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機動戦士ガンダム THE ORIGIN-ジ・オリジン- 第1話「青い瞳のキャスバル」

機動戦士ガンダム THE ORIGIN-ジ・オリジン- 第1話「青い瞳のキャスバル」

機動戦士ガンダム THE ORIGIN-ジ・オリジン- 第1話「青い瞳のキャスバル

 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN-ジ・オリジン- 第1話「青い瞳のキャスバル


U.C.0079 1月23日
ルウム宙域

兵士達「ティアンム艦隊より入電。ジオン艦隊、敵にあらず。」
兵士達「敵は隊列を崩し始めたぞ!」
兵士達「前衛艦隊撃破されました。」
兵士達「ひるむなー!射出しつつ散開!」
兵士達「レドヴィザン大破」
兵士達「ドズル中尉、本艦はもうだめです。ご武運を!」
兵士達「硫黄島爆心」
兵士達「ザトペック機関停止」
兵士達「ドズル閣下!ご武運を!」
兵士達「ジークジオン!」

ドズル「貴様らの死、決して無駄にはせんぞ!全軍初艦の奮闘を無駄にするなー!散開!しかるのち反転!急げー!」

連邦士官A「ティアンム艦隊の圧勝だな。」
連邦兵A「これではわれわれの出番はありませんね。」
連邦士官A「所詮ジオンなど・・・」
連邦兵A・士官A「うわぁぁ!」

連邦兵B「続いて機関部に着弾!動力部大破!3時方向!約8キロ先より光あり!敵艦影は見られず!」
連邦兵C「攻撃しているのは人型機動兵器!」
連邦兵D「右舷!弾幕を張れ!」

シャア「デニム、これで敵の後方から撃て。スレンダーはデニムの援護を頼む。」
スレンダー「了解」
デニム「しかし、中尉お一人では・・・」
シャア「陽動は一人で充分だ」

連邦兵E「速過ぎです。応戦するすべがありません。」
連邦士官B「総員退避うわぁぁ」
シャア「いけるか、あと2隻。むぅ」

連邦兵F「マゼラン級5隻撃沈!敵は赤いモビルスーツ一機!」
連邦兵G「高熱源体多数!直下から接近!モビルスーツです!
連邦兵H「敵と交戦中!総員ノーマルスーツ着用!アタッカーを出せ!」

ジオン兵A「速い!誰だ?」
ジオン兵B「見えなかった・・・」
ジオン兵C「赤い機体はシャア中尉だ」

ガイア「アナンケか?」
マッシュ「へへへ」
オルテガ「レビルの艦だな?」
「とどめは任せろ!」
連邦兵H「全砲門沈黙!」
オルテガ「あのやろう、速いな」
マッシュ「シャアか」
ガイア「通常の3倍のスピード・・・まるで赤い彗星だ!」
シャア「ん?残弾1か・・・」

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1

ジオン「やっとできた!明日の演説の原稿だ!読んでみてくれ!アストライア!さあ!!」
アストライア「シー!お声が大きいわ。子供たちが起きてしまいます。」
ジオン「だめだぁー!」
アストライア「・・・!?」
ジオン「だめだ・・・これではただの自治権拡大の要求だ。そうじゃない!この演説は地球圏に住む者たちへの宣戦布告なのに!それを言葉にできていない・・・」
アストライア「お疲れだわ。少しお休みになって、ね?一度横になって・・・!?」
ジオン「私に寝ろというのか?私が寝てしまっては弟子たちを起こすことができない。アストライア、私は明日、ゴルゴダの刑場へ曳かれるんだ。そして十字架の上から、世界に告げるんだ。ガイアの怒りに触れた罪深い者たちはまもなく業火に焼かれ死滅するだろう。」
アストライア「お休みになって?本当に少しでも!」
ジオン「子供たちは?」
アストライア「よく眠っています・こんな夜更けですから。だめ!いけません!子供たちはそっとしておいて!」
アルテイシア「だれー?お父様?・・・眠い・・・おひげ痛い・・・おやすみ・・・お父様・・・」
ジオン「おやすみアルテイシア。お前は優しい子だ。おやすみ・・・おやすみ・・・」

「青い瞳のキャスバル

宇宙世紀U.C.0068
サイド3
ムンゾ自治共和国

ニュースキャスターA「まもなくジオン・ズム・ダイクン議長の演説が始まります。果たして議長は連邦からの独立を表明するのか、世界の注目が集まっています。」
警備員「やめてください」

