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機動戦士Zガンダム 第38話 レコアの気配

機動戦士Zガンダム 第38話 レコアの気配

機動戦士Zガンダム 第38話 レコアの気配



機動戦士Zガンダム 第38話 レコアの気配

ジェリド:まだか?
メロゥド・オペレーター:いえ、アウドムラ、補足しました。接触まで約5分。
ジェリド:よし、モビルスーツ隊を発進させろ。オレも出る。ここはダカールじゃない。好きにやってみせる。

ハヤト:他に積み込むものはありませんね、クワトロ大尉?
クワトロ:カミーユがやってくれてます。
ハヤト:そう。
クワトロ:いろいろ厄介を掛けたな、ハヤト艦長。
ハヤト:なぁに、それより大衆は熱しやすく冷めやすいものです。作戦を急いでください。
クワトロ:ベルトーチカにも同じ事を言われた。
ハヤト:彼女がねぇ。オールドタイプの老婆心と思ってください。
クワトロ:いや、それが人というものの正しい捉え方かもしれない。
ハヤト:その人のあり様を変えるのが、あなたの仕事でしょ?
クワトロ:いや、我々の仕事だよ、ハヤト艦長。
ハヤト:ふっふっふ、そうでした。

カミーユ:来てくれるんですか、アーガマは?
クワトロ:降りてくる余裕はないな。そう見ておいた方がいいだろう。
カミーユ:それじゃあ…。
クワトロ:衛星軌道上でアーガマを待つさ。ミノフスキー粒子のおかげで、地球上から小さなシャトルを狙い撃ちはできない。
カミーユ:は、はい。
ベルトーチカ:準備できたようね。
アムロ:出発は早い方がいい。ティターンズは攻撃を諦めた訳じゃない。
カミーユ:そうですね。
クワトロ:アムロ、後の事はよろしく頼む。
アムロベルトーチカは、大尉の素顔の方が素敵だと言っているよ。
ベルトーチカ:うふふ。
アムロ:地球のことは任せて欲しい、シャア・アズナブル。
クワトロ:変わったな、アムロ。昔のアムロ・レイに戻ったようだ。
アムロ:変えてくれたのは、あなただよ。
クワトロ:いやいや。
アウドムラ・クルー:ブリッジからです。
ハヤト:ん?何?で、敵モビルスーツは何機だ?
ベルトーチカアムロ
アムロ:ん。シャトルの発進を援護する。敵に邪魔はさせない。
クワトロ:頼む、アムロ
ハヤト:シャトル発進だ!
ベルトーチカ:機銃座までお願い。
クワトロ:カミーユ、来い。
カミーユ:まだ時間はあります。僕達も戦いましょう。
クワトロ:我々の地球での任務は終わった。無傷で宇宙に戻るのが、今の我々の任務だ。
カミーユ:はい。

ジェリド:ヤツだ。Zも百式もまだか。
アムロ:昨日の新型だな。各モビルスーツ、敵を足止めするぞ。

ハヤト:アウドムラ、上昇だ。
アウドムラ・オペレーター:シャトル、発射位置へ移動中。
ハヤト:よぉし。

カミーユ:始まりました。操縦は大丈夫ですか?
クワトロ:一通り訓練は受けている。カミーユシャトルの操縦ぐらい習っといた方がいい。
カミーユ:できますよ。実際にやったでしょ?
クワトロ:いや、普通のやり方をだ。応用を利かせるのはその後だ。
カミーユ:平和になったら覚えますよ。シャア…。
クワトロ:今はクワトロ大尉でいい。
カミーユ:はい、クワトロ大尉。

アムロティターンズの生き残り部隊か。落ちろ!
ジェリド:えぇい、Zガンダム、なぜ出て来ない?ん、そうか。逃げようって言うのか。メロゥド、アウドムラを追撃しろ。ぶつかってもだ!
メロゥド・オペレーター:ぶつかれってよ。
メロゥド・オペレーター:正気とは思えんな。
メロゥド艦長:覚悟を言っている、覚悟を!ミサイル、撃て! 根競べだ、撃ち尽くせ!
メロゥド・オペレーター:やってます!
ハヤト:敵の呼吸に合わせろ!無闇に撃っても当たらんぞ!
ベルトーチカ:来た、こんな近くに…。落ちろ!落ちろ!落ちろ!

