急いで!敵が来たわよ!」
ベント
「装甲の研精は終わった。後はカーシャの方で壊さないように使ってくれればいい」
「おい、応戦に回れ!」
カーシャ
「エンジン・コントロールの……」
「あっ!」
ベス
「何をしてるか!弾幕を張れ!」
カーシャ
「まだ、コントロールの調整が終わっていないのよ!」
ベス
「コスモと俺で、何とかする!カーシャはイデオンのミサイルを……!」
カーシャ
「はい!」
コスモ
「ようし、電気系統はOKだ!」
「うぅ……あっ!」
「立った?」
「ベスさんか?勝手にイデオンを立たせたのは……!」
カーシャ
「テストよ!イデオンのバランサーの……」
コスモ
「敵の攻撃が始まってるっていうのに、何をやってる!」
カーシャ
「私に命令する権利がコスモにあって?」
「キャッ!」
コスモ
「あ、あそこか!」
「ミサイル!グレン・キャノン、何をやってる!」
ベス
「後ろだ!」
コスモ
「うっ……!」
「バランスの調整が……出来てないじゃないか!」
カーシャ
「メカニックマンに言ってよ!」
テクノ
「遅れてすいません!」
カーシャ
「8番、ミサイル!」
テクノ
「こいつら!」
シェリ
イデオンはどうして発進しないんです?」
ジョリバ
「足のバランサーの修理が十分でないようで、立てないらしい!」
シェリ
「これでは、この船までやられてしまう……!」
コスモ、ベス
「うぅっ!」
カーシャ
「キャッ!」
コスモ
「うおっ!」
カーシャ
「キャーッ!」
べス
「うわっ……!」
コスモ
「こいつ!」
「敵は……!」
「んっ?」
「引き上げる……」
カーシャ
「何もしない内に……」
ベス
「お前達の内輪喧嘩に呆れたんじゃないのかな。敵さんはさ」
ギジェ
「上手くやったようだな、攻撃隊は」
ナロブ
「我々の着陸には気付かなかったようですな」
ギジェ
「急ぐぞ」
ナロブ
「はい」
シェリ
「言い訳は聞きたくないわ」
ソロ星の軍人
「自分は……」
シェリ
「あっ……す、すいません」
「コンピュータを繋げてくださればいいんです」
カララ
「ギ、ギジェ……!」
ギジェ
「お迎えに参りました。マヤヤは?」
カララ
「この船を調べさせています」
ギジェ
「ここは危険です。母船にお戻りください」
カララ
「まだ、イデの事を調べきっておりません」
ギジェ
「それは、我々の仕事です」
カララ
「この異星人は、あの巨人を『イデオン』と呼んでいるのですよ?」
ギジェ
イデオン……?」
カララ
「それでも、この船と巨人の事を……」
ギジェ
「それは私が調べます。さぁ!」
「どうなさったのです、カララ様」
カララ
「この宇宙船はイデによって動くようです。それに私は、彼等を知りたい……」
ギジェ
「お戯れを……」
シェリ
「手を上げて!」
カララ
「はっ……!」
シェリ
「やはり、貴方は異星人のスパイだったのね」
「許しません!」
「あっ!」
ギジェ
「女性は殺したくないが、やむを得ん!」
ジョリバ
「この野郎!」
シェリ
「……貴方、どこの星のスパイなの?」
ナロブ
「ギジェ様!」
ジョリバ
「仲間か!」
「わっ!」
ナロブ
「大丈夫でございますか?」
ギジェ
「案ずるな、爺」
「カララ様はいらっしゃったぞ」
「アバデデ様に連絡をしてくれ。私はカララ様を助け出す」
ソロ星の軍人
「……いい女じゃないか」

「本当に異星人なのかい?」
ベス
「まず、君の名前を名乗りたまえ」
カララ
「カララ・アジバ」
ベス
「君はどこから来たんだ?」
カララ
「地球。正確にはバッフ星」
ベス
「何故、この星を攻撃する?」
カララ
「貴方がたを、危険な異星人だと考えたからでしょう」
ソロ星の軍人
「俺達が危険だと?」
カララ
「私が異星人だと分かった時から、貴方は私を危険な女だと思ったのと同じ……」
ソロ星の軍人
「そ、そりゃ……」
カララ
「私達は『イデ』を捜していたのです」
ベス
「イデ?」
シェリ
「イデとは何ですか?」
シェリ
「イデは無限の力を持つ者……」
ロッタ
「異星人よ!ここにも!」
マヤヤ
「カララ様!」
「カララ様は……カララ様は、バッフ・クラン総司令のお嬢様です!」
「お嬢様にもしもの事があったら、皆さんは仕返しを受けますよ!」
ロッタ
「何を言ってるの?初めに攻撃をしてきたのは、貴方達でしょ!」
ベス
「今は、この二人の異星人の処分をどうするか決めるのが先だ」
ソロ星の軍人
「襲撃だ!」
ベス
「民間人は宇宙船に避難しろ!行くぞ!」
ソロ星の軍人
「わぁっ!」
シェリ
「あっ……!」
カララ
「ギジェ!貴方は戻ったのでは……?」
ギジェ
「見せ掛けです!」
ソロ星の軍人
「居たぞ!こっちだ!」
ギジェ
「カララ様、ここはあの巨人を奪って逃げます!」
ベス
「あっ……!」
ソロ星の軍人
「うわっ!」

「急げ、敵襲だってよ!」
カララ
「ギジェ、こんな事で逃げられるのですか?」
ギジェ
「まさか、中に入って逃げようなどとは思わぬものです!そこに付け入る隙があります!」
コスモ
「この、敵が来るってのに……」
「よいしょ……うっ!」
「何だ?」
「お、おい!」
ギジェ
「我々のメカニズムと似たようなものだな」
コスモ
「あっ、何をするんだ!」
「くっ……!」
ギジェ
マヤヤ、頼む!」
「な、何故だ!何故動かん!」
カララ
「ギジェ……!」
コスモ
「ヘッ、イデオンがそう簡単に動かせると思ったら大間違いだぜ!」
ベス
「ようし、そこまでだ!」
ギジェ
「くっ……!」
ベス
「……で、バッフ星という地球はどこにあるんだ?」
ギジェ
「タブロ・ブロア・ラカ……と言っても分からんだろうし、話す訳にもいかんな」
「母星の位置を異星人に知らせて、侵略されたくない」
ベス
「我々地球人は、平和を願う人種だ」
ギジェ
「では何故、あのように力のある巨人を持っているのだ?」
ベス
「あれは第六文明人の遺跡だ。我々の物ではない」
シェリ
「私達は、今までに5回、異星人と思われる生物と接触しました」
ギジェ
「成程。巨人の遺跡は、第6番目に出会った文明という訳か。なら我々は、第七文明人という訳だな」
ベス
「で……さっき、カララさんの言った『イデ』……無限エネルギーの事を我々に教えてもらいたいもんだな」
カララ
「イデの伝説は教えましょう。それは、私達バッフ・クランの古い言い伝えです」
「昔、バッフ星を治めていた女王が凶悪な怪獣に攫われた時……」
「世の中の光が消え、緑は荒れ、バッフ族は全滅寸前まで追いやられたという事です」
「そんな時、その怪獣に立ち向かっていった凛々しい英雄がありました」
「怪獣の力の前では、その英雄の力では敵うべくもありませんでした」
「イデの力を持つ果物によって、英雄は女王を自分の物にしました」
「そして二人は、平和にバッフ星を治めたという事です」
コスモ
「ハハッ……馬鹿みたいな話!そんな事でロケットを飛ばしてさ!」
「その挙句の果てに、俺達に攻撃を仕掛けて人殺しだ!冗談じゃないよ!」
ギジェ
「伝説を裏付ける事実が我々の地球には遺っていたのだ。新しいエネルギーとしてのイデの存在を証明するものがな」
ベス
「嘘だ!そんな馬鹿げた事を信じて、我々を滅ぼそうとする!許せん!」
ギジェ
「うわっ!」
「貴様……侍の頬を打つという事が、どんな事か分かっているのか!」
ベス
「夢のような話に振り回される貴様らが、何を言うか!」
カララ
「イデの話は出鱈目ではないと信じます。第六文明人の遺していった遺跡の中に、イデオンがあったという事は……」
ギジェ
イデオン……。その調査資料を見せてもらいたいものだな、シェリルさん」
シェリ
「見せて欲しければ、私達を皆殺しにしてからお調べなさい」
カーシャ
「そうよ!貴方がたは、何千人の人を殺したと思っているの?」
ギジェ
「貴様らは……子供までが好戦的な種族なのだな!」
アバデデ
「迂闊者のギジェめ、一人で何が出来るというのだ?ん?」
ダミド
「私にお任せを!」
アバデデ
「何?」
ダミド
「はっ!最も被害の出易い所に攻撃を加え、敵に恐怖心を起こさせます。その上で、カララ様を交換します」
アバデデ
「ふむ」
ダミド
「平和的解決と見せ掛ける訳ですな」
アバデデ
「よし、任せる」
ベス
「何?宇宙船の周りに空襲?」
ソロ星の軍人
「こっちに直撃を掛けないんだぜ?」
ベス
「奴等を監禁しておけ!」
ソロ星の軍人
「はい!」

