アニメの全セリフ -ガンダム、ジブリ、鬼滅の刃など-

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機動戦士ガンダムAGE 第44話「別れゆく道」

機動戦士ガンダムAGE 第44話「別れゆく道」

機動戦士ガンダムAGE 第44話「別れゆく道」

 

機動戦士ガンダムAGE 第44話「別れゆく道」


ドレーネ:これが地球…
イゼルカント:美しいな…
ドレーネ:はい…
イゼルカント:ドレーネ、わたしはゼハートにすべてを託すつもりだ
ドレーネ:……
ドレーネ:そうですか
フラム:ゼハート様、ラグラミスに向かいますか?
ゼハート:いや、この艦はセカンドムーンと合流する
フラム:はっ!
キオ:これが、エデン…
イゼルカント:ヴェイガンも連邦もない、優れた種のみが生きる理想の楽園をわたしは造り出す
ゼハート:……
ゼハート:……
キャプテン・アッシュ:いい加減に理解しろ!イゼルカンとは、ヴェイガンの人間を救おうなんて思っちゃいない!
ゼハート:……

アルグレアス:……
ナレーション:壮絶な攻防戦となった月面基地ルナベース奪還作戦は、連邦軍の勝利でその幕を閉じた…
アルグレアス:先ほどのデータをモニターに
連邦兵:了解
アルグレアス:アスノ指令、これを見てください
フリット:これは
アルグレアス:敵モビルスーツの製造工程管理システムの記録です
フリット:ここで地球に送り込んでたモビルスーツを開発したというのか?
アルグレアス:はい。しかもこの基地内での兵器製造工程には、奇妙な点がいくつも発見されました
フリット:奇妙な点とは?
アルグレアス:はい。銀の杯条約によって、廃棄されたはずの技術が使われているのです
フリット:…EXA-DBか
アルグレアス:そうです
フリット:だからヴェイガンは地球連邦を超える軍事力を持つことができたのだ
アルグレアス:しかし、彼らが入手したのはごく一部であったはずです。その価値を知る彼らは、残りのデータを血眼になって探していると思われます
フリット:戦争の行方を左右するロストテクノロジー・・・
フリット:我々も全力で探すべきだろう
アルグレアス:はい。既に情報部に探索を命じましたが、情報が散逸していて、手がかりすら見つからないようです
フリット:むう…不甲斐ないものだな
イゼルカント:いよいよ我々は地球圏へやって来た
イゼルカント:この地球圏で我々は勝利し、母なる地球を取り戻す…!ヴェイガンの民よ、今こそ悲願をかなえるときだ
イゼルカント:エデンをこの手に!
市民たち:エデンをこの手に!エデンをこの手に!
市民たち:エデンをこの手に!エデンをこの手に!
ゼハート:イゼルカント様
イゼルカント:来たかゼハート。お前に話しておきたいことがある
ゼハート:その前にイゼルカント様、お聞きしたいことがあります
イゼルカント:…何か?
ゼハート:イゼルカント様、プロジェクトエデンとは何なのですか?
イゼルカント:……
ナトーラ:ああっ!
アビス:艦長…?!大丈夫か?
ナトーラ:だっ、大丈夫です!
アビス:何事だ?
ナトーラ:は、はい
ナトーラ:敵から押収したデータを、書類で提出しろって。ギリギリになってしまったんです
ナトーラ:ああっ、急がないと…
アビス:あわてても始まらん。落ち着けって
ナトーラ:急がないと。艦長のわたしがこんなことじゃ…
アビス:落ち着けって
ナトーラ:あ…
アビス:艦長は艦長らしく、どっしりと構えていろ。そうでないと皆、不安になる
ナトーラ:セリックさん?
ナトーラ:……
イゼルカント:どうやら知ってしまったようだな
ゼハート:ええ。ヴェイガンの過去の作戦計画、遂行記録の全てを調べました
イゼルカント:ふぅ…
ゼハート:地球を奪い、ヴェイガンの民たちが穏やかに暮らせるエデンを造る。そこは戦争も死病もない、人が人でいられる理想郷。わたしは、全てを捧げてきた。その理想郷にたどり着くために!しかしあなたの計画は、ヴェイガンの民を救うためのものではなかった…!あなたはわたしを騙していたのですか?!あなたを信じてここまでやってきた、このわたしを!
イゼルカント:……
ゼハート:イゼルカント様、真実をお聞かせください…!
イゼルカント:ゼハート
イゼルカント:わたしは地球という始まりの地に、再び人が人らしく生きる理想郷、エデンを造りたいと考えた。そのためにエデンの住人になり得る優れた種を選別してきたのだ
ゼハート:…選別?
イゼルカント:未来につなぐ価値を持った種の選別、人が人であるために。それが新世界への扉を開くプロジェクトエデンだったのだ。それはすなわち、新しい人類の創造である…!
ゼハート:あなたは神にでもなったおつもりかっ?!!
イゼルカント:理解できぬかゼハート?
ゼハート:人類の選別など、理解できるはずがない…!
イゼルカント:ヴェイガンが地球を取り戻したとしても、同じことが繰り返されるだけだ
イゼルカント:獣がナワバリを争って勝っただけのこと。本能で戦う獣と同等の行為だ
ゼハート:……
イゼルカント:人を高い次元に導き、より良き世界を造るために誰かが選択をせねばならん…!その選択をわたしは行ってきたのだ
ゼハート:あなたの言うより良き世界とは、あなたという支配者に都合よくつくられた独裁国家にすぎない。地球の歴史に新しい支配者が誕生するだけだ!
ゼハート:違う!わたしがつくりたいのは独裁国家などではない!人の未来だ…!
ロミ:地球ってどんな所かな?あのね父さん…僕、生まれ変わる所は地球がいいな。そのときは、父さんも母さんも、一緒だよ……
イゼルカント:死ぬ間際に言った息子のその言葉がきっかけだった。
イゼルカント:わたしは地球連邦と戦う力を得るため、EXA-DBの中に記された戦いの歴史を見た
イゼルカント:人類が宇宙に移住し、暮らすようになってからの長い戦いの歴史だ…
イゼルカント:そこに記された地球は、理想郷などには程遠い、実に愚かな星だった…
ゼハート:……
イゼルカント:人は、母なる大地から離れ、歴史を重ねていくうちに、何かを奪い合い、殺し合うことを平気で行える
ゼハート:あっ
イゼルカント:怪物に変貌してしまった
ゼハート:……
イゼルカント:長い歴史の中で、人類は人であることを忘れかけている。わたしは、新たなる人類をつくらねば、真の理想郷は実現しないと悟ったのだ!
ゼハート:……
イゼルカント:ぬ…
ゼハート:イゼルカント様!
イゼルカント:はぁ、はぁ、驚くことはない…皆と同じマーズレイによる病だよ。コールドスリープを繰り返し、時間を稼いできたが、そろそろ限界のようだ…
ゼハート:そんな…
イゼルカント:よいか?ゼハート、過去を破壊して前進せねば未来など造れん!
イゼルカント:わたしは支配者になりたいのではない。人類を進化させたいのだ。愚かな歴史を繰り返さぬように…!それがわたしの、最後望みだ……!
ゼハート:イゼルカント様……
イゼルカント:ゼハートよ、プロジェクトエデンの全権をお前に託す。お前がヴェイガンの全てを率いるのだ
ゼハート:えっ…?!
イゼルカント:ゼハート、もしわたしが狂気だと言うならそれでもいい。その全てをわかったうえで付き合ってはくれぬか?わたしの狂気に
ゼハート:イゼルカント様…わたしに新たなる人類を創造する神になれと?
イゼルカント:神ではない!お前は…人の未来を照らす光になるのだ…
ゼハート:光に…?
イゼルカント:よいな?ゼハート
ゼハート:イゼルカント様…
イゼルカント:……
ゼハート:……
ゼハート:……
ゼハート:……
ゼハート:イゼルカント様の御意志、このゼハート・ガレットが引き継ぎます!
イゼルカント:フ…
技官:さあ、お目覚めの時間だ。わかるか?お前の名前はゼラ・ギンス。ヴェイガン最強のパイロットだ
ゼラ・ギンス:……
ゼラ・ギンス:……
アルグレアス:押収したデータより、部分的ではあるが敵要塞のデータを入手できた
アルグレアス:地球を襲ったヴェイガンの宇宙要塞、ラ・グラミスと呼称されている。多くの球状ブロックによって構成されており、状況に応じて形態を変化させることが可能である
ナトーラ:ラ・グラミス…
アルグレアス:我々の次の目標は、このラ・グラミスの攻略。今回の全艦隊の指揮は、フリット・アスノ元総司令に執ってもらう
ナトーラ:!
アルグレアス:司令は予備役から既に現役復帰されている。手続き上は問題ない
フリット:……