カミーユ:大尉、シャトルを発進させてアウドムラを軽くしましょう。
クワトロ:ハヤトから発進命令が出ていない。
カミーユ:でも。
クワトロ:目を閉じていれば怖くない。

アムロ:ハヤト、シャトルを撃ち出せ。敵のガルダはオレが沈める! やった!
ハヤト:シャトルを出すぞ。いいな?
クワトロ:できている。そちらの指示に従う。
カミーユ:ハヤト艦長、カツに何か?
ハヤト:生きていてくれればそれでいい、そう伝えてくれ。
カミーユ:はい。
クワトロ:カウントダウンは省略する。
ジェリド:メロゥド、コントロールはできないのか?
メロゥド・オペレーター:第3ブリッジにコントロール切り替えた。何とか落とさないで済む。
ジェリド:よぉし。よくもメロゥドを。ん?
アムロ:シャア、今だ。行け!
カミーユ:クワトロ大尉!
クワトロ:うむ。
ジェリド:シャトルが出た!?Zと百式はあの中か?
アムロ:無駄な事を。
ジェリド:うあぁぁぁぁ!
アムロ:がんばれよ、シャア、カミーユ…。無駄死にだけはするな。

クワトロ:苦しくはないか?
カミーユ:いえ。でも、何度味わっても嫌なものですね、この感じ。
クワトロ:一昔前の人々は、この何倍ものGに耐えながら宇宙に出た。
カミーユ:知っています。
クワトロ:彼らは宇宙にこそ希望の大地があると信じた。自分達を宇宙に追いやった地球のエリート達を憎むことより、その方がよほど建設的だと考えたからだ。
カミーユ:あ…。
クワトロ:地球の重力を振り切った時、人は新たなセンスを身に付けた。それが、ニュータイプの開花へと繋がった。そういう意味では、確かに宇宙に希望はあったのだ。
カミーユ:よくわかる話です。僕もその希望を見つけます。それが今、僕がやらなくちゃいけない事なんです。
カミーユ:(そうしなければ、フォウはオレの中に生き残ってはくれない。)

クワトロ:ん、見えたか?
カミーユ:はい、たぶん戦闘の光です。
クワトロ:アーガマか。 周回軌道に入ったようだ。
カミーユ:大尉?
クワトロ:アーガマ支援の準備だ。来い!
カミーユ:はい!

ヤザン:はっ…、いつもより防御が薄いな。補給不足か。
アポリー:バッチ、アーガマの守りに入れ。
バッチ:了解。
クム:うわぁぁ!
シンタ:クム!
ファ:クム!
クム:うっ、くっ、ファ姉ちゃん!
ファ:大丈夫よ。シンタ、部屋でハロと遊んでるのよ。出ちゃダメよ。
シンタ:大丈夫だよ。
ファ:頼むわよ。
クム:ファ姉ちゃん!
シンタ:姉ちゃんは戦うんだ。戦わなきゃアーガマが沈んじゃうんだぞ!
クム:あぁぁ!

クワトロ:カミーユ、大丈夫か?
カミーユ:はい、これでだいぶ機体が軽くなりましたね。大尉、これも外せます。
クワトロ:急げ。
カミーユ:はい。
クワトロ:いいな?
カミーユ:はい。うあぁ!くっ。
クワトロ:バーニヤを使い過ぎだぞ。バーニヤは最後の命綱だ。大事にしろ。
カミーユ:すいません、気を付けます。あぁ…それはダメです!
クワトロ:なぜだ?
カミーユベルトーチカさんから、アーガマへのお土産です。
クワトロ:そうか、Zに積んでおけ。
カミーユ:はい。
クワトロ:シャトルを発進させるぞ。
カミーユ:はい。どうぞ、大尉。
クワトロ:うん。ん、あぁ…。届いてくれよ。

カミーユ上昇角度、どうです?
クワトロあと15分か。それまでアーガマがもってくれればな。
カミーユモビルスーツのジョイントを、外しておきます。
クワトロノーマルスーツ用の酸素ボンベのスペア、忘れるな。
カミーユはい。