「さぁ、立て!」
ギジェ
「……んっ?」
ソロ星の軍人
「え?……わっ!」
ギジェ
「フフッ……メンタリティは我々と似たようなものだな。同じ反応を示してくれる」
「さっ、カララ様!」
カララ
「ギ、ギジェ……!」
コスモ
「各ミサイル、グレン・キャノン、いいのか?行くぞ!」
ダミド
「巨人には離れて攻撃を掛ける!近付いて餌食になるなよ!」
コスモ
「どういうんだ?ゲージが上がらないぞ」
「あぁっ!こいつ!」
バッフ・クラン兵
「うわぁぁっ!」
ギジェ
「カララ様!」
ソロ星の軍人
「居たぞ!」
ギジェ
「んっ!」
カララ
「オレンジ信号弾はお持ちかい?」
マヤヤ
「は、はい。でも……」
カララ
「ここの異星人と戦う事はない。協力すべきだと思います」
マヤヤ
「カララ様……」
カーシャ
「コスモ、後ろ!」
マヤヤ
「お嬢様、ここで……」
カララ
「いけません。もっと前で……」
マヤヤ
「お下がりください!」
カララ
「はっ……!」
マヤヤ
「キャーッ!」
ベス
「あっ……!」
カララ
マヤヤ、信号弾を!」
マヤヤ
「はい!」
コスモ
「何だ?」
ダミド
「何?無条件停戦だと?無条件停戦……」
コスモ
「んっ?」
カーシャ
「引き上げていく……」
ベス
「今の信号でか?」
カララ
「行ってくれた……」
「ギジェは?」
マヤヤ
「カララ様」
カララ
「何か?」
マヤヤ
「これで宜しいのですか?本当に……」
カララ
「同じ知性を持った者同士です。必ず理解し合える筈です」
コスモ
「あの女、一体どういうつもりで戦いを……」

 

 

 

 

 

伝説巨神イデオン 第4話 ソロ星脱出せよ

伝説巨神イデオン 第4話 ソロ星脱出せよ

伝説巨神イデオン 第4話 ソロ星脱出せよ

 

 

伝説巨神イデオン 第4話 ソロ星脱出せよ


前回のあらすじ
異星人バッフ・クランの攻撃は、イデオンだけに集中した訳ではなかった。
地中に埋もれた宇宙船に攻撃を仕掛け、自分達が仕えるカララ・アジバを救出する事が目的であった。
しかし、地に埋もれている筈の第六文明人の宇宙船が浮上した。