キャプテン・アッシュ:父さん
フリット:何だ?
キャプテン・アッシュ:敵要塞ラ・グラミスの攻略戦に、我々も加えさせてもらう
フリット:好きにしろ
キャプテン・アッシュ:ああ
フリット:ん、アルグレアスか?何だ?
アルグレアス:報告いたします。基地内の捕虜は地球へと移送することになりました
フリット:移送だと…?!ヴェイガンの捕虜など全員処刑すればよいのだ…!
キャプテン・アッシュ:!
アルグレアス:司令……お気持ちはわかりますがそういうわけにはいきません。正規の手続きに従って尋問後、移送いたします
フリット:フン、勝手にしろ!!
アルグレアス:ああ……
キャプテン・アッシュ:父さん…なぜそこまで…?
フリット:ヤツらは残虐な敵だ…!それならば、それ相応に対処するだけだ!
キャプテン・アッシュ:あなたは今回の戦いでプラズマダイバーミサイルを使おうとした。あの兵器は開発段階で威力も未知数。味方部隊まで被害が及ぶ可能性があった…!
フリット:これはただの戦争ではない!地球を脅かす悪魔の討伐だ!敵は1人残さず抹殺する!
キャプテン・アッシュ:そんなことは許されない!
キャプテン・アッシュ:あなたは自分の感情で戦争をしている!そんなことでは!
キオ:ん?父さん?
フリット:言っておくぞアセム!海賊のお前に正義を説く資格などない!!
キャプテン・アッシュ:!
フリット:お前ごときが何を言おうと、わたしはヴェイガンをこの手で抹殺すると決めている!
キオ:なんでだよ、じいちゃん?!
キャプテン・アッシュ:ん?
フリット:キオ…?!
キオ:なんでそんなこと言うんだよ?!
フリット:……
キオ:もうやめようよじいちゃん、ここで戦争を終わらせるんだよ。じいちゃんだって父さんだって、ずっと戦ってきた。何のために戦ってきたの?戦わなくてもいい方法を見つけるんだよ!道はあるはずだよ…!絶対にあるはずなんだ!
フリット:…ヤツらは家族を殺した。わたしから大切なものを奪った…!
キオ:……
フリット:ヤツらにどんな事情があろうとわたしにとっては悪だ!戦わねば、同じように悲しむ人々を生む!
キオ:でも…それでも、僕は分かり合える日が来ると信じてる…!
フリット:分かり合えるだと…!?
キャプテン・アッシュ:キオ、もういい
キャプテン・アッシュ:お前は向こうへ行け
キオ:じいちゃんが何と言おうと…!
キオ:僕は考えを変えない!
フリット:キオ!わたしはヴェイガンを倒すと決めた。ヤツらを倒して救世主となるのだ。守ってやれなかった多くの者たちのためにも…!
キオ:じいちゃんは憎しみに駆られているだけじゃないか!そんなの救世主じゃない
フリット:何だと!?
キオ:そんなの絶対に違う!
フリット:……
キャプテン・アッシュ:父さん、キオのこと、よく考えてくれ。俺だって、戦いから逃れようのない状態だということは理解している。しかしキオは、気の言葉は、誰もが願いながら口にすることができなかった言葉だ
フリット:……
キャプテン・アッシュ:あなたの決断には地球の、人類の運命がかかっている
フリット:フン!
フリット:(わたしには、守れなかった者がいる)
フリット:(守れなかった者が……)
フリット:(わたしは誓ったのだ)
フリット:(敵を打ち倒し、皆を救う救世主になると)
フリット:(どんな手段を使っても…!)
ナトーラ:作戦の命が下りました。我が艦は、敵要塞ラ・グラミスに向けて出港します
キャプテン・アッシュ:バラノーク、宇宙要塞ラ・グラミスに向けて出港する
キオ:……
キャプテン・アッシュ:……
フリット:……
ゼハート:ファ・ザード発進。ラ・グラミスに進路をとる!
ヴェイガン士官:オクラムド司令
ファルク・オクラムド:ん?
ヴェイガン士官:ゼハート様の艦隊がこちらへ向かわれているようです
ファルク・オクラムド:ああ、聞いている。連邦軍がいよいよこのラ・グラミス攻略に動き始めたとの情報が入っている
ヴェイガン士官:連邦はこのラ・グラミスを正面から攻略するつもりなのでしょうか?
ファルク・オクラムド:そのようだな。知らないとは幸せなことよ。連邦の愚かな者どもに、ラ・グラミスの本当の恐ろしさ、見せてくれよう…
レイル:敵は来ますかね?
ゼハート:必ず来る。ラ・グラミスを落とさなければ、地球連邦に勝利はないのだからな。そして、これがこの戦争を決着付ける重要な一戦となるだろう
フラム:(この戦いに勝てれば、ゼハート様の悲願がかなう…!)
ゼハート:ところでレイル。EXA-DBの調査はどうなっている?
レイル:はっ、EXA-DBは地球圏の小惑星帯の中に隠されている可能性が高いようです。徐々にポイントを絞れています
ゼハート:そうか
レイル:しかし
フラム:ん?
レイル:1つ、気になる報告がありました
ゼハート:何だ?
レイル:EXA-DBを追っていた部隊が、正体不明のモビルスーツに遭遇したというのです
ゼハート:正体不明?どういうことだ?
レイル:ヴェイガンにも連邦にも所属しないタイプのモビルスーツです。全長は通常のモビルスーツの5~6倍はあったとか。うわさでは、自らを守護するためにEXA-DBが生み出した殺戮モンスターだと
ゼハート:EXA-DBが生み出した?
レイル:フ、ところが、すぐ見失ったとのことです。おそらく戦艦か何かの残骸を見間違えたのでしょう
ゼハート:その小惑星帯は、ここから近いか?
レイル:確か、そのはずですが
ゼハート:レイル、ラ・グラミスに到着するまでに、ガンダムレギルスをテストしておきたい。準備を頼む
レイル:はっ!
フラム:わたしもお供します
ゼハート:いや、わたし1人でよい
フラム:しかし…
ゼハート:ただのうわさだ。だが、もし本当にいるのなら、そのEXA-DBが生み出した殺戮モンスターに、ガンダムレギルスの相手をしてもらいたいものだ
フラム:……
ウェンディ:キオ
キオ:ウェンディ
ウェンディ:元気ないね
ウェンディ:どうしたの?キオらしくないじゃない
キオ:僕にはじいちゃんがわからない。前はあんなに優しかったのに…今はじいちゃんが考えてることが理解できないんだ。僕にはじいちゃんがやろうとしていることが正しいとは思えない。ヴェイガンだって人間なんだ。死んだら悲しむ人がいる。僕たちと同じ人間なんだよ……
ウェンディ:キオ
ウェンディ:そんなに悩まないで。いつか分かり合えると思うよ
ウェンディ:だってさ、家族なんだもん
キオ:それでも、今のじいちゃんと僕は……違う
技官:この機体に制御マスクは必要ありません
ゼハート:ん?
技官:ガンダムレギルスは、Xラウンダーとの相互感応性能がけた違いです。ゼハート様の力をガンダムレギルスにぶつけてみてはいかがでしょう?
ゼハート:わたしの力をガンダムに…
技官:ただしその分、体に与える影響も大きくなります。決してご無理をなさらぬように
ゼハート:わかった、気をつけよう
ゼハート:これがガンダム
技官:どうですか?ゼハート様
ゼハート:いえるカント様より預かった機体だ、何としても乗りこなしてみせるさ
技官:そうですね
フラム:ゼハート様、お気をつけて
ゼハート:ああ
ヴェイガン兵:ガンダムレギルス、発進ポートセット
ヴェイガン兵:Xトランスミッター始動。レベル4で起動します
ゼハート:ゼハート・ガレット、ガンダムレギルス、出る!
ゼハート:これは…!
ゼハート:!
ゼハート:これがガンダム
シド:……
ゼハート:何だ?
ゼハート:!
ゼハート:行け!ビット
ゼハート:!
ゼハート:何という動きだ、あの大きさで?!まさか、あれが?
ゼハート:いいだろう、ならばちょうどよい
ゼハート:EXA-DBによって生み出されたのなら、ヤツは人類の過ちの象徴。神が与えたわたしへの試練だ!
イゼルカント:お前は、人の未来を照らす、光になるのだ…!
ゼハート:わたしはヤツを倒し、イゼルカント様の意志を継ぐ!


ナレーション:ゼハートの前に現れた謎の巨大モビルスーツ
それが導くものは、希望か?絶望か?
次回、機動戦士ガンダムAGE
「破壊者シド」
3つの運命が歴史になる

 

機動戦士ガンダムAGE 第43話「壮絶 トリプルガンダム」

機動戦士ガンダムAGE 第43話「壮絶 トリプルガンダム」

機動戦士ガンダムAGE 第43話「壮絶 トリプルガンダム

 

機動戦士ガンダムAGE 第43話「壮絶 トリプルガンダム


アビス:まさか、あれは…!
スプリガン:わたしは…ジラード・スプリガン
ナトーラ:レイナ・スプリガン、それが、彼女の本当の名前
レイナ:ううっ!能力がコントロールできない!
ジラード:うっ!こっちもだ!ぐっ!うわあああっ!
レイナ:そんな……!
レイナ:ジラード…ジラードぉぉっ!ああっ!
スプリガン:わたしは、彼と共にここにいる…!
ジラード:わたしは…ジラード・スプリガン…!

キオ:クッ!
フラム:ああっ
フラム:あっ!
スプリガン:フフフ、そんな攻撃が当たるとでも思って…
スプリガン:!
スプリガン:ううっ、何なの?この痛み
ゼハート:ジラード
スプリガン:!
ゼハート:さがれ、今すぐ戦闘宙域から離脱するのだ
スプリガン:ハァ?いきなり何?!わたしがコイツらにかなわないとでもいうつもり!?
ゼハート:違う、このまま戦えばお前は…! うっ
スプリガン:余計なことは言っていられなくなったようね
ゼハート:クッ!
スプリガンガンダム3機が相手だなんて、楽しくてゾクゾクしてくるじゃない…
キオ:ジラードさん…
アビス:クッ、さすがに近づくに連れて手強くなってくるな ッ!
オペレーター:グリーン中隊、敵反撃により突入点に到達できず!
オペレーター:支援砲撃の要請多数!対応しきれません!
オペレーター:月面への降下部隊、いずれも甚大な被害です!このままでは…!
アルグレアス:……
アルグレアス:元司令
フリット:アルグレアスか
アルグレアス:降下部隊は、いずれも戦線の維持をできません
アルグレアス:いかがいたしますか?
フリット:戦線が崩壊した時点でプラズマダイバーミサイルを使用しろ。ルナベースを破壊する
アルグレアス:よろしいのですか…?
フリット:わたしは、絶対に負けたくないのだ……!
アルグレアス:……
フリット:最後の決断は、まかせる
アルグレアス:わかりました…
アルグレアス:……
ブリッジクルー一同:……
アルグレアス:…心配するな。元司令は常に正しい判断をするお方だ。各艦に通達!砲撃をルナベース上の防御施設に集中し、降下部隊を最大限に支援せよ!今はそれしかない
ブリッジクルー一同:りょ、了解!
アルグレアス:……
アルグレアス:難しい局面だ……!
フラム:はっ!
キャプテン・アッシュ:いいかげんに理解しろ!イゼルカントは、ヴェイガンの人間を救おうなんて思っちゃいない!
ゼハート:まだ言うか!
フラム:お前を倒す!
フラム:ゼハート様の悲願のためにも!
フリット:若いな。気合に実力が伴っていないぞ…!
キオ:ジラードさん…もうやめてください!僕たちの力は戦うことじゃなくて、戦争を止めることにだって使えるはずなんです!
キオ:だから!
スプリガン:何を言っているの…?わたしは連邦軍を叩き潰すために
スプリガン:寝返ったのよ!
アビス:ここを越えればルナベースまですぐなんだが…そう簡単に行かせてくれそうもないな
デレク:ですが、基地司令部へダイレクトにつながっていないはずのルートに、これだけの戦力を集中させているってことは…
アビス:ああ、読み通り、敵は基地内部の構造に手を加えている
アビス:フッ
アビス:あと一息だ、ひるむなよ!
アビス隊:了解!
オペレーター:月面の第二降下師団本部より連絡!敵の反撃が激しく、戦線、維持できず!以上です!
アルグレアス:……
アビス:何?!プラズマダイバーミサイルを使う?!
ナトーラ:は、はい…アルグレアス総司令の命令で、20分後に発射すると…ですが、変なんです
アビス:ん?
ナトーラ:一緒に、フォトンブラスターを最小出力で撃てるように準備しておけって
アビス:…… はっ!
アビス:そうか…そういうことか
ナトーラ:……
アビス:フォトンブラスターは撃てるか?
ナトーラ:えっ?
アビス:ルナベースではなく、その手前の第6搬入口を狙ってくれ
アビス:総司令は俺たちに言っているのさ、プラズマダイバーを使うまでの20分間で何とかしろってね
アビス:敵とはいえ、犠牲者は少ない方がいいだろう。つまり、今のうちに制圧しろってことさ
ナトーラ:ああっ…撃てますか?
エイラ:いつでも!
ナトーラ:では、フォトンブラスター発射!
アビス:これより突入する!行くぞお!
アビス:今だ!突入!
アローン:何!?内部への侵入を許しただと!?
ヴェイガン将校:はい。基地内で戦闘が始まっております
アローン:ここは大丈夫ではなかったのか?
ヴェイガン将校:侵入路は1カ所だけです
アローン:……
ヴェイガン将校:現在、N32通路で…
ヴェイガン将校:司令、どちらへ?
アローン:しばらくここを頼む
ヴェイガン将校:ですが…
アローン:っ、すぐに戻る!
アローン:……!
キオ:やめてくださいジラードさん!
キオ:僕は、あなたと戦いたくなんかないのに…!
スプリガン:もううんざりっなのよ!あなたの言う青臭い奇麗事なんて…!そんなもの、何の意味も持たないわ!
キオ:!
キオ:ううっ
キオ:それでも僕は、言い続けるしかないんだ…!
キオ:話し合えば、分かり合えるんだってことを!
スプリガン:そろそろ気づきなさい!分かり合いたくない人間もいるって!
スプリガン:!
ゼハート:ジラード!
キオ:ジラードさん?
スプリガン:ううっ
スプリガン:ああーっ!あぁあっ!