トーレス:第2、いや第3波か、来ます!
ブライト:つまらん事にこだわるな。右弦…
トーレス:対空砲火どうしたの!?
アーガマ・ブリッジ:ぐわぁぁっ!
ブライト:左弦砲撃手、弾幕薄いぞ!何やってる!
トーレス:展開中の敵モビルスーツは8機。新型です。
ファ:まだメタス1機は…。
ブライト:モビルスーツはまとめて、アーガマを防御させろ。ダメだ、メタスは壊したくない。
ファ:でもメタスには慣れています。
ブライト:弾幕薄いぞ、1機くらい落とせ!ファが戦死して戦争が終わるなら許可もする。
ファ:はい。
ブライト:どうした!?
アストナージ:ブライト艦長、ファはそちらですか?
ブライト:来ているが、どうした?
アストナージ:あのチビすけ共が、大変なんです!
アーガマ・メカマン:おい、出て来い!何やってる!
アーガマ・メカマン:外から開けられんのか?
アーガマ・メカマン:えぇい、時間が掛かる。
クム:わかる?
シンタ:いつも見てたんだけど…。これかなぁ?
アーガマ・メカマン:出て来いってば。
アーガマ・メカマン:お前らに動かせる訳ないだろう。
クム:怒ってる。
シンタ:カミーユ兄ちゃんみたいに上手くやればいいんだ。
アーガマ・メカマン:うわあぁぁ!こいつら!
シンタ:こっちのレバーかな?
クム:ハロも連れてくれば良かった。
シンタ:バカ、戦いにオモチャはいらないだろ?
クム:でもー。
ファ:あの子達…。
ブライト:ニュータイプのつもりでいるのか?
トーレス:味方機、ネモ1機やられました。
シンタ:絶対にアーガマを守るんだ!
クム:カミーユ兄ちゃんの代わりに?
シンタ:そうだ、オレ達がやるんだ。
クム:早く動かしてよ!
ブライト:ファ、メタスに行っておの二人のお尻を思いっきり引っぱたいて来い。
ファ:え?あ、はい! …ブライト艦長、ありがとう。
アーガマ・メカマン:開くぞ。
ファ:あなた達!触っちゃいけないっていってるでしょ!
シンタ/クム:うぅ。
ファ:降りなさい!
シンタ:はい…。
クム:うううう、あははははーん!
シンタ:わーん。

ガディ:どうだ、かつて自分が所属していた戦艦が、攻撃を受けているのだ。感想を聞かせてもらいたいものだな。まともな神経の持ち主では、耐えられんだろうな?
レコア:私はまともです。まともだからこそここに来たんです。
ガディ:寝返ったと言いたいのだろうが、こちらはスパイだと思っている。
レコア:そう思われるのは心外です。
ガディ:本当の狙いは何だ、レコア少尉?
レコア:あたしは、自分の心に背きたくなかった。それだけです。
ガディ:主義者だというのは信じられんな。
レコア:自分の心に従いたい、という主義なんです。わかりません?
ガディ:わからんな。
レコア:我侭なんです。
ガディ:へっ、それで敵に寝返りか?
レコア:いけませんか?
アレキサンドリア・オペレーター:パトロール艦、撃沈されました。
ガディ:えぇい、我が方が追いつくまでもたせられんのか!ヤザン隊、ハンブラビ出られるか!
アレキサンドリア・オペレーター:はっ。

クワトロ:間に合うか?
カミーユ:大丈夫でしょう。新しい光が見えましたから。まだ間があります。
クワトロ:すごいな、よくわかる。
カミーユ:そう見えるけど…。

バッチ:何!ぐあぁぁぁ!出力が上がってるのか!
ヤザン:ふっ!
ラムサス:へっ!
ダンケル:ふふ!
バッチ:ぐわぁぁぁ!
アポリー:バッチ…! あぁぁ!ぐぁ!
ファ:アポリー中尉、大丈夫ですか?
アポリー:すまない、ファ。

カミーユ:届きますか?
クワトロ:わからん。行くぞ!
カミーユ:はい! 大尉!Zで送ります。
クワトロ:それではZがもたん。
カミーユ:別々に行って、届かないよりも、大尉だけでも確実に届いた方が。
クワトロ:わかった。