コスモ
「敵が逃げる?」
「逃がすかっ!」
「テクノ、カーシャ、撃てっ! 撃て、撃てっ! こっからじゃ殴る訳にはいかないんだ!」
カーシャ
「やってるわ! でも、このコンピュータ・パネルの調整が……」
「あっ!」
ギジェ
「振り切ってくれ!」
コスモ
「うっ! やるな!」
「どこに行った?」
ベス
「何故動いているか、分からんだと?」
ソロ星の軍人
反物質エンジンもノーマル・エンジンも、調整中なんだ」
マヤヤ
「この……あっ!」
「お嬢様、今の振動で鍵が外れたようです! 大昔の電子キーですね。電源が切れたのかも……」
「お嬢様」
「はっ……!」
「空を飛んでいます!」
カララ
「そ、そんな……」
民間人
「そこの二人! 危ないぞ!」
「外へ落ちる! 中へ入ってろ!」
カララ
「これが、空を飛んでいる……?」
民間人
「お前達、軍の人間なら分かるだろ! 何故、飛んでんだ?」
カララ
「……あの男、何を言っているのです?」
マヤヤ
「さぁ……」
ベス
「落ちるぞ! 全員、何かに掴まれ!」
「着陸したぞ! 各部チェック急げ!」
シェリ
「う、宇宙船が動いた! 宇宙船が……!」
カーシャ
「ミサイルのコントロールがもう大丈夫だっていうのに、どうして追い掛けないの?」
コスモ
「俺達はまだ、碌にこのイデオンの事は分かっていないんだぞ」
カーシャ
「敵をやっつけるのが先でしょ?」
コスモ
「あの遺跡が動いたんだ。あれが宇宙船なら、あれを武器にして戦う事だって出来るんだ」
ベス
イデオンを収容! 武器の整備・補給をしろ!」
「出来るな?」
シェリ
「え?」
ダミド
「異星人の持つあの武器といい傾向といい、余程、好戦的と見えます」
アバデデ
「そうかもしれん」
ダミド
「そういう種族に、捕虜の扱いの礼儀があるとは思えません」
アバデデ
「だから、どうだというのだ?」
ダミド
マヤヤのポジション・シグナルも途絶えたままの状態です。総攻撃を加えて一挙に……!」
ギジェ
「違うな。我々と同じレベルの異星人なら、捕虜を直ぐに殺したりはしない」
ダミド
「考え方は、見掛けでは分からんよ」
ギジェ
「攻撃をして相手を刺激するのは、逆効果だ」
「カララ様は利発なお方だ。捕えられるような事は決してない」
ダミド
「お前の楽観的な意見は、もう沢山だ」
アバデデ
「重機動メカの整備が終わり次第、出撃する。それまで二人共、待て」
ギジェ
「はっ!」
ダミド
「はっ……!」
ソロ星の軍人
「ようし、良好!」
コスモ
「了解。これで、ソル・アンバーからイデオ・デルタへの変形は、何とか……」
ベス
グレン・キャノンの出力はいいのか?」
ベント
「はい。ノーマル・エンジンで十分行けます」
ベス
「よし!」
ソロ星の軍人
「ようし!」
カーシャ
「結局、後ろの変形は空中でやるしかないのね」
ベス
イデオンをばらすと3台のメカになるんだ。全てが都合良くはいかんよ」
カーシャ
「イデオ・バスタになったら、空中戦闘が上手く出来るんですか?」
ベス
「小回りが利く筈だ」
「それより、少しは眠れ」
カーシャ
「みんなが殺されたんです。眠ってなんかいられません」
ベス
「体を壊したら何も出来なくなるぞ。休めよ」
リン
「ルゥ! 駄目よ、汚れちゃうわ」
「もっとミルクを飲まなくちゃいけません!」
ロッタ
「不思議ね。ずっと洞窟の中に居たのに、ホウレン草なんて……」
ソロ星の軍人
「第16フロア、注意! ドーム閉じる!」
ロッタ
「……何かこう、すっかり絶望的って訳じゃないわ」
「ね、ルゥ?」
ベス
「このソロ星を脱出する……?」
シェリ
「異星人に見付かった星なぞ、人間の長く住む所じゃないでしょ?」
ベス
「フッ、尻尾を巻いて逃げようってのか?」
「出来るのか?」
ジョリバ
「この宇宙船は動かせる。デス・ドライブの座標合わせが上手くいけばな」
ベス
「だが、敵だってデス・ドライブ……亜空間飛行で追い掛けてくるかもしれんな」
シェリ
「物事を悲観的にしか捉えない人って、嫌いだわ」
ロッタ
「アーシュラ、ルゥ、ファード! 牛さんを連れてきたわよ!」
「アーシュラ? ルゥ?」
「アーシュラ」
アーシュラ
「ファードが、ママんところ帰りたいって」
ロッタ
「そんな……」
「ルゥは知らない?」
「ルゥ! ……ルゥ!」
「すいません」
カララ
「元気な赤ちゃんね」
ロッタ
「すいません。素敵なファッションですね」
カララ
「ありがとう」
ロッタ
「……昨日、第三次移民で着いた人ね。地球ではあんなのが流行ってるのかしら」
「よしよし」
マヤヤ
「……お嬢様、ここを脱出しましょう」
カララ
「お前は、この木を変に思わないのかい?」
マヤヤ
「木?」
カララ
「この宇宙船は、地面の中に何百年も埋まっていたらしい」
「それなのに、この活き活きとした木の生え方を、お前は妙だとは思わないかい?」
マヤヤ
「イデとは関係があるのですか?」
「でも……」
「あっ!」
ベス
「コスモ、戦闘服の調子はどうだ?」
コスモ
「着心地がゴワゴワしてやだな……」
ベス
「カシミヤの背広という訳にはいかん。それで発進のショックが楽になるんだ」
コスモ
「あぁ、そうですか」
ベス
「イデオ・ノバ、イデオ・バスタ、発進!」
グレン・キャノン試射! 目標フジヤマ!」
「発射!」
「照準が甘いな」
ベント
「うん、左へコンマ3度ずれてる」
「しかし、この第六文明人の動力炉、効率いいぜ」
ベス
「あぁ」
カーシャ
「足の所のミサイルが下になっている。どうして?」
テクノ
「ソル・コンバーの時には横なんですがね」
カーシャ
「正面には何もないの?」
テクノ
「フロントの所に、八式のミサイルがあります」
カーシャ
「これ?」
テクノ
「はい」
カーシャ
イデオンになった時、ミサイル・コントロールは全てここで出来るわね」
テクノ
「部分的には無理なんですがね」
カーシャ
「照準は?」
テクノ
「10面のモニターが別々の敵を追い掛けてくれますよ」
カーシャ
「10面を同時に見ろっていうの?」
テクノ
「実戦ですからね。でも、各部のキャノンの連中はやってくれますよ」
ベス
「ドッキング・フォーメーションに入る!」
「カーシャ、機体を固定しろ!」
カーシャ
「無理言わないで! 軽ジェット位しかやった事ないんだから!」
ベス
「死ぬ気なら構わん!」
コスモ
「ヘッ! カーシャめ、ざまあみろ!」
バッフ・クラン兵
「ダミド様、宜しいのですか? 先行して……」
ダミド
「ギジェと俺とどこが違うか、アバデデ様に知ってもらう必要がある」
バッフ・クラン兵
「はい」
ダミド
「カララ様の生死は問題ではない。ギジェより先にカララ様を見付けるだけの事だ」
「そうすれば、ドバ総司令もハルル様も、否でも俺を見直すという手筈だ」
ギジェ
「何故、ダミドを止めなかったか?」
バッフ・クラン兵
「はっ! 我々は発進命令を受けただけでありますから……」
ギジェ
「ええい……あの巨人のパワーは、見た者でなければ分からん!」
アバデデ
「いいではないか。奴の薬になる」
ギジェ
「しかしアバデデ様、あの巨人は戦艦並の装甲を持っているのです」
アバデデ
「ならば、援軍を出すしかないな」
ギジェ
「はっ……お許しくださいますか?」
アバデデ
「一度出撃した戦力を引き戻すなどという無駄を、私はしたくない。しかし、ダミドは後で厳罰に処す」
「お前は、ギル・バウで指揮を執れ」
ギジェ
「有難うございます」
アバデデ
「あまり、カララ様には拘るなよ。ギジェ」
ギジェ
「何故です?」
アバデデ
「私はな……いや、行くがよい」
ダミド
「発光信号を上げたら、援護を頼む」
バッフ・クラン兵
「はい!」
ダミド
「あれか、異星人の船……!」
「これは宇宙船か?」
バッフ・クラン兵
「まさか。外宇宙船の規模はありますが、地表から発進するなんて……」
ダミド
「我々の科学力では、ちょっと無理だな……」
ジョリバ
「ようし、ノーマル・エンジン80%出力……行けるぞ!」
ダミド
「う、浮いた! わっ……!」
「メイン・エンジンは使っていないらしいが……」
バッフ・クラン兵
「町の方へ戻っているようです」
ダミド
「しまったな。あの中に、カララ様がいらっしゃるなら……」
バッフ・クラン兵
「デッカ・バウに攻撃させましょう。その間に潜り込めば……」
ダミド
「いや、待て。話の巨人が居ないのも気になる。もう少し様子を見よう」
ロッタ
「卵の素よ! 逃がさないで!」
モエラ
「これでブリッジに行けるんだな?」
ソロ星の軍人
「らしいっすよ」
マヤヤ
「カララ様、お口に合いますかどうか。彼らの非常食のようです」
カララ
「ご苦労」
マヤヤ
「あ、お毒味を……」
カララ
「クレソンのようだ。口に合う」
マヤヤ
「それは……」
カララ
「トラムか?」
マヤヤ
「さぁ……。試してみます」
カララ
「どうか?」
マヤヤ
「全くトラムです。肉は何か分かりませんが、柔らこうございます」
カララ
「うむ。少し辛いが……」
マヤヤ
「はい」
カララ
「この船な……彼等が言うように遺跡だとなると、イデと関係がありそうだと思わないかい?」
アーシュラ
「ルゥ、ルゥ!」
「あぁ、ルゥったら汚い!」
ロッタ
「どうしたの? アーシュラ」
アーシュラ
「おっぱい飲んでるのよ。山羊のお乳!」
モエラ
「おい、この船の指揮官は誰だ?」
シェリ
「居ません」
モエラ
参謀本部はやられちまうし、俺達、どうしたらいいか分からんじゃないか」
シェリ
「ソロ星を脱出します。全員で決めた事です」
モエラ
「攻撃してくるのは異星人なんだろ? それを放っとくのかよ」
シェリ
「防がなければ、脱出も出来ません」
モエラ
「ジョリバ! この女、何なんだ?」
ジョリバ
「この船の事を一番知っている人だ。それだけだ」
ベス
「来た! 敵だ!」
ジョリバ
「敵だと? どこからだ?」
「レーダー、何やってんの?」
ハタリ
「レーダーは使えませんよ!」
ソロ星の軍人
「正面だ! 何か見えるぞ!」
シェリ
イデオンが敵と遭ったんじゃなくて?」
ジョリバ
「らしいな」
ソロ星の軍人
「物資の搬入、急がせろ! エンジン・チェック、急げ!」
ダミド
「ん? 何だ?」
バッフ・クラン兵
「我が隊ではありませんが……」
コスモ
「わっ! あそこか!」
「こっちは訓練中だっていうのに……!」
「砲撃手! どうすりゃいい?」
ソロ星の軍人
「上へ回り込め、上へ! それがセオリーだろうが!」
「糞っ!」
「上だろうが!」
コスモ
「敵の弾に当たってもいいのかよ?」
カーシャ
「捕まえたわ! ミサイル!」
「コスモ、危なかったらいつでも言ってよ!」
コスモ
「余計な事はするな!」
カーシャ
「あっ!」
テクノ
「四方へ注意を配って!」
ギジェ
「各機へ! 最後尾の一機だけに攻撃を集中しろ! 一機でも撃墜してデータを手に入れる!」
ダミド
「ギジェの隊が、巨人と接触したのかもしれん。我が隊には宇宙船の方を攻撃させる」
「ビラス!」
バッフ・クラン兵
「はっ!」
カララ
「はっ、デッカ・バウが……!」
マヤヤ
「カララ様、奥へ!」
カララ
「子供達、お逃げ!」
「何をしている?」
ロッタ
「あぁっ……!」
ベス
「駄目だ! 空中戦の素人じゃ、プロには歯が立たん!」
カーシャ
「キャーッ!」
ベス
「イデオ・バスタか?」
テクノ
「右足のエンジンをやられた!」
カーシャ
「どうしたらいいの?」
テクノ
「ドッキングするんだ!」
カーシャ
「そんな事言ったって……」
「はっ!」
コスモ
「うっ……!」
ベス
イデオンのゲージが……!」
ギジェ
「最後尾の爆撃機へ攻撃を集中しろ! 巨人にさせてはならん!」
カーシャ
「うぅっ……!」
テクノ
「これじゃもたんぞ、カーシャ!」
カーシャ
「はっ……また、このサインが……!」
ベス
イデオンの……!」
カーシャ
「ドッキング・マーク!」
コスモ
「ようし、行くぞ!」
カーシャ
「あっ……!」
テクノ
「上昇だ! 各ミサイル、撃て、撃てっ!」
ギジェ
「かわしたか!」
「ん?」
コスモ
「ようし! カーシャ、落ちたくなかったら急げ!」
カーシャ
「やってるわ! 一機ぐらい撃ち落さなくちゃ、変形さえ出来やしない!」
ギジェ
「巨人になる! あれだけの攻撃に耐えるとは……バリアだな? 強力なバリアが……!」
「しかし、多少にでも傷付けられた。方法はある筈だ」
「はっ……!」
「目だ、目を狙え! コントロールの中心部がある筈だ!」
「ダミド隊、聞こえるか? 巨人が弱っている! 攻撃に協力をしてくれ!」
バッフ・クラン兵
「ダミド様、如何しましょう?」
ダミド
「んっ……これ以上、命令違反もなるまい。協力させろ!」
ジョリバ
イデオンに集中攻撃を掛けるのか?」
シェリ
「らしいわ」
ジョリバ
「ようし、助けにいくぞ! パイロット!」
シェリ
「無理よ」
ジョリバ
「え?」
シェリ
「大した武器も積んでいないこの宇宙船で、何が出来るの?」
ジョリバ
シェリル! 我々軍人は……!」
シェリ
「私は民間人です! 無茶な事をして、この船の民間人を無駄死にさせる事など、やってはいけない事よ!」
ロッタ
「そんな! 冷たいわ、シェリルさん!」
シェリ
「子供は向こうへ行ってらっしゃい!」
ロッタ
「コスモやカーシャが心配なんです! 仲間を見殺しにするんですか?」
シェリ
「この船は、まだ十分な体勢が整っていないのよ? どう出来て?」
ロッタ
「で、でも……! でも、何とかなるんじゃないかしら?」
ソロ星の軍人
「コスモ! イデオンを動かすんだ!」
コスモ
「どうなってんだ、足のコントロールは?」
ベス
「バランサーがやられたらしい!」
コスモ
「カーシャ、何とかしろ!」
カーシャ
「メカマンに見てもらってるけど……」
コスモ
「くっ……!」
「こいつ、馬鹿にすんな!」
「しまった!」
ギジェ
「足だ! 巨人の足を狙え!」
ロッタ
「こんな事じゃ……こんな事じゃ、みんな生き残れないわよ!」
ジョリバ
「エンジンは掛かる! やってみろ!」
ハタリ
イデオンが……!」
ジョリバ
「え? ようし、発進だな!」
シェリ
「どうやって戦おうっていうの?」
「あっ……!」
「な、何? この輝きは……。この反応は初めてよ!」
コスモ
「エネルギーが上がらないぞ! どういう事なんだ?」
バッフ・クラン兵
「これは、ギジェ様が言う程では……!」
ダミド
「ん、これを仕留めれば……」
バッフ・クラン兵
「て、敵が左に!」