アビス:ちっ、やはり隔壁を強化していたか。まあいい、予備管制センターは確保できた
アビス:どうだ?ウォン
ウォン:大半は壊されちゃいましたけど…何とか生きている回線を見つけられました。ここからルナベース内のシステムにアクセスできれば…!
アビス:頼むぞ、俺たちに残されている時間はあまりない
スプリガン:うう…!う、う…うっ!あぁっ、ああっ、あ、ああっ!
スプリガン:ああ、あぁぁっ!ああっ、ああ!ああっ、ああ!
キオ:ジラードさん?
フラム:ん?
フリット:!
ゼハート:クッ!やはりか!
キャプテン・アッシュ:待て!ゼハート!
スプリガン:ううっ…!うう!
キオ:ジラードさん!どうしたんですか?ジラードさん!
スプリガン:うう…!
スプリガン:あああっ!
スプリガン:あぁぁああ!
キオ:うわあっ!
フリット:うぉっ!
フラム:ううっ!
ゼハート:うっ!くっ!遅かったか
キャプテン・アッシュ:な、何だ?
キャプテン・アッシュ:一体、何が起きている?
スプリガン:うわああぁぁっ!
スプリガン:!
スプリガン:ふん!
ゼハート:うっ!
スプリガン:はぁっ!
フラム:ああっ
スプリガン:!
キオ:何で…!?
スプリガン:うふっ、うふふふ!あーははははははっ!
ゼハート:クッ!
ゼハート:なっ?
フラム:う、く、ううっ
フリット:ぬおっ…!
キオ:ううっ
キャプテン・アッシュ:どうなっているんだこれは?
フリット:暴走だ
キャプテン・アッシュ:何っ!?
フリット:ジラードのXラウンダー能力が暴走し、我々の能力に干渉しているのだ…!
フリット:うっ!
ゼハート:原因は、過去に事故で受けた傷…Xラウダー能力を使い過ぎたのだ…!
キオ:ジラードさん?!ジラードさん!
スプリガン:はぁっ、はぁっ…ウフッフフ…
アローン:……
ヴェイガン兵:司令?
アローン:!
ヴェイガン兵:どこへ行かれるのですか?ここには緊急時の脱出艇が置かれているだけで…
アローン:…!
アローン(にらみ):!
アローン:はぁっ、はぁっ、冗談ではない。こんな所で死んでたまるか
アローン:あの事故を全てフォーネルのせいにして隠蔽したのも、はぁっ、傷心のジラードを連邦に復讐できるとそそのかし、彼女を手土産にヴェイガンに寝返ったのも、はぁっ、はぁっ、はぁっ
アローン:全ては、わたしが生き残るためなのだ…!それなのにこんな所で死んで…
アローン:!?
アビス:あ、あー、テス、テス
アビス:テス
ウォン:大丈夫です
アビス:こちらは連邦軍所属、セリック・アビス少佐だ。ルナベース内にいる全ヴェイガン兵に告ぐ
アビス:直ちに戦闘行為を停止し、投降せよ。繰り返す、直ちに戦闘行為を停止し、投降せよ
ヴェイガン将校:うろたえるな!我々はまだ負けたわけではないっ!
アビス:だが、この基地は現在、プラズマダイバーミサイルが狙っている
ヴェイガン将校:!
アビス:一瞬で基地の全てを消滅させる威力だ
ヴェイガン将校:ぬぅ
アビス:発射まで残り10分、諸君らの賢明な判断に期待する
ヴェイガン将校:馬鹿な!そんなものが信じられるか!本当であれば、基地内にいる連邦軍の兵士までも…!
アビス:この作戦で俺たちは死んでこいと言われている…!
ウォン:ええっ?!
アビス:この基地は、ヴェイガンにとって地球侵攻の重要な拠点かもしれないが、連邦軍にとっては最悪の場合、破壊してしまっても構わないものだからな
ヴェイガン将校:ええぃ…!
アビス:早く決めてくれ
アビス:さもないと、俺たちも巻き添えで死んでしまう…
アローン:!
アローン:ふ、ふざけるな!わたしは必ず生き延びて…!
ヴェガン兵(瀕死):このお!
アローン:!
ゼハート:ジラード、やめろ!そのままでは、お前は!
ゼハート:グッ!
フラム:ゼハート様!あっ!
フラム:ああっ!
スプリガン:フフフ…ウフフフゥッ
スプリガン:アハハハ!ウフ、アーハハハッ!
キャプテン・アッシュ:キオ!父さん!ええい、アイツが!
キャプテン・アッシュ:そこだっ!
スプリガン:ウフ…!
ゼハート:グゥッ!
キャプテン・アッシュ:ゼハート?!
スプリガン:アーハハハハハハッ!
キャプテン・アッシュ:うっ!
ゼハート:うわぁっ!
フリット:うおおぉおっ
フラム:きゃーぁあぁっ!
キオ:もう止めてくださいジラードさん!
キオ:僕たちが…!
キオ:うわあぁっ!
キオ:僕たちが…戦う理由なんて…本当は何も…
キオ:うわああぁっ!
フリット:離れろキオ!
フリット:そいつの力に飲み込まれるぞおっ!
フリット:うううっ!
キオ:うあぁっ!
スプリガン:やめてあげてもいいわよ
キオ:…?
スプリガン:その代わり、あの人を…わたしに返して…
キオ:!
キオ:ううっ!
スプリガン:アハハハ、ハハハッ!
キオ:ううっ
フリット:はあっ、はぁっ…!
キオ:ジラードさん!
スプリガン:フッ、無様な最期…連邦のことも彼のことも
スプリガン:結局、わたしは何もできなかった…
ゼハート:いや
スプリガン:!
ゼハート:そんなことはない。お前は自分が信じた正義に殉じて戦い抜いた。わたしはお前のことを戦士として認めている
スプリガン:ゼハート……
スプリガン:ありがとう……
キオ:ジラードさぁぁん!!
アビス:残り5分、そろそろ答えを聞かせてもらう
ヴェイガン将校:…いいだろう。我が部隊は武装を解除し、この基地から撤退する
ヴェイガン将校:ただし条件がある!
ヴェイガン将校:将校は全て捕虜となろう、だが、それ以外の兵の脱出は認めてもらいたい
ヴェイガン将校:それが受け入れられない場合は、全員がこの基地と運命を共にするっ!
アビス:わかった。その条件を飲もう
アビス:艦隊司令部に報告しろ。戦闘を中止し、ヴェイガンの脱出を邪魔するなと
ウォン:はい
フラム:ゼハート様、ゼハート様
ゼハート:ジラード・スプリガン…悲しい女だ。ん?
ゼハート:あれは?
フラム:ゼハート様、ルナベースはもう…
ゼハート:フラム、撤退するぞ。…我々は負けたのだ
フラム:……はい
フリット:逃がすか…!
フリット:キオ?!
キオ:もうやめて……
キオ:もうやめてよじいちゃん……
キャプテン・アッシュ:ゼハート…
アビス:ん?
ヴェイガン将校:……
アビス:やれやれ、やっとこれで一息つける…
オペレーター:降下部隊より報告!敵司令部を制圧!ルナベースを完全に掌握!
アルグレアス:よし!プラズマダイバーミサイル発射中止!各艦は警戒しつつ、負傷者の救助!
一同:はっ!
アルグレアス:(これもきっとあなたの想定通りだったのでしょうね)
アルグレアス:(アスノ司令・・・)
フラム:収容を急いで!負傷している兵は医務室へ!収容が完了次第、この宙域を離脱する!
アローン:待て!
アローン:なぜわたしを先に収容しない!?わたしはルナベースの司令官だぞ!?
フラム:フン…
アローン:それに、この通り負傷している
フラム:司令官ならば兵たちの安全を最優先させるのが当然のこと
アローン:貴様…!?
フラム:その腕、どこで負傷されましたか?
アローン:!
フラム:既に報告を受けています。ルナベース内で、兵士が1名、敵のいないエリアで、何者かに撃たれて死亡したと
アローン:!ああ…
フラム:あなたのような汚らわしい者をゼハート様の艦(ふね)に乗せるわけにはいかない
アローン:わたしは!わ、わたしは!
フラム:……
ゼハート:フラム
フラム:はっ
ゼハート:戻るぞ。セカンドムーンが地球圏に達した
フラム:ええっ…?!


ナレーション:大いなる戦いを前にして、
戦士たちはそれぞれの道を選択する
次回、機動戦士ガンダムAGE
「別れゆく道」
3つの運命が歴史になる

 

機動戦士ガンダムAGE 第42話「ジラード・スプリガン」

機動戦士ガンダムAGE 第42話「ジラード・スプリガン」

機動戦士ガンダムAGE 第42話「ジラード・スプリガン

 

機動戦士ガンダムAGE 第42話「ジラード・スプリガン


アルグレアス:ルナベースの司令官、アローン・シモンズはヴェイガンに寝返り、相当数の工作員を基地内に浸透させていた。我々はルナベースの奪還作戦を敢行する!
キオ:戦いをやめて、これからのことを話し合うんだ。同じ人間同士…うわぁっ!
フラム:話し合いなんて、もはや不可能なのよ!
キャプテン・アッシュ:ゼハート、お前はイゼルカントの本当の目的を知っているのか?
ゼハート:わたしはイゼルカント様のために戦う…もはやお前の言葉に耳を貸すことはなぁいっ!
キオ:攻撃!?ルナベースから?!
スプリガン:どうやらわたしの出番のようだね。ジラード・スプリガン、参る!

第42話 ジラード・スプリガン

スプリガン:いくわよ、連邦!
アビス:ううっ
アビス:クッ ん?!
アビス:新たな部隊か!?
スプリガン:フッ
スプリガン:……
スプリガン:……
スプリガン:腕が鈍ったかしら?
デレク:レベルが違う…!何もんだ!?
アビス:まさか、あれは…!
ゼハート:来たか…ジラード・スプリガン
スプリガン:フ、約束通り好きにやらせてもらうわよ
ゼハート:わかっているな?目的は、基地の防衛だ
スプリガン:…あいにくだけど
ゼハート:?
スプリガン:わたしはガンダムと戦えればそれでいいの
ゼハート:ここはお前の復讐の舞台ではない。それを忘れるな
スプリガン:御忠告、感謝するわ
フラム:1機ならやれる…!あっ?!
キオ:?あっ
フラム:なっ?!何のつもり、ジラード・スプリガン!?
キオ:!
キオ:うっ!
スプリガンガンダムは、わたしがやらせてもらう!
フラム:はあっ?! 邪魔をしないで!もう一息だったのに!
スプリガン:そんなにゼハートに褒められたい?
フラム:何を言ってるの?
スプリガン:図星でしょ?
フラム:わたしは上官の命令を実行しているだけ
スプリガン:だったら、さっさとしとめれば、よかったのに!
スプリガン:あなたの出番はないわ!
フラム:ふざけないで!
フラム:うっ!
アビス:キオ!こっちは任せろ!
キオ:セリックさん!
フラム:うっ!
スプリガン:いくわよ…! フン!
スプリガン:(ガンダム!連邦を見限ったわたしの覚悟、見せてあげるわ!)
キオ:(えっ?あなたは誰?)
スプリガン:わたしは…ジラード・スプリガン
キオ:ジラード・スプリガン
イーサン:AGE-FXと交戦中の機体は、連邦の物です。パイロットデータ、出ます
カール:ジラード・スプリガン大佐…ルナベースに配属されていたエースパイロットです!
ナトーラ:ジラードって、本来は男性の名前ですよね
フリット:…! キオ!そいつは敵だ!
キオ:うっ!
フリット:手加減など無用だ!
キオじいちゃん…!
キオ:…僕は、僕のやり方で戦う!
キャプテン・アッシュ:ゼハート、聞いてくれ!イゼルカントはヴェイガンを救おうとしているんじゃない!
ゼハート:言っただろ!お前の戯言など聞くつもりはなぁいっ!
キャプテン・アッシュ:だとしても俺は言う!
キャプテン・アッシュ:イゼルカントは、優れた人間だけを残そうとしている!
キャプテン・アッシュ:自らの手で連邦とヴェイガンから、種を選別しようとしているんだ!
ゼハート:……
キャプテン・アッシュ:そんなヤツにお前は、ついていくのか…?!
キャプテン・アッシュ:目を覚ませ!ゼハート!
ゼハート:黙れ!
キャプテン・アッシュ:ここまで言ってもわからないのか…?!
ゼハート:黙れと言っている!
キャプテン・アッシュ:ゼハートォっ!
スプリガン:この程度なの?ガンダム
キオ:クッ!待ってください!あなたは連邦のパイロットだったんですね?
スプリガン:だったら…何かしら?!
キオ:それなら!ヴェイガンと連邦、両方の事情がわかるはずです!
キオ:この戦争を、やめさせたいんです!お願いします!僕と一緒に…!
キオ:うっ!
スプリガン:わたしは連邦にうんざりしただけよ!…保身しか頭にない、薄汚れた軍人たちにね……!
スプリガン:!
キオ:うっ!一体何があったんですか?
カール:……あっ、ありました。ジラード・スプリガン大佐の身上調査のデータです。送ります
ナトーラ:……こんな過去があったなんで
フリット:過去に何があろうが今はヴェイガン。我々の敵であることに変わりはないっ!
ナトーラ:アスノ元司令、どちらへ?
フリット:わたしも出る!
フリット:AGE-1の強化改修がまもなく完了するからな!
フリット:プラズマダイバーミサイルの準備は、進めておけ
ナトーラ:……
フリット:いいな!この戦いに負けることなどありえない!
ナトーラ:……
エイラ:古い機体でよくやんなぁ~
エイラ:で、ジラードの過去って何なんです?
ナトーラ:レイナ・スプリガン
スプリガン:……
ナトーラ:それが、彼女の本当の名前