ジオン「うぅぅぅ・・・」
デギン「・・・!?」
ジンバ「・・・!?」
ジオン「うぁぁぁぁ・・・」

アルテイシア「お父様、ご病気?」
キャスバル「心配しないで、アルテイシア。きっとなんでもないんだから。」

民衆「ダイクン!ダイクン!ダイクン!ダイクン!ダイクン!」

アルテイシア「ひっ!いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

民衆「ダイクン!ダイクン!ダイクン!ダイクン!ダイクン!」
民A「議長を出せ!」
民B「ダイクンはどうしたの?」
民C「連邦の横暴を許すな!」
民D「わしらの苦しみわかってんのかー!」
民E「議長の演説聞かせろー!」
民F「独立だー!!」

デギン「議長は突然心臓の発作を起こされました。応急の処置は施したのですが。ただ、最期はこの私にアストライア様とお子様たちをよろしくと、どうぞ頼りになさってください。ダイクンの最も古き同志として、このデギン・ザビ一族を挙げてお仕え申しあげます。」
ジンバ「・・・」
アストライア「ザビ家の方からのそのようなお言葉、心強いことですわ。」

民G「ダイクンは暗殺されたぞー!」
民衆「え!?」
民G「殺された!連邦にだ!連邦はダイクンの敵だー!」

議事堂の人「連邦軍の治安部隊が出動しました。議事堂の周りは群集でいっぱいで外に出ることもできません。」

ジンバ「アストライア様、ちょっとお耳を。」
デギンなぞ信用してはなりません。ザビ家一党こそダイクン暗殺の下手人かもしれんのですぞ!」
アストライア「そんな・・・」
ジンバ「いいや!間違いなくそうなのです。外ではデモが荒れ狂っておる。なぜです?ダイクンの死は秘密になっているはずなのに。外部に言いふらした者がいるのです。多分次男のサスロあたりが手を回したのでしょう。デギンめはかねてからダイクンを除こうとしておった。それで毒を盛ったのです!」
アストライア「ラル様、子供たちの前でそのような・・・」
ジンバ「いいや!お子たちにこそ知っていてもらわねばならん。お父様は殺されたのですぞ!ザビ家の連中に!迂闊に動いてはなりません。とりあえずここは私の家に。おい!息子のランバ・ラルです。これが先導します。護衛役としてお使いください。」
ランバ「非常に光栄です!ダイクン家の皆様のお役に立てるとは!」

連邦兵I「止まれー!」
ランバ「議長ご一家の緊急避難だー!通るぞ!」
「よしこの先で左の迂回路に入れ!・・・ん?チィ!こんなところにまで!」
「道を空けろ!こら邪魔だ貴様らぁ!」
民衆「すげー車だ!」
「誰が乗ってるんだ?」
「誰!?誰!?」
「うおー!ダイクンの家族だ!アストライヤだ!」
キャスバルよ!アルテイシアもいる!」
ランバ「こいつら!本気で撃ち殺すぞ!ん?」
キシリア「えらくお困りのようね!ランバ・ラル大尉。」
ランバ「キシリア・ザビ・・・」
キシリア「お手伝いしましょう?ここは貸し借りなしで。」
アストライア「キシリアさんですね?」
キシリア「はい、ご無事でしたか?」
アストライア「ありがとう。ああ、勇ましいお姿ですこと。」
キシリア「女だてらに、とおっしゃりたいのでしょうが、これがザビ家の家風、お笑いください。」

サスロ「それをそのまま見逃してきたのか?」
キシリア「はい。ランバ・ラルごときと3人を奪い合うのも大人気ないと思い。」
サスロ「ダイクンの遺児を奪われるのをみすみす・・・馬鹿者!!」
キシリア「・・・!?」
ギレン「ん?」
ドズル「サスロ兄!何も殴らんでも!」
サスロ「お前は口を出すな!!せっかくダイクンの死を連邦の暗殺と思わせる世論操作が、うまくいきかけているというのに!老いぼれの悪知恵に乗せられおって!」
ギレン「排除するしかないな。その老いぼれのことだ。」
サスロ「というと?」
ギレン「ラル家に引導を渡す。最終的にな。」

弔辞「われらは理想の体現者、偉大なるムンゾの指導者ジオン・ズム・ダイクン。ムンゾ議長にしてスペースノイド開放のさきがけとなり今空に昇りて礎えとならんとす。その魂を安らげてくれる悠久の大儀にいかせし給え。その理想よ永遠なれ。その肉体は滅びようとも、われらの進むべき道を光で照らし給え。ジークジオン。」