「あっ……!」
コスモ
「今頃、来やがって!」
ベス
「呼んでいるぞ、宇宙船が!」
カーシャ
「み、見て! パワーが上がってる!」
コスモ
「よし、宇宙船に飛び乗るぞ! 行けぇ!」
ギジェ
「こ、これは……!」
「異星人め、反物質エンジンを使ったな!」
バッフ・クラン兵
「ダ、ダミド様……!」
ダミド
「だ、脱出するのか? 奴等……」
ギジェ
「あの中に、カララ様は……いらっしゃるのか……」
「ん?」
ナレーター
後に、ソロ・シップと呼ばれるコスモ達の宇宙船は、青空に消えたように見えた。

 

 

 

伝説巨神イデオン 第3話 激震の大地

伝説巨神イデオン 第3話 激震の大地

伝説巨神イデオン 第3話 激震の大地

 

 

伝説巨神イデオン 第3話 激震の大地

 


前回のあらすじ
一つの島宇宙から、別の島宇宙に航行が出来るようになって50年……
地球から270万光年離れたアンドロメダ星雲内に、地球型惑星を持つ星、A7がある。
その惑星『ソロ星』では、今、地球人とバッフ・クランと名乗る異星人との接触が行われていた。

デク
「ニューロピアの方も、みんなやられちゃったのかな?」
コスモ
「だろうな。ここと同じじゃないかな。第二発掘現場に逃げ込めなかった人は、みんなやられてるよ」
デク
「俺の父ちゃんと母ちゃんも、コスモの父ちゃんみたいに……かな?」
コスモ
「馬鹿言うな! 助かってるよ!」
「行くぞ!」
デク
「うん」
ソロ星の軍人
「宇宙人だってのか?」
マヤヤ
「カララ様の事だから……」
ソロ星の軍人
「異星人?」
「女か。中に入れ、危ないぞ」