スプリガン:……
ナトーラ:レイナ・スプリガンは、開発中のモビルスーツの性能を評価するテストパイロットだった…
ナトーラ:でもある時、事故が起きたんです
エイラ:事故?
キオ:うっ!
キオ:教えてください!あなたに何があったんですか?!
スプリガン:連邦に話すことなんてない!あなたになんか、わかるわけないわ!
スプリガン:わかるわけが……
レイナ:……
技官:評価テスト、お疲れ様でした!レイナ・スプリガン少佐
レイナ:お疲れ様
レイナ:スラスターの点火機構、もう少し調整が必要ね
技官:はい
レイナ:あとでレポート上げるわ
技官:お願いします
声:レイナ、お疲れ
レイナ:!
レイナ:今日はまあまあだったじゃない?
フォーネル:言ってくれるじゃないか?
レイナ:わたしたちは、同期のパイロットとして出会い、互いに切磋琢磨しながら2人の時を重ねた
フォーネル:ごめん、待った?
レイナ:うーん、かなりね
フォーネル:……
フォーネル:テストパイロッテのも悪くないな
レイナ:そう?
フォーネル:こんな今があるのは、テストパイロットになったからだと思わないか?
レイナ:……
フォーネル:……
フォーネル:……
フォーネル:レイナとなら、昔からの夢をかなえられる気がするんだ。あったかい家庭を持つっていうね
レイナ:……
レイナ:フ……
フォーネル:……
レイナ:わたしたちは、将来を誓い合った…。そんなある日
レイナ:これは?
技官2:君たちXラウンダーの能力を増幅するための新たなシステムだ
フォーネル:もう完成したのか
技官2:あとは運用テストのデータから、最終的な調整を行う
技官2:軍規定の安全基準はクリアしている。思う存分暴れてくれ
フォーネル:任せてください…!
レイナ:うん
レイナ:?
レイナ:こうしてあの日…わたしたちはテスト飛行に向かった
レイナ:……
技官2:では、新システムを起動する
レイナ:……
フォーネル:では行こう、レイナ
レイナ:ええ…!
レイナ:…!
技官2:順調だな。では、出力を上げるぞ
レイナ:了解っ
レイナ:うっ!
フォーネル:ううっ!
フォーネル:こちらフォーネル!体の自由が利かない…!システム停止を要請する!
レイナ:こちらスプリガン、止めてください!
レイナ:システムの暴走?!
レイナ:うっ!ううっ!
レイナ:ううっ!
レイナ:能力をコントロールできない!
フォーネル:こっちもだ!
フォーネル:うっ?!
フォーネル:うわあぁぁっ!
レイナ:うっ、ううっ!あっ!
フォーネル:うわあぁぁっ!
レイナ:クッ、止まりなさい!ううっ!
レイナ:うっ!ああ……
レイナ:……
フォーネル:うわあぁぁっ!
レイナ:!
レイナ:う、ううっ
レイナ:ああっ…
看護師:いけません!まだ動いては!
看護師:さあ、戻りましょう
レイナ:彼は?フォーネル少佐は、どこ…?!
看護師:あっ……
レイナ:!!
レイナ:助かったのは、わたし1人だった
レイナ:……
レイナ:……
技官:……
レイナ:そしてわたしは、事故の真相を知った
技官:これ以上は危険です!
技官2:構わん!出力を上げろ
レイナ:!
技官:しかし!!
技官2:これは上からの指示だ!
レイナ:ええっ…!?
技官:システム、制御不能
技官:……
技官:早く結果を出したいと、焦るあまり…
レイナ:!
レイナ:そんな……!
レイナ:あれは、彼のミスじゃありません!証拠があるんです!
上官:…彼の死は残念だが、システムが暴走したのは彼が指示に従わなかったためだと報告が上がっている
レイナ:何ですって?!
上官:レイナ・スプリガン、君は今日付けで2階級特進…大佐に任命する
レイナ:!?口止めのつもりですか?!
上官:これ以上騒げば、君にも火の粉が降りかかる。そうなれば…!わたしにもかばいきれん!
レイナ:新システムのプロジェクトを守るため、彼に全ての罪を被せる形で、真相は隠蔽された
レイナ:……!
レイナ:彼との未来は、連邦への憎しみで塗り替えられた
レイナ:……
レイナ:わたしは復讐のために連邦を見限り、ヴェイガンの誘いに乗った…
アローン:……
スプリガン:……
キオ:ジラードさん!
スプリガン:!
キオ:こんなふうに戦ったって何にもなりません!
キオ:あなたや僕が持っている力は、こんなことに使っちゃいけないんだ!
スプリガン:坊や、何を甘いこと言ってるの?!この力は戦うためのもの!復讐を遂げるためのもの!
キオ:そんなの違う!
スプリガン:クッ!
キオ:この力を使って、戦争を止めたいんです!
スプリガン:笑わせないで!
キオ:……
アビス:キオ!
キオ:!
アビス:先ほどの機体を逃がした!そっちへ行くぞ!
キオ:あっ
スプリガン:助けなんて頼んでいないわ
フラム:ゼハート様の指示よ。あの方は、どんな部下だって見捨てはしない
スプリガン:へぇ、アイツ、そんなにいい男なのね
フラム:司令官として、尊敬できる方だって言ってるの…!
キオ:うっ!
スプリガン:尊敬ぇ?それだけ?
フラム:わたしは、ゼハート様の力になりたいだけ!ヴァイガンの未来を切り拓く手助けをしたいだけよ!
スプリガン:夢は見ない方がいいわよ
フラム:夢なんかじゃない!
スプリガン:人生なんて、思い通りにはならないから!
キオ:うわああっ!
フラム:ああっ
フラム:!
フリット:キオーーっ!
キオ:じいちゃん…?!
フリット:ヴェイガンは殲滅する!
フラム:うっ
スプリガン:うっ!
キオ:じいちゃん待って!ジラードさんにはきっと、連邦を離れた理由があるんだよ!
フリット:理由など関係ないっ!ヤツはもう連邦の人間ではないのだっ!
キオ:でも!!
フリット:連邦にいたレイナ・スプリガンという女はもうどこにも存在しない!
キオ:!!
スプリガン:!
スプリガン:そうよ、わたしはレイナじゃない
字幕:来週は午後5時30分からお送りします
レイナ:ああっ…
看護師:いけません!まだ動いては!
看護師:さあ、戻りましょう
レイナ:彼は?フォーネル少佐は、どこ…?!
看護師:あっ……
看護師:少佐は…ジラード・フォーネル少佐は、亡くなられました…
レイナ:!
レイナ:そんな…!ジラード……!
レイナ:ジラードぉぉぉぉっ!
スプリガン:わたしは、彼と共にここにいる!わたしの名はジラード…ジラード・スプリガン
スプリガン:ううっ!?
キオ:うっ?!
フリット:おおっ?!
フラム:クッ?!
ゼハート:! これは!?
スプリガン:うっ!今のは、何っ!?
キャプテン・アッシュ:何だ?
スプリガン:……わたしは、ジラード・スプリガン…!


ナレーション:3つのガンダムが宇宙を駆ける時、
1つの戦いに終止符が打たれる
次回、機動戦士ガンダムAGE
「壮絶 トリプルガンダム
3つの運命が歴史になる


キオ:ティエルヴァは、マッドーナ工房から連邦軍に提供されたXラウンダー専用の強力な機体だ。だけど、パイロットのジラード・スプリガンと共に、ヴェイガンの機体となってしまったんだ

 

機動戦士ガンダムAGE 第41話「華麗なフラム」

機動戦士ガンダムAGE 第41話「華麗なフラム」

機動戦士ガンダムAGE 第41話「華麗なフラム」

 

機動戦士ガンダムAGE 第41話「華麗なフラム」


アルグレアス:本作戦の目的は、月面上に存在する連邦基地、ルナベースの奪還である!かつてルナベースは、連邦軍の拠点だった。しかし、連邦軍の主力がヴェイガンの地球侵攻に多くの戦力を割いていた間に、敵の手に落ちてしまった。ルナベースの奪還作戦を敢行する!
キオ:ガンダム…僕に力を貸してくれるよね?キオ・アスノガンダムAGE-FX、行きます!
ヴェイガン兵:多数の敵モビルスーツ、基地周辺に降下中
アローン:これほどの部隊で攻めてくるとは…
ゼハート:どうということはない。こちらの戦力で十分対応できる
フラム:ゼハート様、見てください
ゼハート:これは…(アセム、隠れておけばよかったものを)
ヴェイガン兵:敵モビルスーツ、近接防衛システムの射程内
ゼハート:(来いガンダム、そしてアセム。お前との決着もここでつける)
ジラード:見せてもらいましょう。あなたのお手並み
キオ:頼むぞ、ガンダム
ヴェイガン兵:敵モビルスーツ、有効射程距離内。撃ち方始め!降下中に打ち落とせ!