ドズル「サスロ兄、あれはやりすぎだよ。」
サスロ「なんだ、キシリアのことか?」
ドズル「そう、なにも引っ叩かなくても」
サスロ「あれでも足りんくらいだ。近頃のあいつはいい気になっている。」
ドズル「まあそうだが・・・でも兄弟なんだから仲良くしたほうが」
サスロ「ドズル!!顔に似合わぬその人の良さがいかんのだ!いいか!これからの政局は熾烈な殺し合いだ。そんな風では・・・」
ガルマ「うわあぁぁぁ、キシリア姉さん!ドズル兄さんたちの車が!」
キシリア「ガルマ!!うろたえるな!これしきのことで!ザビ家の男だろう!!」
ジオン兵D「消化だ!消化ー!」
ジオン兵E「爆発するぞー!」
ドズル「クソー!!!サスロ兄がやられたー!!誰がやったんだー!!こんなことをしたのはー!!」
ボディーガード「待て!撃つな!」
ドズル「誰だーーー!!!うぁぁぁ!!」

ニュースキャスターB「故ジオン・ズム・ダイクンの葬儀行列中の車両が突然爆発し、乗っていたサスロ・ザビ氏が死亡。同乗のドズル・ザビ氏は奇跡的に命に別状はない模様です。」
ジンバ「デタラメだ!メディアめ!ザビ家に尻尾を振りおって!これもまたデギンの陰謀だ!やつはダイクンの暗殺から目をそらすために息子を殺して、われわれに罪を被せようとしているんだー!」
ランバ「そうかな?親父?」
ジンバ「ランバー!?なんだ!お前までわしを疑うのか!?」
ランバ「いやそうじゃないが、それだけの理由で息子が殺せるかな・・・サスロはいやなやつだが、仕事ができてザビ家でも重宝されていたじゃないか。」
使用人「ランバ様、アストライア様がお呼びです。」
ランバ「ん、すぐ行く!」
ジンバ「くそぉぉぉー!!ん?」
民衆「出て来い!ジジイ!人殺し!」
「サスロ殺し!」
「ダイクンの家族を拉致しやがってー!」
「きたねえぞ!下品ジジイ!」
「ダイクンに恥ずかしくないのか!裏切り者!」
ランバ「ラル大尉であります!入ります!」
アルテイシア(嗚咽)
ランバ「あぁぁよくわかります!お家へ帰りたい?そうでしょうそうでしょう!でももうちょっとお待ちを・・・」
アストライア「違うんです、大尉さん。この子は・・・」
アルテイシア「ルシファーが一人ぼっちだから・・・心配なの・・・」
ランバ「ルシファー?」
「ん?猫?でありますか?」
アルテイシア「ルシファーはとても寂しがり屋なの。抱っこしてあげないと寝られないし、おトイレだって手伝ってあげないとできないし!」
ランバ「わかりました!!そのルシファーちゃん、おじさんが連れてきてあげます!!」
アルテイシア「ホント!?」
ランバ「ああ!約束しますよ!このランバ・ラルおじさんはねなんだってできるんです!!」
アルテイシア「おじさん!好き!」
ランバ「ルシファー救出作戦をやるぞー!」
ドノバン「ルシファー?」
ジオン兵F「誰だ?」
ジオン兵G「さあ?」
ランバ「少尉!名前は?」
ドノバン「はっ!ドノバン・マトグロスであります!」
ランバ「うむ!一個小隊ほどつれて付いて来い!」
ドノバン「ん?」
ランバ「むっふっふっふ」
アルテイシア「あ!いけない!ルシファーは知らない人引っかくよって教えてあげるの忘れてた!」

暴徒「ザビ!ザビ!ザビ!」
「裏切り者を許すなー!
「ラル家をぶっつぶせー!」
デギン・ザビバンザーイ!」
「ラル家の頭をたたき殺せー!」
「いやったぁぁ!」
「サスロの仇だ!」
「ザビ!ザビ!」
「ザビ!ザビ!「ザビ!ザビ!」