「ミサイルの一つや二つ取り付けたって……」

「取り付けないよりいいだろう」
マヤヤ
「これは……」
リン
「怪我している方、いませんか?」
ジョリバ
「本当にこれだけなんですか?」
シェリ
「動力系の設計図はね」
カララ
「……分からない。ロゴ・ダウの異星人が造ったものなら、何故こんな所に埋めてあるのか……」
シェリ
「そこの人」
カララ
「あっ……」
シェリ
「関係者以外、あまり立ち入らないで欲しいわね」
「第三次移民の方? 入り口の近くに居てください」
ソロ星の軍人
「ここにも、イデオンのゲージがある」
シェリ
「えぇ」
カララ
「……イデオン? イデ……」
マヤヤ
「カララ様!」
カララ
マヤヤ!」
マヤヤ
「申し訳ありません。もうお戻りになりませんと……」
カララ
「出来ない事ね。ここの異星人はイデを知っているようだ」
マヤヤ
「イデを……?」
カララ
イデオンと言っているのだが、調べたい」
マヤヤ
「は、はい」
カララ
「ポジション・シグナルだけでも出しておき」
マヤヤ
「はい」
ファード
「お腹、空いてるのかな……」
アーシュラ
「よしほら、おっぱいよ」
ロッタ
「はいはい、ルゥ。ミルク分けてもらいましたからね」
リン
「はい」
「ねぇ、ロッタ。ニューロピアの方ね……」
ロッタ
「その話はやめなさい。小さい子が居るわ」
リン
「あっ……」
「ごめんね。みんな、大丈夫よ」
ロッタ
「……これ、三度目よ?」
リン
「何かしら……」
ベス
「また点いたぞ!」
デク
「僕だって手伝える事、ある筈だよ?」
ベス
「デク、今はね……!」
デク
「ニューロピアだってやられっ放しでさ!」
ベス
「煩い!」
デク
「うっ……」
「俺の気持ちも分かってくれないで……!」
シェリ
「ベス」
ベス
「何でしょう?」
シェリ
「もう少しこちらの調査に、軍が協力してくれてもいいんじゃありません?」
ベス
「我々の有様を見てもらいたいな。学術調査的にやっている時かどうか……!」
シェリ
「今の振動の原因が分かれば、イデオンのゲージとの関係も分かるかもしれないのよ?」
「それに、この船全体の性能も分かるかもしれない」
ベス
「知れない、知れない……。その可能性を発見する間に、敵にやられたらどうするんだ?」
ソロ星の軍人
「ベス」
ベス
「どうだ?」
ソロ星の軍人
「やはり、敵のパターンに似ている電波だな」
ベス
「……分かるか?」
シェリ
「えっ?」
ベス
「敵のスパイが入り込んでいるかもしれんのさ」
シェリ
「まさか」
ベス
「フッ、敵がネーム・プレートでも付けてると思ってんのか?」
「追い掛けられんのか?」
ソロ星の軍人
「ランダムに変化しているな」
ベス
「追ってみる!」
シェリ
「ふんっ……」
バッフ・クラン兵
マヤヤのシグナルは、異星人ポイント・ピー・キーから発信しています」
ダミド
「……どうする? ギジェ」
ギジェ
「勿論、カララ様を救出する」
ダミド
「手勢も少ない。アバデデ様に応援を頼むか?」
ギジェ
「そのような事、出来ると思うのか? カララ様失踪は我々の責任だ」
ダミド
「手はあるのか?」
ギジェ
「ある」
「今から、カララ様救出の決死隊を募る! ……が、生きて帰れる保障はない!」
ダミド
「おい、ギジェ……」
ギジェ
「その代わり、この作戦が成功した時には、サビアの位を望むも夢ではない!」
「命知らずの年齢だな、ズダカ」
「ダマエ……慎重派のお前が、どうした?」
ダマエ
「私もそろそろ体が効かなくなります。それに……」
ギジェ
「そうか。嫁に行く娘さんの為に、最後の一旗を挙げようという訳だな? 頑張ってくれ」
ダマエ
「はっ! 有難うございます」
マヤヤ
「あっ! これは、反物質エンジンですね」
カララ
「そう……」
ベス
「待ちたまえ! ゆっくりとこちらを向いてもらおう!」
カララ
「あっ……!」
ベス
「君か! カララ……カララ・アジバ……」
「こんな所に入り込んで、何をしているんだ?」
カララ
「何をって……」
ソロ星の軍人
「うっ!」
カララ
「ジョーダン・ベス!」
ベス
「カララ! ……何故撃った? 何故?」
カララ
「な、何故……何故って……」
マヤヤ、おやめ!」
「その人、死んではいません。気を失っているだけです」
ベス
「お前達、何者なんだ? どこの人間だ? 地球人なのか? 地球人でなければ、お前達は何者なんだ?」
カララ
「地球人です。私達だって、地球人……」
ベス
「地球人……?」
カララ
「民族の名前はバッフ族。バッフ・クランの女です」
ジョリバ
「ミサイルのコントロール・パネルは、コックピット近くに引き込めよ」
ソロ星の軍人
「分かってるよ!」
ジョリバ
「コックピットの方はどうだ?」
ソロ星の軍人
「コスモ位、エレクトロニクスに強い奴なら子供でもいい。誰か人を回してくれ!」
ジョリバ
「人手不足は同じだ。こんなのが、後2台もあるんだからな」
コスモ
「全く! シートの取り付けまで自分でやらないと、敵と戦えないなんてさ!」
「ん?」
デク
「ヘヘッ! 見える、見える! コスモ、頑張ってる?」
コスモ
「デク! お前、何やってんだ?」
デク
「通信機の一つが空いてるから借りちゃった! どう?」
コスモ
「どうって、何だ?」
デク
「そっちのメカの事、全部分かった?」
コスモ
「そんなに直ぐに分かる訳ないだろ?」
「いいか? シェリルさんに言って、今までの資料全部見せてくれって……」
デク
「敵だ、敵! コスモ、敵!」
コスモ
「お、俺……何もしてないぞ?」
「わっ!」
「糞っ!」
「このっ!」
「わっ! 見てろ、俺にだって……行けっ!」
「戦闘機に変形は?」
ベント
「右から1、2だ!」
コスモ
「了解!」
「各部ミサイル、逃がすな!」
テクノ
「こ、こっちも動き出した! どうすればいいんだ?」
カーシャ
「こちらも発進するわ! いいわね?」
コスモ
「ようし、ドッキング出来るようだ! 行くぞ!」
テクノ
「頼む、コスモ!」
「来るぞ、敵が!」
「やった! ドッキングしたぞ!」
カーシャ
「ドッキングしない方が戦いいい筈よ、コスモ!」
ベス
「小さい方が、電波発信機だな?」
カララ
「そう」
ベス
「信じられんな、君達が異星人だなんて……。俺は、異星人といえば……」
カララ
「手が四本、足が六本……肌がドロドロの醜い怪獣と思っていた……?」
ベス
「そうだ」
カララ
「私は、ベスを素晴らしい男だと思う」
ベス
「いやぁ、貴方も美しい方だが、今は人質として監禁させてもらう。いいな?」
カララ
「やむを得ませんね」
ソロ星の軍人
「わっ! 敵だ!」

「このっ!」
シェリ
「敵が来たの?」
ソロ星の軍人
「指示はどうします?」
シェリ
「指示と言ったって……」
ソロ星の軍人
「シュッター・カタムで対抗させろ!」