第41話 華麗なフラム

連邦兵:こちらコントロール、予定地点に降下後、直ちに空挺堡を構築
連邦兵:アルファド中隊、了解
連邦兵:こちらドーン中隊、月面まであと30秒
キオ:……
キオ:はーっ、ふーっ
キオ:はーっ、ふーっ、はーっ、ふーっ
キオ:クッ!
キオ:…!
連邦兵:クッ!どこから撃ってきた!?
連邦兵:おい!そっちは大丈夫か?!
連邦兵:ああ!何とかな
アビス:待ち伏せされてたってわけか。上等だ…!
アビス:行くぞキオ!
キオ:はい!
ヴェイガン兵:あああっ!うわああっ!
ヴェイガン兵:ああ?
キオ:(月面なら、落ちてもきっと助かる)
キオ:!
アビス:……
アビス:(キオ、そんな戦い方をずっと続けるつもりか?)
キオ:……(わかり合えるはずなんだ。みんな…!)
キオ:ありがとう!イゼルカントさん
イゼルカント:!
ドレーネ:……
ドレーネ:……
キオ:行ってきます!
マリー:いってらっしゃい
ルウ:また来てくれる?来てくれるよね?
ディーン:俺からも頼むよ
ルウ:わ~!ここここ!
ルウ:キオ、見て見て!
キオ:…!
ルウ:どお?綺麗でしょう?
キオ:……
ルウ:綺麗…!
ディーン:地球はここよりもっと綺麗なんだろうな…
ルウ:行ってみたいな
キオ:……
キオ:ん?
ルウ:夢がかなったな…日記に書いた夢…
ルウ:ありがとう、キオ…!
キオ:……
キオ:…!
イーサン:AGE-FX、敵防衛線に突破口を形成中
ウォン:アルファド中隊より砲撃要請
ナトーラ:周辺に部隊は?
ウォン:予定砲撃地点に自軍なし
ナトーラ:1分後に逐次射撃開始を
ウォン:了解、伝えます
フリット:後続部隊の展開が遅いぞ!艦長!アルグレアスに急がせるよう伝えろ!
ナトーラ:はい。イーサン曹長アマデウスを呼び出してください
イーサン:はい
カール:! 索敵システム、所属不明の艦船を探知!データ照合…
カール:これは…キャプテン・アッシュの海賊船です!
キャプテン・アッシュ:……
キャプテン・アッシュ:こちらバロノークだ
キャプテン・アッシュ:悪いが、少し立ち入らせてもらう
フリット:どういうつもりだ?!作戦の邪魔だ。即刻、この宙域から出て行け!
キャプテン・アッシュ:フッ、従う道理はないなぁ
フリット:何っ!?
キャプテン・アッシュ:俺は海賊なんだ。自由にやるさ
ナトーラ:……
フリット:…アセム…!
アローン:防衛線が破られた…
ゼハート:ガンダム…また新たな姿となったか
アローン:パイロットは強力なXラウンダーのようだな
ゼハート:わたしが出るしかあるまい
ゼハート:ジラード・スプリガン
スプリガンガンダムとは一度戦ってみたかったの。ここは譲ってくれないかしら?
ゼハート:ヤツを倒すのはこのわたしだ。任せるわけにはいかない
スプリガン:地球連邦から寝返った女に、手柄を奪われるのは面白くないと
ゼハート:お前にはお前の役割がある。それに専念しろと言っているのだ
スプリガン:……
フラム:……
スプリガン:フッ、まあいいわ。今回はおとなしく従うことにしましょう
スプリガン:けれど…
スプリガン:てこずるようならすぐに代わってもらうわよ
ゼハート:…いいだろう。そのときは好きにするがいい
フラム:はっ!?
フラム:ゼハート様……
スプリガン:?
ゼハート:ん?
フラム:……
ゼハート:どうした?
フラム:嫌な予感がするのです
ゼハート:予感?
フラム:あなたに死んでもらっては困るのです
ゼハート:……今はまだ、わたしを試している途中だから…か?
フラム:…!
ゼハート:お前のことはわかっている。ドール・フロストの妹であることも、目的があってわたしに近づいたことも
フラム:そう……
フラム:わたしは、あなたが部下を道具のように捨てる人間だったなら、その命を奪うつもりでいた。兄のために…
ゼハート:……
フラム:けれどあなたは……!
ゼハート:お前はこの作戦で死んだ兵の名を知っているか?
フラム:…いえ
ゼハート:サム・カレル、リン・フォスター。そしてグラット・オットー、気性は荒くとも腕の立つパイロットだった。覚えておいてやれ
ゼハート:それより、我が艦の損害はどうなのだ?
フラム:!
ゼハート:多くの兵が傷ついたはずだ
フラム:……
フラム:あなたは、部下たちのことをいつも考えていた
ゼハート:共に戦った仲間のことを忘れることはない。死んでいった者の魂は、常にわたしの中にある
フラム:……
フラム:1つだけ、聞かせてください!
フラム:あなたの命を奪うかもしれないわたしを、なぜ身近に置き続けたのですか?
ゼハート:使える人間ならそばに置く、わたしには、お前が必要だ
フラム:!
フラム:……
連邦兵:こちらベッソン!敵砲撃が激しく、前進が困難!
カール:現在、重砲撃を要請中!
キオ:……
連邦兵:こちらサンダー3、サンダー2がやられた!救援……
キオ:クッ、戦いが長引けば、被害がどんどん増えていく…!こんなこと、早く終わらせなくちゃいけないのに!
ラドック:なんとか行けそうじゃねぇか?こりゃ、落ちるのも時間の問題だな
キャプテン・アッシュ:そうれはどうかな。ヴェイガンとて、この状況は想定していたはずだ。このまますんなり終わるとは思えん
ラドック:何かあるってのか?
キャプテン・アッシュ:楽観するには早過ぎるということだ。それに…
ラドック:それに?
キャプテン・アッシュ:…いや、なんでもない
ラドック:ん?
キャプテン・アッシュ:(いるんだろ?ゼハート)
セム:これがエネルギーコアか
ゼハート:ああ、起爆ポイントは指示する
セム:また2人で協力しあう日がくるなんてな
ゼハート:そうだな
ゼハート:……
セム:フッ
ゼハート:フッ…
セム:クッ!
ゼハート:いけぇっ!!
キャプテン・アッシュ:(フッ、次に会ったらああはいくまいな)
ヴェイガン兵:Xトランスミッターの出力を最大限に?!
ゼハート:ああ、そうだ
ヴェイガン兵:無茶です!体への負担がどれぐらいになるかわかりません…!
ゼハート:ならば、わたしでデータを取ればいい。あのガンダムに対抗するには、少しでも多くのビットが必要になる
ヴェイガン兵:しかし…!
フラム:戦力が足りないのなら、わたしが支援します
ヴェイガン兵:!
フラム:ゼハート様、わたしもフォーンファルシアで出ます
ゼハート:お前が?
フラム:パイロットとしての経験は浅いですが、わたしのXラウンダーとしての力は、十分通用するはずです。足手まといだと感じた時は、置いていってもらって構いません
ゼハート:……いいだろう。ついて来い
フラム:はい…!
ゼハート:上げてくれ
ヴェイガン兵:はっ!
フラム:(お兄様、今ならあなたの気持ちが理解できます)
ゼハート:……ドール
ドール:信じようじゃないか。お前がつくろうとしている、ヴェイガンの未来をな
ゼハート:……
フラム:(ゼハート様は、たった1人で多くのものを背負っている。わたしは、彼の力になりたい)
ゼハート:ゼハート・ガレット、ギラーガ、出る
フラム:フラム・ナラ、フォーンファルシア、行きます…!
フォーンファルシア:……
キオ:ああっ、ライフルのエネルギーが
アビス:大丈夫かキオ?
キオ:あっ、はい
キオ:!
キオ:あっ!……来る!
キオ:クッ、よけてるだけじゃ
キオ:!
キオ:クッ!
キオ:!
ゼハート:!
フラム:ゼハート様をやらせはしない
キオ:新型?
フラム:ガンダムはわたしが仕留めて見せます
ゼハート:フラム
フラム:見ていてください、わたしの力を!
ゼハート:あれがフラム・ナラか。あそこまで戦えるとは
ゼハート:ん?
ゼハート:クッ、もうここまで進軍を許していしまったのか…!
キオ:んんんっ!
フラム:ああっ!
フラム:あっ!
フラム:うう…
キオ:…もうやめよう?
フラム:!
キオ:僕たちには分かり合える道があるはずなんだ
フラム:……
キオ:こんなこと、もうやめようよ
フラム:…このパイロット、何を言ってるの?
フラム:クッ!
フラム:今さら何をぉぉっ!
キオ:戦いをやめて、これからのことを話し合うんだ
キオ:同じ人間同士ならできる…
キオ(ダメージ):うわあぁっ!
フラム:これまでの戦いでどれだけの犠牲が払われたと思っている!?話し合いなんてもはや不可能なのよ!
キオ:その犠牲を無駄にしないためにも、戦いをやめなくちゃいけないんだ!
キオ:……
フラム:そんなことで…
キオ:?
フラム:そんなことで……!
フラム(叫び):死んでいった者たちの命が報われるはずない!!
キオ(ダメージ):うわぁぁっ!ん?
キオ(ダメージ):ううっ!
キオ(ダメージ):うわあああっ!
フラム(叫び):はあああぁぁっ!
キオ(ダメージ):うわああぁっ!
キャプテン・アッシュ:キオ!相手の勢いに飲み込まれるな!
キオ:父さん…!
キャプテン・アッシュ:自分なりの戦い方を見つけたんだろ?だったら、自分を信じて戦いぬけ…!
キオ:自分を…信じる…
フラム:クッ、2対1では…!
キャプテン・アッシュ:仲間と合流されると厄介だ。キオ、追うぞ!
キオ:はい!
ゼハート:!
ゼハート:フラム?
ゼハート:あれか
フラム:申し訳ありませんゼハート様、わたし…!ああっ?!
ゼハート:あれは…!
ゼハート:ぬぅぅん!
フラム:ゼハート様?!
ゼハート:アセムぅぅっ!
キャプテン・アッシュ:ゼハートぉっ!
キオ:父さん!?
キャプテン・アッシュ(ダメージ):う、ううっ…!
ゼハート:アセム、またわたしの前に現れたからには、覚悟はできているんだろうな?
キャプテン・アッシュ:ゼハート…!
ゼハート:ヴェイガンの未来のため、お前はここで倒す!!
キャプテン・アッシュ:ゼハート、お前はイゼルカントの本当の目的を知っているのか?
ゼハート:……
キャプテン・アッシュ:ヤツが掲げるエデンとは、ヴェイガンを救うためのものではない!
ゼハート:…何だと?
キャプテン・アッシュ:俺の息子がイゼルカント本人の口から全てを聞いた
キャプテン・アッシュ:お前たちは騙されているんだ…!
ゼハート:フッ、地球種にイゼルカント様の理想が理解できるものか
ゼハート:わたしはイゼルカント様のために戦う。もはやお前の言葉に耳を貸すことはないっ!!
キャプテン・アッシュ:クッ、むっ、ぇぇっ!
ゼハート:ええぃっ!くぅっ!
フラム:ゼハート様!敵モビルスーツ部隊接近中です!
ゼハート:何っ!?
アビス:援軍か…!
ゼハート:クッ
ゼハート:!
連邦兵:うわぁっ!
連邦兵:敵の位置を確認!
連邦兵:全機散開!散れっ!
キオ:攻撃!?ルナベースから?!
スプリガン:どうやらわたしの出番のようだね。ジラード・スプリガン、参る!


ナレーション:悲しみを背負う反逆者、ジラード・スプリガン
その荒ぶる力が戦場を席巻する
次回、機動戦士ガンダムAGE
「ジラード・スプリガン
3つの運命が歴史になる


キオ:かつてルナベースは月面上に建設された連邦軍の基地だった。だけど、ルナベース司令官アローン・シモンズが、ヴェイガンに寝返ったため、実質上、ヴェイガンに占領されてしまったんだ

 