ファ:は!うわぁ!
アポリー:ファ、出ろ!
ファ:は、はい!
アポリー:ま、まさか…。
ヤザンん?
トーレスZガンダム百式です。
ブライト:何?確認したのか?
トーレス:間違いありません。
ブライト:弾幕を厚くしろ。Zと百式を収容して、月へ帰るんだ。
トーレス/サエグサ:はっ!
カミーユ:ファか?ファ・ユイリィ、怪我はないか?
ファ:カミーユ
カミーユ:メタスで出たのか?どうして!
ファ:もう一回だけ試したかったのよ、パイロットの…適性を。カミーユ、あたしの事は構わないで戦って!
カミーユ:うっ!
クワトロ:アーガマ、メガバズーカ・ランチャーを射出してくれ。聞こえるか?
トーレス:クワトロ大尉が、メガランチャーを要求してます。
ブライト:やれ。
トーレス:しかし、敵に撃ち落されたら…。
ブライト:やられてから後の事を心配しろ。
アストナージ:射出準備終了!出すぞ!
アポリー:邪魔させない!
クワトロ:敵艦が…。ネモ隊は散開しろ。巻き込まれるぞ!
カミーユ:クワトロ大尉…。ん?

レコア:ガディ艦長、船を後退させてください。
ガディ:何だと?
レコア:メガバズーカ・ランチャーです。あれが、ブリッジを狙っています。
ガディ:そんなものは見えん。アーガマの主砲だって。
レコア:シャアとカミーユが、この戦闘空域に戻って来たんです!なぜわからないんです!
ガディ:わかった。アレキサンドリア、全速後退!
アレキサンドリア・オペレーター:はっ!
ダンケル:撃たせるか!
クワトロ:落ちろ!
ダンケル:うわぁ!
レコア:あっ!
ガディ:うわっ!
レコア:うぅっ!
ガディ:ふん、レコア少尉の言う通りだったな。後退急げ!
レコア:第2射まで時間があります。モビルスーツも後退させて。
ガディ:そうだな、少尉。
クワトロ:なぜ外れた?なぜ…?邪魔をする気配があったのか。

ガディ:オレにわかるように説明はしてくれんのか?
レコア:惹かれたとしか言えません。
ガディ:何に? 
レコア:ヤザンのような強い男にです。
ガディ:ほう。
レコア:では。
ガディ:全く…シロッコとひっついたら、妙なのばかり寄り付く。

レコア:ご無事で、ラムサス中尉。
ラムサス:ほう、アレキサンドリアを救ったそうだな、少尉。
レコア:スパイだと思われたくないので。
ラムサス:アンタの狙いは、わかってるよ。
レコア:え?
ラムサス:シロッコの命だろ?
レコア:ふっ、まさか。買いかぶってくれるのはうれしいけど、あたしはそんな立派な兵士じゃないわ。ああいう人の気を引いてみたいけどね。
ラムサス:同じ事じゃないか。そういうタイプだよ、あんたは。
レコア:失礼。
ラムサス:ああいうのは、ちょっと落とせないかな。

アポリー:バッチが帰って来ないって?
ファ:え、えぇ。
アポリー:うっ、オレはファのおかげで死なずに済んだのに…。うぅ…バッチ…。
ファ:アポリー中尉…。
カミーユ:ファだって…。
ファ:わかってるわ、人事じゃないって。
クム:ファ姉ちゃーん!
ファ:でもね、あの子達がね、あたしの代わりにメタスで戦おうとしたのよ。
シンタ:ファ姉ちゃーん!
ファ:そしたら、あたしだって…。
クム:姉ちゃーん!
ファ:危ないじゃない、全く!
シンタ:敵のモビルスーツ、やったんだって?
クム:すごいんだ、姉ちゃん!
ブライト:カミーユ。ご苦労だった。
カミーユ:ありがとうございます、ブライト艦長。宇宙の孤児にならずに済んだのも、艦長のおかげです。
ブライト:お互い様だよ。
クワトロ:元気そうだな。
ブライト:何を照れてるんだね、大尉?
クワトロ:ダカールでは、道化を演じてしまったからな。
ブライト:放送はコロニーにも流れた。海賊版のコピーがな。大尉はスペースノイドに希望を与えた。今後ともよろしく頼む、シャア・アズナブル。
クワトロ:それは、ブライト艦長にも頼みたい事だ。

カミーユ:しかし、レコアさんは死んだはずなのに…。

 

 

次回予告
戦いの中の一時。カミーユはコロニーの、ある別荘地でロザミアとミネバ、そしてハマーン・カーンと出遭った。
その偶然に、シャアは唖然とした。
カミーユには敵を呼ぶ力があるのだろうか?
次回、機動戦士Zガンダム、湖畔。
君は刻の涙をみる・・・