「はっ!」
シェリ
「ベスはどこなの?」
ソロ星の軍人
「うぅっ!」
ダマエ
「こいつ!」
ギジェ
「シグナルは消えたが、方向からするとあの中だな」
バッフ・クラン兵
「はい!」
ギジェ
「いいか、ズダカ! 中には何があるか分からんが突っ込むぞ!」
「左のテラスへ付けろ!」
ソロ星の軍人
「て、敵だ!」
「わぁっ!」
ギジェ
「ズダカ、必ずカララ様を!」
ズダカ
「はい!」
ギジェ
マヤヤめ! シグナルを出せ!」
ロッタ、リン
「キャッ!」
ズダカ
「バッフ・クランの女を知らないか? 答えろ!」
ロッタ
「バッフ・クラン……?」
ズダカ
「言え! これはただの脅しではないぞ!」
「喋らん気か!」
「わぁっ!」
ギジェ
「おっ……?」
「バ、バリアなのか? そんな科学力が彼等にはあるのか?」
「ズダカ……無駄死にをさせてしまった……!」
ロッタ
「……た、助かった! 良かったわ!」
ソロ星の軍人
「うっ! 何だ、お前?」
「うぅっ!」
ギジェ
「根本的に対策を立て直さねばならん!」
テクノ
「やった! コスモ、旋回していいぞ!」
コスモ
「使えますか?」
テクノ
「あぁっ! コックピットに居るより、性に合ってる!」
コスモ
「戦闘機だ! 各ミサイルに、戦闘機を狙わせろ!」
ソロ星の軍人
「わぁっ!」
ダマエ
「うぉぉっ!」
ギジェ
「各機へ後退しろと伝えろ!」
ソロ星の軍人
「敵が後退します!」
ベス
「後退した?」
バッフ・クラン兵
「要は、狙いようだろうが!」
コスモ
「うわっ!」
バッフ・クラン兵
「何? 直撃の筈だ!」
コスモ
「ようし、握り潰してやる!」
「あっ……2機しかやっつけられなかった!」
シェリ
「おかしいわね……」
ベス
「何がだ?」
シェリ
「仕掛け方が妙だと思わなくて? 私達を殲滅するつもりの戦い方じゃないわ」
ベス
「ん、そうだな……」
シェリ
「これは陽動作戦で、敵は、何か他に目的があるんじゃないかしら」
ベス
「目的? 例えば……」
シェリ
「え?」
ベス
「彼等も、この遺跡に拘っているとかだな」
シェリ
「あり得るわね」
ソロ星の軍人
「……今度は分かれないようだな。どういう事だ?」
ベス
「全くだ。どういう事なんだ、シェリル?」
ソロ星の軍人
「負傷兵の収容急げ!」
アバデデ
「ギジェに通信を送っておけ。間もなく私が接触するとな」
「イデの捜索が、異星人との接触となるか……。ギジェの奴、貧乏くじを引いたものだな」
コスモ
「武器の取り付け、どうなったの?」
ベント
「軍の施設に取りにいってる」
コスモ
「それと、イデオンになった時の地図……通路の地図って、ないの?」
ベント
「ある訳ないだろ?」
「ほら、飯だ!」
コスモ
「そんな……分かったよ!」
「よう! こっちのメカの整備、やってくれる人を回してよ!」
デク
「今、宇宙船のブリッジには誰も居ないよ? こいつで逃げるんだって、大騒ぎしてるんだ!」
「コスモはどうするの?」
コスモ
「宇宙船?」
デク
「うん。地面に埋まってるの、宇宙船だってさ」
「それに、コスモが乗ってるメカの事、イデオ・デルタとか呼んでるよ」
コスモ
「名前なんてどうでもいいんだ! ミサイル寄越せって!」
シェリ
「これまでの調査で、この船が、反物質エンジンを付けた宇宙船である事は分かっているけど……」
「それだけではない何かが、この船の中心の部分の構造体にあって、それが全く分からないの」
ベス
「え? 分からない?」
シェリ
「この遺跡を遺した第六文明人の事を解く手掛りを、コンピュータから拾い出そうとしたのだけれど」
「専門的な記号ばかりで、単語らしいのは『イデオン』という四文字しか分からなかったの」
ベス
「ジョリバ、エンジンはどうだ?」
ジョリバ
「動かせはするがね、微調整に時間が掛かる」
ベス
「うん、何とかこいつを外に出す。いいな?」
ジョリバ
「へいへい!」
ベス
「……最悪の場合、反物質エンジンを掛けて洞窟から抜け出せるとは思うがね」
シェリ
「あぁ、そうね」
ベス
「しかし、大地を溶かし、この船……宇宙船な、これも駄目になるかもしれん」
シェリ
「でも、やる価値はあるわ」
ベス
「あぁ、準備しよう」
アバデデ
「カララ様救出に失敗したそうだな」
ギジェ
「はっ! 各なる上は、敵の基地に自爆してお詫びを!」
アバデデ
「まぁ待て。侍たる者、死を急ぐばかりが脳ではあるまい?」
ギジェ
「しかし、それでは責任が……!」
アバデデ
「生きていれば、カララ様を取り戻す機会もある」
「それが今度の君にかけられた使命ではないかな? お前一人でケリの付く問題ではなくなっている」
ギジェ
「は、はい!」
ソロ星の軍人
「サザンクロスの、ブラックホール・ギャラクシー通信機が生き残っててよかったぜ」

「しかし、調整に時間が掛かるな」

「ようし、後は食料だ」

「第23ブロックのミサイルは全部運び出した」

「行ってくれ!」
デク
「玩具じゃない! 食べる物とか、戦争に使う物を持っていくんだ」
アーシュラ
「勉強道具だってあるんだぞ?」
ジョリバ
「しかし、どっちにしても直ぐに発進という訳には……」
シェリ
「駄目よ。今夜にでも発進して、このソロ星から脱出するのよ」
「せっかく手に入れた第六文明人の遺跡を、得体の知れない敵に壊されたくはないわ」
「軍人の貴方達に、出来ない訳ないでしょう?」
ベス
シェリル……!」
ギジェ
「異星人め。何としても、カララ様を取り戻してみせる!」
ソロ星の軍人
「退避、退避!」

「軍属は入口で防戦しろ!」
ロッタ
「急いで奥へ!」
コスモ
「来るのか?」
「うっ! こいつも丈夫だけど、いつまでもつか……!」
カーシャ
「コスモ、敵は宇宙船を狙ってるのよ! 降下して! ねぇ、降下して!」
コスモ
「分かってるよ! カーシャは、ミサイル・コントロールだけやってればいいんだ!」
カーシャ
「宇宙船の方に行くつもりなのね? 行けっ!」
ギジェ
「所詮はメカだ! どこかに弱点はある筈!」
「あそこか!」
コスモ
「わっ! やられた!」
カーシャ
「直撃?」
コスモ
「あぁっ?」
ベス
「あっ、伏せろ!」
デク
「わぁっ!」
ベス、シェリ
「あっ……!」
カララ
「あぁっ……!」
マヤヤ
「カララ様!」
ベス
「こ、これは地震だ! 爆撃じゃない!」
シェリ
イデオンのゲージが……」
ギジェ
「何だ?」
コスモ、カーシャ
「あっ……!」
カーシャ
「宇宙船の埋まっていた所……!」
コスモ
「う、動いた!」
カーシャ
「宇宙船……!」
ベス
「ジョリバ! メイン・エンジンが掛かったのか?」
ジョリバ
「し、知らん! エンジンは調整中だ!」
ベス
「何? じゃあ、何故動いたんだ? この船は……」
シェリル! あんた、俺達に何を隠してる?」
シェリ
「隠してないわ! 何も……。みんな教えたわよ!」
ギジェ
「おぉっ……地面から現れた? 宇宙船か? な、何だ? 何故わざわざ地面の中から?」

 

 

 

 

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伝説巨神イデオン 第2話 ニューロピア炎上

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伝説巨神イデオン 第2話 ニューロピア炎上

 


前回のあらすじ
地球人の移民が行われていたアンドロメダ星雲内A7のソロ星で、地球人は異星人バッフ・クランと接触をした。
しかも、ソロ星の遺跡から発見された謎のメカニズムが巨人に変形する様を見て、
地球人も、バッフ・クランの人々も、ただ息を呑むだけであった。

マヤヤ
「あの力、伝説の巨神かもしれない……あの力……」
カララ
マヤヤ……」
「伝説の巨神は、もっと素晴らしく輝くものだ」
コスモ
「どうなってんだ? メカがみんな繋がったらしいけど……」
「デク、外覗いてみな」
デク
「うん」
「わっ! コスモ、地面が! 地面がなくなっちゃってるよ!」
コスモ
「何、騒いでんだよ? 飛び降りちゃえばいいじゃないか」
デク
「コスモ!」
コスモ
「この……うっ?」
デク
「ラパパ! そこ、くすぐったい!」
コスモ
「糞っ!」
デク
「あっ!」
コスモ
「な、何だ?」
シェリ
「あのマークが、消えていく……」
ベス
「どういう事なんだ? シェリルさんよ!」
シェリ
「分からないって言ってるでしょ。まだ調査中で……」
べス
「調査中、調査中……か!」
カーシャ
「また動き出した! このシステムは……」
研究員
「見ろ、あのロボット」