機動戦士ガンダムAGE 第40話「キオの決意 ガンダムと共に」

機動戦士ガンダムAGE 第40話「キオの決意 ガンダムと共に」

機動戦士ガンダムAGE 第40話「キオの決意 ガンダムと共に」



機動戦士ガンダムAGE 第40話「キオの決意 ガンダムと共に」


ウォン:現時刻をもって、作戦フェーズ・スリーに移行。各員タイムスケジュールに従い、発艦準備
アルグレアス:総員に告ぐ、これよりヴェイガンに奪われた連邦軍ルナベースの奪還に向かう
アルグレアス:我が艦隊は、待機軌道より移動し、モビルスーツによる降下作戦を開始する!
キオ:AGEシステム異常なし、サイコ・フォローシステム起動、Cファンネルデュープレックス確認
キオ:(じいちゃん、確かにヴェイガンは大切なものを奪った敵かもしれない。だけど僕には聞こえるんだ。火星圏で苦しんでいる人たちの叫びが…)
キオ:(だから僕は…!)
フリット:……
カール:アビス隊、発進開始
アビス:了解!
アビス:かつての防衛火器の配置データはあてにならない。
アビス:艦隊よりの支援攻撃も限られている。それでも敵が対応する前に、降下地点を確保しろ!
アビス:よし!アビス隊出るぞ、俺に続け!
キオ/デレク/ジョナサン/オブライト:了解!
アビス:セリック・アビス、クランシェカスタム出る!
キオ:ガンダム…僕に力を貸してくれるよね?
キオ:キオ・アスノガンダムAGE-FX、行きます!
字幕:第40話 キオの決意 ガンダムと共に
キオ:父さん、じいちゃん、僕は決めたんだ。僕は僕のやり方で戦うって…!
字幕:-1ヶ月前-
キャプテン・アッシュ:セカンドムーンからは無事逃げ切れたようだな
ラドック:よかったな。お宝を無傷で手に入れることができて。もうこっちは心配ない。会いに行ってやったらどうだ。息子なんだろ?
キャプテン・アッシュ:……
キオ:……ヴァイガンのことがわかったって、僕はどうすればいいんだ…?どうすれば…
キオ:ん?
キャプテン・アッシュ:キオ…
キオ:父さん…!
キオ:ホントに父さんなんだね
キャプテン・アッシュ:ああ
キオ:何でなの?生きていたのなら、なぜ僕や母さんのところへ帰ってきてくれなかったの?
キャプテン・アッシュ:……
キャプテン・アッシュ:俺は…
キオ:どんな理由があったって
キャプテン・アッシュ:……
キオ:生きているのなら、戻ってきてほしかった……!
キャプテン・アッシュ:……
キャプテン・アッシュ:すまなかった
キオ:う、うう…
キャプテン・アッシュ:信じられん、それがイゼルカントの地球侵略の本当の目的なのか?
キオ:うん。優れた人間だけを選んで、地球に移住させて、エデンを造るって
キャプテン・アッシュ:正気とは思えん……!
キオ:でも、それが人類を救う道だって…父さんはどう思う?
キャプテン・アッシュ:……
キャプテン・アッシュ:わかっているのは、地球とヴェイガンの関係はもう後戻りできないところまで来ているということだ
キオ:父さん…
キャプテン・アッシュ:だから今は、できることをやる。大切なものを守るために
キオ:うん…!
ウェンディ:あなたたち、ちゃーんと歯磨きするのよ?それから…
ユウ:もう会えないの?
タク:そんなのやだよう
ルッカ:やっぱり、わたしも行くぅ…
ウェンディ:ダメだって言ってるでしょ?お姉ちゃんたちがこれから行く所は、すごーく危ないところなの
ルッカ:でもぉ…でも…!
ウェンディ:…… ほら
ルッカの母:ルッカー!
ユウ/タク/ルッカ:ああ…
タクの父:おーい!おーいタク!
ユウの母:ユウちゃーん!
ルッカ:ママぁ~!
ウェンディ:さあ、行きなさい。元気でね3人とも
ユウ:うん!ウェンディも!
タク:さよなら!
ルッカ:ウェンディ、さようなら!
ルッカ:元気でね~!ウェンディ~!
ユウ:さようなら!
ルッカ:お仕事頑張ってね~!
ウェンディ:……
ウェンディ:(さよなら。お姉ちゃん、がんばるね)
キャプテン・アッシュ:バラノーク(?)予定通り到着
ユノア/ロマリー/ウェンディ:?
キオ:ユノアおばさん、ウェンディ、3ヶ月ぶりだね
ユノア:キオぉ
ウェンディ:キオー!
ウェンディ:よかったぁ
ユノア:もぉ~おばあちゃんも、みんな心配してたんだからね
キオ:ごめん…
ユノア:わたしよりもまず先に言う相手、いるでしょ
ロマリー:キオ、どんなに心配したか……
キオ:母さん…
ロマリー:よかった…本当によかった…
ロマリー:…!
キャプテン・アッシュ:……
ロマリ:アセム……?
セム:13年ぶり…かな?
キオ:……
ロマリー:ああ…ううっ
ロマリー:アセムぅ…!
ロマリー:うう…
セム:すまなかったロマリー
ロマリー:うう…
ウットビット:こりゃあひでぇ…フレームから交換しないと元通りにはなりそうにないなぁ
ロディ:最初から元通りにするするつもりなどない
ウットビット:え?
ロディ:このまま進化させる
ロディ:新たなるガンダムに!
フリット:アセム、宇宙海賊とはどういうつもりだ?
キャプテン・アッシュ:いろいろあってね
フリット:話せ
キャプテン・アッシュ:…13年前、戦闘で瀕死の重傷を負った俺は、宇宙海賊に助けられた。俺は動けるようになるまでの間、海賊たちと生活を共にした
フリット:ほぉ…
キャプテン・アッシュ:そして、彼らと暮らすうちに知ってしまったんだ。この戦争に隠された事実を
フリット:メッセージカプセルに残したEXA-DBのことか?
キャプテン・アッシュ:ああ。だが、それだけじゃない。連邦軍の不正や、ヴェイガンを戦争に駆り立てる火星圏の実情、それらの事を知った俺は、ヴェイガンを一方的に悪とは考えられなくなった
フリット:ふぅ…だから、どちらにもつかない海賊になったというのか?
キャプテン・アッシュ:そうじゃない。そこで俺なりの戦い方を見つけたんだ
フリット:どういうことだ?!
キャプテン・アッシュ:俺はみんなを守るために戦ってきたし、これからもそうするつもりだ。だが、どちらか一方について戦うことが、本当にみんなを守ることになるのか?俺は思った。戦いが避けられないものなら、両者の力を均衡させればいい
フリット:?!
キャプテン・アッシュ:ヴェイガンや連邦軍から作戦に必要不可欠な重要物資や情報を奪い、大規模な戦闘を阻止する。それが宇宙海賊として俺がやってきたこと。地球とヴェイガンの均衡を保つことができれば、戦争はこう着状態となり、大きな犠牲が出ることはない
フリット:ばかげたことを!
キャプテン・アッシュ:こんな世界でも、キオやロマリーが、愛する者たちが穏やかに暮らしていけるのなら、俺は戦い続ける
フリット:お前の考えは甘過ぎる!
フリット:殺戮を繰り返すものたちを撲滅しなければ、真の平和は訪れん!この戦争に勝利し、ヴェイガンを根絶やしにするのだ!
キャプテン・アッシュ:…そう言うと思ったよ
フリット:何!?
キャプテン・アッシュ:俺の考えは父さんとは違う。俺は俺のやり方で戦っていく。それが今の俺が出した答えだ
フリット:アセム
キャプテン・アッシュ:じゃあな、父さん
フリット:むぅ……
キオ:ん?
キオ:行くの?
キャプテン・アッシュ:ああ
キオ:また会える?
キャプテン・アッシュ:ああ、会えるさ
キオ:……
ロマリー:(アセム…)
フリット:……
フリット:おお、異常がなくて何よりだったな
キオ:こんな検査しなくたって大丈夫だよ
フリット:ヤツらのことだ、お前の体に何を仕掛けているかわからん。それに、マーズレイの影響を受けていないかも調べておく必要があったのだ
キオ:……
キオ:……
キオ:じいちゃん…ヴェイガンはじいちゃんが言うような悪いヤツじゃないのかもしれない…
キオ:うっ!
フリット:何を言うか…!?
フリット:どんなことを言おうと、ヤツらは我々から多くの大切なものを奪っていったのだ
キオ:じいちゃん!火星圏の人たちだって苦しんでいるんだ。だから戦争なんてやめようよ
フリット:お前、ヤツらに何を吹き込まれた?!
フリット:?! ……
フリット:ばかげている!それがヴェイガンのこれまでの不可解な行動の理由だというのか?!
キオ:うん
フリット:戦争を口実に優れた人間を選び出し、力のないものを淘汰していく、ヤツの目的はどうせそんなところだ
キオ:でも!相手をただ滅ぼしてしまうだけの戦いは、本当に正しいの?!
フリット:どう言おうと、イゼルカントは狂った支配者だ…!そんな男に従っているヴェイガンも、倒すべき敵以外の何者でもない…!
キオ:じいちゃん……
アルグレアス:本作戦の目的は、月面上に存在する連邦基地、ルナベースの奪還である!
アルグレアス:かつてルナベースは、連邦軍の拠点だった。しかし、連邦軍の主力がヴェイガンの地球進攻に多くの戦力を割いていた間に、敵の手に落ちてしまった
ナトーラ:(ええっ?)
アルグレアス:ルナベースの司令官、アローン・シモンズはヴェイガンに寝返り、相当数の工作員を基地内に浸透させていたのだ
アルグレアス:そしてヴェイガンの攻撃と同時に、基地内で工作員が決起。おそらく、連邦の兵員は全て殺された
フリット:今やルナベースは、地球進攻の後方基地として機能している
フリット:以前、我々はルナベースにディーヴァを移動させるよう命令を受けたが、これもヴェイガンの欺瞞工作であった可能性がある
アルグレアス:我々は、ヴェイガンの地球進攻を阻止するためにも、ルナベースの奪還作戦を敢行する!
ロディ:キオ!こっちだ!
キオ:あ
キオ:ロディさん、見せたいものって?
ロディ:ふん
キオ:?
キオ:これは…ガンダム…ですか?
ロディ:火星圏での戦闘データを元に、AGEシステムが構築した新たな機体だ。これまで以上の高速移動を可能にするため、機体は最大限に軽量化され、さらに、Xラウンダー仕様の小型追尾ユニット「Cファンネル」も装備している!
キオ:…すごい
ロディ:これが、ガンダムの最新鋭機、AGE-FXだ!
キオ:AGE-FX…
ロディ:FXはフォロー・エックスラウンダー、Xラウンダーについていけるってことだ。まさに最強のガンダムといえる機体だ
キオ:ロディさん、このガンダムなら正確に敵モビルスーツの一部分を狙うことができますよね?
ロデイ:それは、パイロットの技量次第だが…この機体がそれだけの潜在能力を持っているのは確かだ
キオ:(君となら、僕がやろうとしていることが実現できるのかもしれない)
キオ:……
キオ:……
アビス:そろそろ敵と接触するぞ、気をつけろよ!
デレク/ジョナサン/オブライト:了解!
キオ:行くよ、ガンダム

フリット:……
アルグレアス:……
アビス:始まるぞ
オブライト/デレク:……
アビス:来た!
アビス:キオ
キオ:……
ドラド:……
ヴェイガン兵:な、何のまねだ?!
キオ:救難信号を出して、拾ってもらうんだ
キオ:僕は僕のやり方で…!
アビス:まもなく月面!着陸準備!
キオ:Cファンネル、展開!
ヴェイガン兵:うおおおっ?!
キオ:敵だって人間なんだ…!だから…!
キオ:だから、僕は僕なりのやり方で戦い抜くよ。父さん…!じいちゃん…!
アビス:キオ、お前…
フリット:艦長、プラズマダイバーミサイルの準備をしろ
ナトーラ:えっ?
ナトーラ:……
フリット:どうした…?!
ナトーラ:今回の出撃で疑問に思っていたのですが…あれは使用が認められていない兵器です。なぜ搭載して発進できたのですか?
フリット:アルグレアス総司令の許可は得ている
ナトーラ:ええっ?そんなはずは!
ナトーラ:それに、あれは威力が大き過ぎて……まさか、基地ごと破壊するおつもりですか?!
フリット:……
ナトーラ:アスノ元司令!
フリット:わたしは規定の手順を踏んでいる。疑うというのなら調べてみてくれ
ナトーラ:……
フリット:(ヴェイガンはこの手で殲滅する。1人残らずな…!)
ジョナサン:クッ!
デレク:来る!
デレク:うおおおっ!
ダナジン:……
デレク:!
オブライト:!
オブライト:動きが単調だと、つけこまれるぞ!
デレク:すいません!
オブライト:!
カール:ルナベース上から高熱源反応!
フリット:ぬう…
オブライト:キオ!
キオ:!
アビス/デレク/ジョナサン/オブライト:おお…
カール:敵高熱源反応、消滅
キオ:Cファンネル!
キオ:(僕がやろうとしていることは、無謀で、無茶で、うまくいく可能性なんてないのかもしれない。でも、君は付き合ってくれるよね?)
アビス:もはや正体を隠す必要のなくなったヴェイガンは自爆することもない…キオ、相手を殺さずに戦うというのか?
アビス:みんな、月面到着まであと少しだ。気を抜かずに行くぞ!
キオ:はい!
デレク/ジョナサン/オブライト:了解!
ラドック:キャプテン、まもなく月の戦闘宙域だ
キャプテン・アッシュ:ああ
ラドック:しかし、どういう風の吹き回しだ?
字幕:来週は午後5時からお送りします
キャプテン・アッシュ:ルナベースを連邦に返さねば、両者の均衡は崩れる。ヴェイガンから地球圏への戦力移送が容易に容易に行われることにもなる。たとえ、巨大なものであろうとな
ラドック:まさかあれが?!
キャプテン・アッシュ:俺の思い過ごしであればいいが…
ヴェイガン兵:多数の敵モビルスーツ、基地周辺に降下中
アローン:これほどの部隊で攻めてくるとは…
ゼハート:どうということはない。こちらの戦力で十分対応できる
フラム:ゼハート様、見てください
ゼハート:これは…(アセム、隠れておけばよかったものを)
ヴェイガン兵:敵モビルスーツ、近接防衛システムの射程
ゼハート:防衛システム、攻撃開始
ゼハート:(来いガンダム、そしてアセム。お前との決着もここでつける)
ゼハート:Dブロックから3機、バルド隊の援護に回せ。後衛、気を抜くな…!
ジラード:見せてもらいましょう。あなたのお手並み
イゼルカント(苦しみ):はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ
イゼルカント:最後の仕上げは、お前に託すことになりそうだ…
キオ:頼むぞ、ガンダム


ナレーション:因縁の宇宙基地で、
膨れ上がる力と力が、ぶつかり合う
次回、機動戦士ガンダムAGE
「華麗なフラム」
3つの運命が歴史になる


キオ:ガンダムをXラウンダー用に進化させた機体、それがガンダムAGE-FXだ。パイロットが自由自在にコントロールできるビーム端末「Cファンネル」を装備していて、敵を正確に射抜くことができるんだ

 

機動戦士ガンダムAGE 第39話「新世界の扉」

機動戦士ガンダムAGE 第39話「新世界の扉」

機動戦士ガンダムAGE 第39話「新世界の扉」

 