「分離しているぞ。我々の付けたサブ・コントロール・システムで動くのか」
コスモ
「このままじゃぶつかる! 逆噴射ロケットでもないと……」
ベス
「ま、まただ……」
シェリ
「このメカが変形していくんです」
ベス
「えぇ?」
「おい、軍とは連絡取れなかったのか?」
軍人
「あぁ、とても電波妨害が酷くてな……」
ベス
シェリルさん、あんたの専門は?」
シェリ
言語学です」
べス
「フンッ! 技術者を呼ぶんだ! このメカを調べさせろ!」
「資料は提供してくれるんだろうな?」
シェリ
「やむを得ないわね」
ベス
「ふん、こっちは訳の分からん敵とも戦わにゃならんのだぞ?」
ベス
「陸軍はどうした?」
軍人
「直ぐ来る。一体、何が起こったんだ?」
べス
「レーダーで見てなかったのか? 異星人かもしれん敵が襲ってきたんだ」
軍人
「冗談はよしてくれ」
ベス
「本当だ。撃墜したものがある。調べりゃ分かる。俺は他のメカを調べてくる」
軍人
「……異星人だとよ」

「そういや、酷い電波障害だったな」
ベス
「そこを離れるな」
軍人
「分かりました」
ベス
「煩い猿共め……!」
「うっ! お前は……見慣れない顔だな。今日の第三次移民船で着いた者か?」
「地球じゃ、そんなファッションが流行ってんのか?」
「今、厄介な事が起こってんだ。近付かない方がいい」
「俺はジョーダン・ベス。士官候補生だ。あんた何て名前? 教えてよ」
カララ
「名前……?」
ベス
「そう、いいだろ?」
カララ
「カララ・アジバ。いい男……」
ベス
「ハハッ……こりゃどうも。あんたみたいな美人からそう言われるのは嬉しいが、今はデートは出来ないんだ」
「ここを真っ直ぐ行けば、ニューロピアへの近道だ。危ないから帰った方がいいぞ」
「『ありがとう』って言ってさ、帰ってよ。デートは明日しよう」
カララ
「ありがとう、ベス」
ベス
「明日ね!」
「全く、こんな事がなけりゃ……!」
カララ
「……マヤヤめ、主人の私を置いて……」
ギジェ
「この辺りでは、あのロゴ・ダウが最後の星だ。イデが存在すると考えられる星……となれば、カララ様が焦る気持ちはよく分かる」
ダミド
「だからと言って、異星人と接触する事はなかった」
ギジェ
「あぁ」
ダミド
「お前は、カララの親父さんのドバ総司令の引きがあるから、カララ様にも甘い」
「もし、ロゴ・ダウに居る異星人の軍事力が、我々より上だったら?」
ギジェ
「あり得ん、そんな事!」
兵士
「ロゴ・ダウの異星人の数は、極度に少ないようです。巨大な宇宙船の目撃もありますが、恐らく、移民の始められた星と思われます」
ギジェ
「移民星か。戦力は?」
兵士
無人探査カメラのデータしかありませんが、無いに等しいかと」
ダミド
「何?」
ギジェ
「私は出動する。カララ様の安否だけでも確認しなければならん」
ダミド
「それがいい。ドバ様に対しての、貴様の面子もあろうからな」
ギジェ
「ダミド! 俺は、自分の野心の為にカララ様を救いたいのではない!」
ダミド
「あぁ。カララ様にもしもの事があれば、私も責任は免れんな」
ギジェ
「そういう事だ」
デク
「コスモ、今度は車になってるぜ!」
コスモ
「だろ?」
デク
「動かないの?」
コスモ
「今、配線直してるよ」
ベス
「お前が動かしてたのか?」
デク
「コスモが運転したんだぞ!」
シェリ
「そんな……」
ベス
「またお前か。本当に運転したのか?」
コスモ
「したつもりさ」
ベス
「これも、第六文明人の遺跡というのかね?」
シェリ
「えぇ。コスモ君、貴方が?」
コスモ
「あぁ、でもよく動いたと思うよ。あれが点いてさ」
ベス
イデオンのゲージ……そう言っていたな?」
シェリ
ギリシャ文字風のパターンで、そう読めないこともないって事」
コスモ
「じゃあさ、巨大ロボットになった時の名前じゃないの? イデオンってさ」
ベス
「そうかな?」
シェリ
「遺跡に遺された第六文明人の言葉の中に『イデオン』って出てくるけど、本当の意味はまだ……」
ベス
言語学者の卵ともあろうお方が、この半年、何を調べてたんですかね?」
「ジョリバ! 後は任せる!」
ジョリバ
「おう。シェリルさんから設計図のコピーは貰った」
ベス
「3台共、かなりのスペースがある。武器を取り付けさせろ」
コスモ
「ヘッ! 軍人め!」
シェリ
「私達の基礎調査がなければ、何も出来ない癖に……!」
兵士
「コポラ1号、2号、3号、発進位置へ急げ! 第2ハッチ、スタンバイ急げ!」
ギジェ
「デッカ・バウには円形陣を取らせろ!」
「イデ捜索が厄介な事になったものだ……」
おばさん
「さっきの爆音、何かしらね?」
ロッタ
「ジャングルの開拓でしょう」
おばさん
「見慣れない飛行機も飛んでいたみたいだけど……」
ロッタ
「第三次移民船のですよ」
おばさん
「あぁ、ごめんなさい」
リン
「いいえ。ルゥ、熱いから触っちゃ駄目よ?」
ルゥ
「シチュー!」
おばさん
「ルゥのはあるでしょ? ほら」
ルゥ
「まんま!」
おばさん
「ルゥ!」
リン
「フフッ……お昼よ、集まれ!」
ロッタ
「お食事ですよ!」
「バイパー・ルゥ、どうしたの? ご機嫌が良くないのね」
おばさん
「こんな事ないのに……」
ルゥ
「まんま……」
リン
「はい。じゃあ、みんなと一緒ね?」
ルゥ
「まんま!」
おばさん
「どうしたの、ルゥ? 落ち着かないのね」
「お口の周り、カンカンよ」
ロッタ
「爪の間の土も取るのよ?」
アーシュラ
「はい」
ロッタ
「ん? 何のサイレンかしら?」
管制官
「妨害電波が発生している! カービアンは警戒態勢! 移民団を退避させろ!」

「移民団は税関へ向かっている。何なんだ? その妨害電波って……」

「分かってる、慌てはしない」

「また、軍の演習かな?」

「何しろ、ソロ星の人間たって5千人しか居ないんだからな。敵国がある訳ない」
ギジェ
「3隊に分かれて攻撃する! 目で確認出来る建造物と兵器は撃破しろ! その後で、カダッカ隊を降下させる!」
「二重施工?」
「追い掛ける事ができるか?」
「フッ、やれるか……!」
ソロ星の軍人
「ニューロピアがやられた?」

「わぁぁっ!」
リン
「おばさんは?」
おばさん
「ニューロピアの様子を見てくるからね」
「ロッタ、森の中へ逃げるのよ?」
ロッタ
「はい」
おばさん
「あんた達の両親の事を調べてくるから、心配しないでね」
ロッタ
「すいません」
ソロ星の軍人
「しかし、このメカは何でこう隙間が多いんだ?」