機動戦士ガンダムAGE 第39話「新世界の扉」


キャプテン・アッシュ:キオ!待たせたな…!
キオ:父さん?!父さんなんでしょ!?
キャプテン・アッシュ:さあキオ、脱出するぞ!
キオ:まだ行けない!やりたいことがあるんだ
キオ:ルウ!
ディーン:最後まで、笑ってた。お前のおかげだ…
キオ:ルウ…!
ルウ:(ありがとう!キオ。ありがとうね。キオがいると世界が輝いて見える)
キオ:!
キオ:何だ…あれは…?
ガンダムレギルス:……
ナレーション:火星移住計画…その失敗によって火星圏に取り残された人々は、独立国家「ヴェイガン」を名乗り、地球連邦政府に戦争をしかけてきた
その戦いが始まってから、すでに70年という時がすぎようとしていた…
キオ:あれはガンダム…?!
キャプテン・アッシュ:なぜこんな所にガンダムが?
イゼルカント:戻れキオ
キオ/キャプテン・アッシュ:!
イゼルカント:言ったはずだ
キオ:この声…
キオ:まさか
キャプテン・アッシュ:!
イゼルカント:お前には地球圏の代表として、ヴェイガンの世界を見届けてもらうと
キオ:イゼルカントさん
キオ/キャプテン・アッシュ:なるほどな、敵の親玉が登場ってわけか
海賊:キャプテン!
キャプテン・アッシュ:!
海賊:どいてください!
海賊:キャプテンは退却を!
キャプテン・アッシュ:待て!
海賊:でぇぇやっ!
海賊:はあああっ!
海賊/海賊:うわあああっ!
キオ:えっ、一瞬で!?
キャプテン・アッシュ:クッ
キャプテン・アッシュ:俺がヤツを引き付ける
キャプテン・アッシュ:そのすきにここから離脱しろ
キオ:!
キャプテン・アッシュ:合流ポイントのデータを送る
キオ:でも!
キャプテン・アッシュ:いいから行け!
キャプテン・アッシュ:俺はお前を助けるためにここまで来たんだ!
キャプテン・アッシュ:今だ!行け、キオ!
キオ:でも…
キャプテン・アッシュ:行け!俺もすぐに行く!
キオ:……クッ!
イゼルカント:チッ
キャプテン・アッシュ:ぬ!
レギルス:……
キャプテン・アッシュ:!
イゼルカント:行けビット
キャプテン・アッシュ:うっ!
キオ:ん!?
キオ:クッ!
キオ:ふう
キオ:!
キオ:!
キオ:ううっ!
キャプテン・アッシュ:ぐっ、うう!
イゼルカント:このガンダムレギルスは、ガンダムAGE-3を解析しEXA-DBの技術を加えて生み出された新しい機体だ
イゼルカント:貴様らに勝ち目などない!
キャプテン・アッシュ:ぬぅ
キオ:!
イゼルカント:戻れキオ
イゼルカント:まだわたしの用件は終わっていない
キオ:……
キャプテン・アッシュ:……
キオ:それはできません。…火星圏でいろんな人に会って、ヴェイガンが悪い人ばっかりじゃないってわかりました。でも帰らなきゃならない!地球圏でも僕を待ってくれている人たちがいるんです!
キャプテン・アッシュ:キオ…
キオ:だから、戻ることはできません
イゼルカント:ならばわたしと戦え
イゼルカント:わたしを倒さねば地球へは帰れんぞ
キオ:それもできません!
イゼルカント:ぬう…
キオ:僕には、あなたと戦うことなんて…できない
イゼルカント:そのような
キオ:!
イゼルカント:そのような甘い考えで生きていけるとでも思っているのか!?
キャプテン・アッシュ:貴様ぁっ!
イゼルカント:うう
イゼルカント:この…!
イゼルカント:お前は火星圏の悲しい現実を見てきた。我々の戦う理由を知ったはずだ
イゼルカント:わたしは地球を取り戻す。そして同時に、人類に生きる価値があるかを問うのだ。その真意を理解しろ
キャプテン・アッシュ:ヤツの言葉に耳を貸すなキオ!
キオ:……
キオ:!
ザナルド:イゼルカント様
ザナルド:ご無事でしたか、イゼルカント様
イゼルカント:うむ。問題はない
ザナルド:やはりヤツらは危険な存在です。まとめてこの場で処分を
イゼルカント:いや、その必要はない
ザナルド:は?
イゼルカント:ガンダムもキオも、生かして捕らえるのだ
ザナルド:……はあ
イゼルカント:ここまでだキオ!おとなしく投降すればよし、さもなくば…
キャプテン・アッシュ:チッ
キオ:どうすれば…?!
キャプテン・アッシュ:心配するな…!俺には頼りになる仲間たちがいる
キオ:え?
イゼルカント:ん?
ザナルド:何っ?!
ラドック:撃て!撃てぇ!包囲網ってのはなぁ、ちょっとどこかをつっついてやるだけで、意外とあっけなくくずれちまうもんだ!撃ちまくれぇ!
ブリッジクルー一同:おお!
イゼルカント:キオの相手はわたしがする。邪魔な海賊どもを殲滅せよ
ザナルド:はっ!
キャプテン・アッシュ:ぬう
ザナルド:イゼルカント様の命では仕方がない!貴様にはわたしの相手をしてもらおう!
キャプテン・アッシュ:冗談じゃない、御免こうむる、と言いたいところだが…そうもいかんか
キオ:イゼルカントさん
キオ:もうやめてくださいこんなこと。僕、地球のみんなに火星圏のことを伝えます!
キオ:そうすればきっと!
イゼルカント:…わたしがこの戦争を起したのは、ヴェイガンの民を地球へ移住させるためではない
キオ:えっ?
イゼルカント:地球種を殲滅するつもりはない。お前には教えてやろうキオ。わたしの計画、プロジェクトエデンの真実を
キオ:プロジェクトエデン?
イゼルカント:人は誕生したその時から戦いに明け暮れていた。限られた資源と限られた大地、それらを奪い合うために繰り返されてきた血塗られた歴史だ。このままではいずれ人類は滅びる
キオ:…
イゼルカント:だからこそわたしは、決して争い事をしない賢き者たちを集めた新たな人類の創造に着手したのだ
キオ:えっ?
イゼルカント:極限状況下における人間の対応が、脳や身体の能力、DNA配列などの違いによってどのように左右されるのかを調べ上げ、その上でより優れた人類種を選び出す…ノーラやエンジェルといったコロニーを襲ったのも、極限状況をつくり出すためだ
キオ:…!
イゼルカント:ヴェイガンのコロニーでも事故に見せかけて同じことをやった
キオ:えっ!?
キオ:どうしてそんなことを?!
イゼルカント:言ったはずだ。新たな人類の歴史を担う、優れた種を選び出すためだと
キオ:……
イゼルカント:戦争のない世界、穏やかで平和な理想の楽園…
イゼルカント:エデンをつくり出す
イゼルカント:ために!
キオ:うっ!
キオ:…うう
キオ:これが…エデン…
イゼルカント:ヴェイガンも連邦もない、優れた種のみが生きる理想の楽園をわたしはつくり出す!

ザナルド:フッ、この程度のワイヤーでザムドラーグが封じられるものか!
キャプテン・アッシュ:一瞬でも動きが止められればいいんだよ!
ザムドラーグ:……
ザナルド:なかなか楽しませてくれるではないか、海賊風情がぁっ!
キャプテン・アッシュ:いまいましい硬さだなこのデカブツ…!
ザナルド:フ!
キャプテン・アッシュ:野郎…!
海賊オペ:副長、このままじゃまずい!
ラドック:わかってる!何とかもちこたえさせろ!あと何分だ?
海賊オペ:5分です!
ラドック:クソッ、アイツだ、アイツのせいでこっちの計算が狂った…!
キオ:どうして人間を選ぶなんてことを!?
イゼルカント:人類を滅亡から救うためだ。選び出された優れた種によって、人類の歴史から、争いが一掃される!
キオ:それで選ばれなかった人たちはどうなるの!?
イゼルカント:大いなる理想の実現の前には、犠牲はつきものだ…!
キオ:ヴェイガンの人たちは、みんなあなたのことを信じてるのに!……ディーンだって、ルウだって……!
イゼルカント:わたしもロミを失った…そしてわたし自身、そう長くはない
キオ:えっ?
イゼルカント:今、この瞬間の悲しみにとらわれるな。想像しろ、争いのない世界、そこに住む子どもたちの笑顔を…
キオ:でも…でも…
イゼルカント:わたしはこの命をかけて理想を実現させる!
キオ:……
キオ:でも!
イゼルカント:ぬう!
キオ:ううっ!
キオ:ああっ!
キオ:うわあああっ!
キャプテン・アッシュ:キオっ! ラドック!!
ラドック:Gセプターを出せ!
海賊オペレーター:了解!
キオ:ううっ!
キオ:あっ!Gセプター?!
キオ:うおおおおっ!
キオ:あっ!
イゼルカント:わたしは開くぞ…!
キオ:ううっ!
イゼルカント:人が人であることを誇れる、新世界に通じる扉を!
ロミ:はぁっ…
ロミ:ねぇ、母さん…
ドレーネ:何?ロミ?
ロミ:地球って…どんな所…なのかな…
ドレーネ:さあ…母さんも行ったことがないから、わからないわ
ドレーネうっ…
イゼルカント:ロミ
ロミ:あのね、父さん…僕…生まれ変わる所…地球がいいな…
イゼルカント(感極まる):!
ロミ:その時は…もちろん父さんと母さんも一緒だよ…
イゼルカント:ああ、地球で一緒に暮らそう、ロミ
ロミ:はぁ…はぁ…
イゼルカント:ううう…
イゼルカント:なぜわからないのだ!?
イゼルカント:生まれ変わったのなら!生まれ変わってわたしの前に現れたのなら!
イゼルカント(叫び):なぜわからないのだ!
キオ:ほかに方法はあるはずなんだ!
キオ:戦争なんてしなくたって、ほかに方法が!
イゼルカント:そのようなものはない!今の人類に暴力の連鎖を断ち切れないことは歴史が証明しているぅっ!
キオ:でも!
イゼルカント(叫び):キオぉっ!
キオ:!
キオ:クッ!
キオ:あっ!
キオ:ううっ!
キオ:ガンダムが、僕の動きについてこれない…!
キオ:うわああぁぁっ!
キャプテン・アッシュ:キオっ!まだかラドック?!
ラドック:もう少しだ!
イゼルカント:さらばだキオ!
キオ:うっ!
イゼルカント:……
イゼルカント:!?
キオ:うわあああああ!
海賊オペレーター:副長!準備できました!
ラドック:よし、通信つなげ。ヴェイガンに告ぐ!速やかに戦闘行為を停止せよ!
ラドック:繰り返す!速やかに戦闘行為を停止せよ!
ザナルド:何っ!?
イゼルカント:ん?
ラドック:こちらの要求に従わない場合は…!
ラドック:この小惑星を貴様らのコロニー、セカンドムーンにぶつけるぅ!
ザナルド:な、何だと!?おのれ卑怯な手を!
キャプテン・アッシュ:悪いな、数で劣る俺たちが勝つにはこうするしかないんだ
キャプテン・アッシュ:キオは返してもらうぞ
イゼルカント:……
ラドック:急いでくれキャプテン、お前が最後だ
キャプテン・アッシュ:わかってる
キャプテン・アッシュ:よし、いいぞ。出せ!
ラドック:180度回頭、同時に最大戦速!ずらかれぇ!!
ラドック:おっと、こいつを忘れてた
ザナルド:! バルーンダミーにチャフ入りの煙幕だと!?なめたまねを 追えぇ!ヤツらを生かして帰すなぁっ!!
イゼルカント:無駄だ
ザナルド:!
イゼルカント:今からでは追いつけまい 全軍帰還せよ!
ザナルド:しかし…!
イゼルカント:わたしの命令が聞こえなかったのか?
ザナルド:いえ…
ザナルド:…!
ザナルド:だからあの時、ガンダムを落としていればよかったのだ…!
イゼルカント:……
キオ:うわあああああ!
イゼルカント:……
ラドック:やったぜぇ!ハハハ!
海賊オペレーター:ざまあみろ!あのヴェイガンどもに一泡吹かせてやったぜ!
海賊オペレーター:フフフ
海賊オペレーター:これであいつらも浮かばれるよな…
海賊オペレーター:うん…
ラドック:何てツラしてやがる
海賊オペレーター:…?
海賊オペレーター:副長
ラドック:酒を用意しろ
海賊オペレーター:え?
ラドック:俺たちはどこで死ぬかも知れねぇ無法者だ。弔いは飲んで騒いでやるのが一番お似合いさ!
ラドック:だろ?
一同:おお!
キオ:……
イゼルカント:言ったはずだ。新たな人類の歴史を担う優れた種を選び出すためだと。戦争のない世界。穏やかで平和な理想の楽園、エデンを造り出すために…!わたしはこの命をかけて理想を実現させる!
キオ:……わからないよ。僕は、どうすれば
キオ:ん?
キャプテン・アッシュ:……
字幕:来週の「機動戦士ガンダムAGE」は午後5時30分からお送りします
ヴェイガン司令:よくぞ我が軍に志願してくれた。勇敢なるヴェイガンの戦士たちよ。君たちも知っての通り、敵はセカンドムーンの近くまで進攻してきた。
ヴェイガン司令:今まで以上の激しい戦闘になることは明白である。君たちの勇気に期待する…!
ヴェイガン兵たち:はっ!
ディーン:……


ナレーション:地球圏に戻ったキオは、新たなるガンダムと共に
新たなる道を見出していく
次回、機動戦士ガンダムAGE
「キオの決意 ガンダムと共に」
3つの運命が歴史になる


キオ:ついにヴェイガンのガンダムガンダムレギルスが完成した。AGEシステムとヴェイガンが持つEXA-DBサブユニットのテクノロジーを融合して造られたその力は、ガンダムAGE-3をも上回っているらしいんだ

 

機動戦士ガンダムAGE 第38話「逃亡者キオ」

機動戦士ガンダムAGE 第38話「逃亡者キオ」

機動戦士ガンダムAGE 第38話「逃亡者キオ」

 

機動戦士ガンダムAGE 第38話「逃亡者キオ」


イゼルカント:聞こえるか?人の感情を奪われてしまった民の叫びが。我々は死ぬことが悲しいのではない、人として生きられないのが悲しいのだ
キオ:(僕にできることなんて…)
キャプテン・アッシュ:ヴェイガンの本拠地…
キャプテン・アッシュ:通称、セカンドムーン
キャプテン・アッシュ:予測していたとはいえ、これほど巨大なコロニーだとは
ラドック:そろそろヤツらの防衛識別圏に入るだろう。キオを奪い返すのは相当厄介だぜ?
キャプテン・アッシュ:お宝ってのはそういうものだろ?いつだって簡単には手に入らない
ラドック:ヘハハッ、それもそうか!フハハハ!ハハハハッ!
キャプテン・アッシュ:(キオ待っていろ、俺が必ず救い出す…!)
ナレーション:火星移住計画…その失敗によって火星圏に取り残された人々は、独立国家「ヴェイガン」を名乗り、地球連邦政府に戦争をしかけてきた
その戦いが始まってから、すでに70年という時がすぎようとしていた…