「武器を付けるの忘れてたんだろ。これを造った第六文明人とかがさ」

「コントロール・パネルの調整は済んだのか?」

「済んでるって。他のには、グレン・キャノンも積んだっていうぜ」

「ニューロピアが空襲を受けているんだぞ! 早くロボットにでもなって……」
シェリ
「空襲?」
ソロ星の軍人
「あぁ! ニューロピアの連中は、ジャングルに逃げ込んで右往左往している!」
シェリ
「そう。なら、第二発掘現場に逃げ込んだらいいと思うわ」
ソロ星の軍人
「案内してくれ!」
シェリ
「え? えぇ」
ベス
「ジョリバ、そっちの整備はどうだ?」
ジョリバ
「補助システムだけで変形出来る筈だ」
コスモ
「配線の方は全部終わった筈なんだけど、何でゲージが点かないんだ?」
ジョリバ
イデオンのゲージとか言ってたな」
コスモ
「うん。でもこの配線、分かると思うか?」
デク
「ロッタ、こっちこっち!」
ロッタ
「デク! そんなのに乗っていいの?」
デク
「軍隊のじゃないもん」
「うわっ!」
「こっちのが頑丈そうだ! 乗れよ、ロッタ!」
ロッタ
「う、うん、そうする! みんな、乗り移って!」
リン
「落ち着いて、ルゥ」
ロッタ
「リン」
リン
「はい」
「あっ!」
ジョリバ
「ゲージが点いた?」
コスモ
「行けるぞ!」
ジョリバ
「大丈夫か?」
コスモ
「さっきは動かしたんだよ!」
「ロッタ、泣かすなよ!」
ロッタ
「ごめん。でも……」
コスモ
「こっちだって、操縦で神経使ってるんだ」
ジョリバ
「座ってなさい。危ないぞ」
「点いた?」
コスモ
「よし、行くぞ!」
「煩いんだよ!」
ロッタ
「大きい声出さないで! 益々怯えちゃうんだから……」
アーシュラ
「飴、あるよ」
リン
「ありがとう。ほら、ルゥ」
ソロ星の軍人
「うわぁっ!」
民間人
「うぅっ!」
おばさん
「あぁっ!」
バッフ・クラン兵
「コポラの残骸、発見! 発光弾、撃ち込みます!」
ギジェ
「発光信号を中心にガダッカを発進させろ! カララ様の捜索を急げ!」
ソロ星の軍人
「やったぜ、お母ちゃん!」
バッフ・クラン兵
「カララ様!」
シェリ
「この森を出た所に避難場所があります! もう少しの辛抱です!」
バッフ・クラン兵
「異星人の乗り物だ。軍隊じゃないのか?」
民間人
「私のママが……」

「直ぐに追い掛けてくるよ」

「おぉっ……」
バッフ・クラン兵
「これが異星人か? 俺達と同じじゃねぇか! 参ったな、カララ様があの中に紛れ込んでらっしゃったら……」
ギジェ
「ダミドの言う通り、我々と同じレベルの異星人か」
「うっ!」
ベス
「武器は積み込んだか? 動かすぞ!」
ソロ星の軍人
「あぁ、左右にミサイルは取り付けた! 変形しても大丈夫か?」
ベス
「その為のスペースだ! 大丈夫だと信じるんだな!」
ソロ星の軍人
「へいへい!」
ベス
「発進する!」
ベント
「おい、さっきは本当に動かしたんだろうな?」
カーシャ
「間違いないわ、見てらっしゃい」
コスモ
「動いた!」
「泣かすなよ! 苛ついて上手くいかなかったら、みんな死ぬんだぞ!」
ロッタ
「コスモ……。よしよし」
バッフ・クラン兵
「カララ様は……!」
カララ
「うっ……!」
ソロ星の軍人
「ここまで一人で逃げてきたのか? 乗れよ」
「早くやれよ」
ギジェ
「新手の敵が上昇してくる! 各機、前方の3機に攻撃を集中しろ!」
「しかし、戦闘機には見えないが……」
コスモ
「来るぞ! ミサイルを撃ってくれ! その間にイデオンになって……」
ジョリバ
「しかし、ドッキングする間に……」
コスモ
「このままの状態で、俺に空中戦をやれというんですか?」
ギジェ
「ちっ! 重爆撃機クラスのパワーだというのか!」
コスモ
「わっ!」
ギジェ
「デッカ・バウの機銃が効かない! どういう事だ!」
ベス
「撃て! ミサイル!」
ソロ星の軍人
「やってる!」
カーシャ
「一機撃墜! この調子だと勝てるわ!」
ギジェ
「直撃している筈だぞ! 何故、落ちてくれないんだ!」
コスモ
「わぁっ!」
ギジェ
「一機撃墜!」
「うおっ!」
「ガ、ガダ・タイプのミサイルを受け付けないのか!」
コスモ
「あっ……直撃じゃなかったか?」
「黙らせろ!」
ロッタ
「コスモ、無理言わないでよ。こんな時に怯えない方がどうかしてるわ」
コスモ
「まただ。この後でドッキングして、イデオンになるんだ」
ベス
「ドッキングするのか?」
カーシャ
「見て! 前の2機がドッキングするわ!」
ベント
「各砲座、援護しろ!」
ソロ星の軍人
「お、おい! 前が見えなくなっちまったぞ!」
カーシャ
「私達も行くわ!」
ベント
「ドッキングしたのか? 正面のモニターは変わらんぞ!」
カーシャ
「何か知らないけど、よく出来てるのよ、このメカ!」
ギジェ
「巨人になった! あんなメカが、空中で巨人になった!」
バッフ・クラン兵
「異星人共め、俺達を脅かそうってのか!」
コスモ
「来るぞ、撃て! ミサイル、何をやってる!」
「うっ!」
バッフ・クラン兵
「今度こそ直撃だ!」
「な、何だ? 平気なのか? 平気なのか、あの化け物は……!」
コスモ
「上昇するんだ! イデオン、上昇しろ!」
「ルゥを泣かせるな!」
ベス
「メイン・パワーは上がっているのか?」
「カーシャとか言ったな。足のパワーは上がるか?」
カーシャ
「上げているわ。コントロール宜しく!」
ベス
「よし!」
カーシャ
「コスモ、行くわよ!」
コスモ
「行けっ!」
バッフ・クラン兵
「うわっ、来る!」
ギジェ
「逃げろ! お前が狙われている!」
コスモ
「こいつ!」
ギジェ
「あっ……!」
「何という事だ。イデ捜索のロゴ・ダウで、異星人の巨人と出会うとは……」
「まさか、イデの巨神では……?」
「ち、違う! あんな機械的な物が、イデの伝説の巨神であってたまるものか!」
「各機、私に付いてこい!」
コスモ
「カーシャ、パワーは上がらないのか? 逃げるぞ!」
ジョリバ
「ミサイル、撃てないのか? ミサイルは?」
ベス
「駄目だ! ミサイルを変な所に取り付けたらしい! ドッキングしたら撃てないってよ!」
カーシャ
イデオンのゲージを見て! パワーが落ちてるみたい!」
コスモ
「何?」
「逃がしちまった。せっかくやっつけられると思ったのに……」
「バイパー・ルゥを泣かせるから!」
ロッタ
「やめて、ルゥ。くすぐったいでしょ?」
コスモ
「何だい、もう機嫌直してるのか」
「ん?」
カーシャ
「お、降りてくわ!」
ベント
「な、何とかなります!」
コスモ
「みんなが避難した、第二発掘現場……」
シェリ
「敵をやっつけてくれたのかしら?」
ソロ星の軍人
「いや、逃げられたらしい」
シェリ
「そう……」
「あっ! また離れていく……」
「という事は、この第二発掘現場に埋まっていたメカと、このイデオンってロボット、関係あるんじゃないかしら」
「そうよ、きっと!」
ソロ星の軍人
「空襲は終わったかね?」
シェリ
「……この甲板みたいな物の大きさ、あのロボットを置ける大きさじゃないかしら」

 

 

 

 

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