第38話 逃亡者キオ

キオ:(じいちゃん言ってたよね。イゼルカントは邪悪な魔王で、ヴェイガンは絶対に倒さないといけないって…でも、本当にそうなの?)
ルウ:だけどもっといろんな人に会いたい。いろんな場所に行きたい…!ちゃんと生きてみたい…!ううっ…
キオ:(あの子は…ルウだって悪いことなんて何にもしていないのに…)
マリー:キオ君
キオ:!ん?
マリー:イゼルカント様がお話したいことがあるって…
キオ:え?
イゼルカント:協力してほしいことがある
キオ:!
イゼルカント:ほかでもない、君のモビルスーツのことだ。
ザナルド:我々の新たなるガンダムは完成に向け、最終段階に入っています
ザナルド:しかし、1つ問題が
イゼルカント:ん?
ザナルド:パイロットが使う認証デバイスのセキュリティが複雑で、完全に解析できていないのです
ザナルド:あの少年の生体データと認証コードがわかればあるいは…
キオ:デバイスを解析してどうするの?!
イゼルカント:お前に知る必要などない
キオ:!
イゼルカント:……
ドレーネ:……
キオ:! いいよ、協力しても
ドレーネ:!
イゼルカント:ん?
キオ:でも条件がある。薬を手に入れたいんだ。あの子を…ルウを治してあげたい!
ドレーネ:あなた…
イゼルカント:……
キオ:どうするの!?薬をくれるなら協力すると
イゼルカント:……
キオ:…!
イゼルカント:病を完治させる薬はない。病状を軽くすることしかできないがそれでもいいのか?
キオ:…うん!
イゼルカント:よかろう
イゼルカント:用意させよう
キオ:!
技術士官:認証完了。暗号プロトコルのデータも回収できました
キオ:さあ!これでいいでしょ?
キオ:ありがとう!イゼルカントさん
イゼルカント:!
ドレーネ:……
ドレーネ:……
ディーン:お?誰だ?
ディーン:キオ…!?
ディーン:ここにはもう来るなって…
ルウ:キオ?キオなの?
ルウ:キオ!
ルウ:来てくれたんだ!
キオ:うん!
ルウ:会いたかった!
ディーン:ルウ…
ディーン:……
ルウ:はぁっ
ディーン:キオ、何てお礼をいったらいいか
キオ:ううん
ルウ:ウフ!元気になった気がする!
ディーン:そんなに早くは効かないだろ
ルウ:効いてるよ絶対!本当にありがとうね、キオ!
キオ:フ…
ディーン:でもさ、こんな貴重な薬、どうやって手に入れたんだ?
キオ:あ…う…ちょっとね
ルウ:ねえキオ
キオ:?
ルウ:晩御飯食べていってよ。お兄ちゃん、いいでしょ?
ディーン:ああ!そうだな
ディーン:ゆっくりしていってくれよ
キオ:ん?
ディーン:こないだは、あんなこと言って悪かったな
キオ:うん
ルウ:ねえキオ、待て来てくれる?来てくれるよね?
ディーン:俺からも頼むよ
キオ:また明日ね、ルウ
マリー:ん?
キオ:行ってきます!
マリー:いってらっしゃい
ドレーネ:もう何日通っているのでしょう…あの子を見ているとロミが生き返ったようで…
イゼルカント:フム…
キオ:ああっ、すごい!それ君が描いたの?
ルウ:…うん
キオ:ぁぁ、ルウは絵が上手だね
ルウ:あ…
ルウ:!
キオ:ん?
ルウ:ねえねえ、来て来て
キオ:?
キオ:何してるの?
キオ:何それ?
ルウ:ウッフフ…じゃーん!だーれだ?
キオ:…僕?
ルウ:ウフッ、日記に書いたの。キオが来てくれた時の事
キオ:…こっちは?
ルウ:え?あ…
ルウ:……
ルウ:…未来の日記、書いてみたんだ…
ルウ:キオと一緒に散歩。ジャンクの丘に景色を見に行った。外には出られないけど、こんな思い出ができればいいなって…
キオ:……
ディーン:ルウ
ルウ:ん?
ディーン:行ってきたらどうだ?
ルウ:えっ?
ディーン:キオの薬だって飲んでる。少しくらい出かけたっていいだろ
ルウ:ああっホントに?
ルウ:じゃあ行ってくるね!
ディーン:ああ
ルウ:ウフフ
ディーン:キオ
キオ:うん、わかってる
ルウ:キオ!早くぅ!
ルウ:ウフフ!
ディーン:フフ
ディーン:……
キオ:ねえ、どこに行く?僕この辺りあんまり知らないんだ
ルウ:すっごく良い所があるの。ジャンクの丘
キオ:あの日記に書いたところ?
ルウ:うん!病気になる前によく行ってたんだ
ルウ:この辺りで一番景色がきれいなところなの
キオ:へえ、そうなんだ
ルウ:あ!
キオ:ん?
キオ:フ
ルウ:わ~!ここここ!
ルウ:キオ、見て見て!
キオ:…!
ルウ:どお?綺麗でしょう?
キオ:……
ルウ:綺麗…!
ディーン:地球はここよりもっと綺麗なんだろうな…
ルウ:行ってみたいな
キオ:……
キオ:ん?
ルウ:夢がかなったな…日記に書いた夢…
ルウ:ありがとう、キオ…!
キオ:……

ルウ:ただいまー!
ルウ:あ~楽しかったぁ!
ルウ:ウフッ!
ディーン:そうだな
ルウ:あ…
ディーン:ルウ!
ディーン:大丈夫か?!ルウ!
ルウ:ウフ、平気平気
ディーン:外に出たから疲れたんだろう。横になった方がいい
ルウ:ええ~
キオ:どう?
ディーン:寝てる。ありがとなキオ。…最初、もう来ないでほしいって言ったけど、薬を飲んでもルウに残された時間は限りがあるから
キオ:……
ディーン:だから…だからこそ、できるだけ笑顔でいてほしいって…
キオ:また来るよ
ディーン:うん。ありがとう
ラドック:ヘッ、さすがヴェイガンの見えざる傘だ
海賊:ヤツらの戦艦の残がいから手に入れたユニットが、うまく使えましたからねぇ
キャプテン・アッシュ:海賊の本領発揮だな
キャプテン・アッシュ:始めるぞ。このミッションのお宝はキオ・アスノだ。ダークハウンド、出る…!
イゼルカント:ここに敵が…?!
ザナルド:はい。ビシディアンが見えざる傘の技術を利用して、近づいてきたようです。まさか我々の技術を保有しているとは…
イゼルカント:対応は任せる。被害は最小限にとどめろ!
ザナルド:はっ!
イゼルカント:マリー、キオ・アスノを部屋から出すな
マリー:わかりました
キャプテン・アッシュ:お前たちはガンダム奪還の手はずを整えておけ
キャプテン・アッシュ:俺はキオを救出する…!
海賊:はっ!
キャプテン・アッシュ:さぁてキオ…!どこだ?
キャプテン・アッシュ:どれどれ…
ヴェイガン兵:A23地区、官邸上空を固めろ
ヴェイガン兵:了解
キャプテン・アッシュ:こちらも了解だ
キオ:何があったんだ? !
キオ:えっ?!
キオ:開けて!開けてよ!ねえ!
キオ:クッ!
キャプテン・アッシュ:フッ、来たか
キャプテン・アッシュ:……
キャプテン・アッシュ:!
キャプテン・アッシュ:感動の再会なんだ。気を使えっ!
キャプテン・アッシュ:悪いな。構ってる暇がないんでね
キャプテン・アッシュ:ん?
キャプテン・アッシュ:見つけた
キャプテン・アッシュ:キオ…!
キオ:!
キオ:何!?
キャプテン・アッシュ:キオ、どこだ?
キャプテン・アッシュ:そこか!
キオ:うわっ!
キャプテン・アッシュ:キオ!
キャプテン・アッシュ:待たせたな
キオ:父さん?!父さんなんでしょ!?
キャプテン・アッシュ:ッええい、もう来たか。細かい話は後だ、早く乗れ
ヴェイガン兵:逃がすなぁっ!
キャプテン・アッシュガンダムの所へ行くぞ
キオ:……
キャプテン・アッシュ:戸惑う気持ちはわかる。だが信じてくれ、俺はお前を必ず救い出す。このセカンドムーンからな
キオ:……
キャプテン・アッシュ:こちらキャプテン・アッシュ
キャプテン・アッシュ:AGE-3の方はどうだ?
海賊:準備はできてますぜ
海賊:格納庫の管理システムに侵入しやした。いつでもどうぞ
キャプテン・アッシュ:OK、やってくれ
海賊:了解
ヴェイガン兵:!
ヴェイガン兵:おい!なぜ開いている?!
キャプテン・アッシュ:あそこか
ヴェイガン兵たち:うわー!
ヴェイガン兵:何!?
ヴェイガン兵:撃てぇ!
ヴェイガン兵たち:うわぁっ!
キャプテン・アッシュ:さあ、早く行け…!
キオ:うん!
海賊:おい!
キオ:あっ
海賊:手ぇに入れといだぜぇ!
キオ:うん!
ヴェイガン兵:あそこだぁっ!
海賊:!
ヴェイガン兵:追えっ!
ヴェイガン兵たち:うわっ!
キャプテン・アッシュ:さあキオ、脱出するぞ
キオ:!
キャプテン・アッシュ:キオ、急げ!
キオ:まだ行けない!やりたいことがあるんだ
キャプテン・アッシュ:何!?
キオ:友達に届けなきゃいけない物があるんだ!
キャプテン・アッシュ:こんな時に何を言ってる!?
キャプテン・アッシュ:!
キャプテン・アッシュ:おい待て!キオ!
キオ:!
キオ:ルウ!はぁっ、はぁっ、はぁっ…
キオ:?
キオ:……!
ディーン:ううっ…
キオ:…!?
ディーン:最後まで、笑ってた
キオ:えっ
ディーン:ルウは幸せだったと思う。お前のおかげだ…
キオ:…!そんなことない…僕は何も…
ディーン:見てやってくれ
キオ:!
ディーン:ルウはお前と会って、希望の意味を知ったんだ
キオ:う、ううっ…!
ディーン:キオ、お前は……
キャプテン・アッシュ:キオ
キオ:ううっ
キャプテン・アッシュ:表示されている合流地点に来い
キオ:っ、うう…
キャプテン・アッシュ:脱出する
ディーン:ルウは未来のことを、未来の思い出を日記に書いたんだ。ずっと先のことまでな
ルウ:(今日はキオと公園に行った)
キオ:ううっ
ルウ:(ブランコ、シーソー、何をしても楽しかった)
キオ:クッ!
キオ:…!
ルウ:(今日はキオが風邪をひいた)
ルウ:(今度はわたしが看病してあげる番)
キオ:……
ルウ:(キオがそうしてくれるみたいに、わたしもずっとそばにいてあげた)
ルウ:(今日はキオの誕生日。わたしはカードにこんなメッセージを書いた)
キオ:……
ルウ:(キオがいるとわたしは元気になれる)
ルウ:(だからきっと、病気だって治ると思うんだぁ!)
キオ:……
キャプテン・アッシュ:キオ、ゲートを突破する!
キオ:ルウ……!
ルウ:(ありがとう!キオ。ありがとうね。キオがいると世界が輝いて見える)
ルウ:(そしてわたしはキオと一緒に地球にやって来た。キオと立ったこの場所から、新しい生活が始まるの…!)
キオ:ルウ!
キオ:……
キオ:!
キオ:何だ…あれは…?
ガンダムレギルス:……


ナレーション:敵を知り迷うキオ
イゼルカントとキオの思いは、赤い宇宙でぶつかり合う
次回、機動戦士ガンダムAGE
「新世界の扉」
3つの運命が歴史になる


キオ:火星圏に浮かぶ居住コロニーの中で最大のものが、ヴェイガンの本拠地でもあるセカンドームンだ。ヴェイガンの首領、イゼルカントもここにいて、地球圏で戦うヴェイガンの戦闘部隊に指示を出しているんだ