ギレン「勝ちましたな、ラル家に。町は無政の府です」
デギン「焚きつけるだけではいかん。そろそろ鎮めねば。」
ギレン「大衆はあなたの名を叫んでいるのですよ?」
デギン「それでもいかん、連邦につまらん口実を与える。」
ドズル「ギレン兄!父上!ここにいたか!いやはや愉快痛快だ!ラル家の最期を見るのは!」
ギレン「ドズル、お前もう良いのか?」
ドズル「良いもなにも血が騒いでどうもならん。サスロ兄の無念を晴らすのは俺のこの手で・・・ぐおおおぉぉぉ!」
デギン「追い詰められたねずみは猫を噛むぞ。確かにジンバ・ラルはもう死に体だが、息子のランバ・ラルがいる。ムンゾ防衛隊の若手にはなかなか人望があるようだ。ギレンよ、お前も少しは腹芸を見につけんとな」
ドズル「確かにランバ・ラルはいいやつだ。ラル家の人間でなかったら部下に欲しいくらいだ。」
デギン「作ってやれ、逃げ道を。寛容になれるのは勝者の特権だ。」
「ダイクンもジンバ・ラルも過去の人になった。ザビ家のみがこれからの歴史に責任を負うのだ。」

ランバ「♪~」
チンピラ「止まれこらぁ!貴様どっちだ?ラル派のやじゃないだろうな?」
ランバ「うえぇ」
チンピラ「うぅーくっせえぇ!ひでえ酒飲んでやがる。それでまだ飲むのかよ?今日がどういう日か知ってんのかオヤジ?」
タチ「ダメダメ!この店はもう今日は・・・!?大尉殿・・・でありますか?」
ランバ「大きい声を出すな少尉、タチとかいったな、軍務のかたわら夜はクラブの用心棒か?」
タチ「ち、違いますよ!今夜は物騒だからボ、ボランティアで・・・ホントに!ああ、あの・・・お願いです!あの人を危険なことに引き込まないでください。もうこれ以上あの人を利用しないで、静かに普通の生き方を・・・」
ランバ「タチ少尉、命令だ。俺が今やろうとしていることに口を出すな!!!!」
クランプ「ああ、ようこそ大尉。」
ランバ「クランプ、貴様見るたびにバーテンが板に付いてくるな。」
クランプ「へへへ」
ランバ「どうなんだ?軍にはもう戻らんのか?」
クランプ「軍って言ってもねー連邦軍の下働きじゃ・・・でもね大尉のご用にならいつでも馳せ参じますよ!ハモンさ~ん!ご指名だよー!」
ハモン「奥へ、マスター、誰も入れないで」
タチ「はぁー」
ハモン「今日はまたとても念入りな変装ですこと。まだ残ってるわ。」
ランバ「これはメイクじゃない。チビのルシファーにやられた。」
ハモン「こんなときにも火遊び?今度はどんな娘かしら?」
ランバ「黒毛の・・・すばしっこいやつだ!」
ハモン「・・・?」
ランバ「ハモン、すまんがまた頼まれてくれ。ある人間を地球に逃がしたい。」
ハモン「お父様のジンバ・ラル様を?」
ランバ「察しがいいな、さすがに。サスロのことがあった以上、親父は生き延びられない。ザビ家の連中の手にかかるのをみすみす見てはおれんからな」
ハモン「あなたご自身は?」
ランバ「何とでもするさ。やつらの急所に噛り付く自身はある。」
ハモン「地球へはお父様だけが?」
ランバ「それよ、もっと厄介な客が一緒になるかもしれん。」
ハモン「どなた?」
ランバ「言わせるな。それも察しがついているくせに。」
ハモン「そうね・・・公安局の伝手をを使えばできないことはないわ。」
ランバ「それでこそだ!また来てるなあの少尉。」
ハモン「ええ」
ランバ「ああいううぶなやつはあまり本気にさせないほうがいいぞ」
ハモン「あっははっはいはい。あぁ!そういえば彼も今ドッキングベイに配置されているから使えるかも。」
ランバ「げっ!あいつをか!?」

アストライア(この子たちはなぜダイクンの子などという境遇に生まれたのかしら)
ラル家の私兵?「止まれー!!それ以上近づくな!近づくと撃つぞ!」
キシリア「撃てるものなら撃つがいいさ!保安隊隊長のキシリア・ザビが特別に用があってきた!」
ラル家の私兵?「無駄だ!ジンバ・ラル様はザビ家の誰にも会わん!」
キシリア「結構だ!こっちもいまさらジンバ・ラルに会いにきたわけじゃない!新議長デギン・ザビの代理としてキャスバル・レム・ダイクンと話がしたい!」
ジンバ「キャスバルとだと!?とんでもない!追い返せ!あ、なに?もう中へ?馬鹿者ー!ランバはどこだー?なにー?町に飲みにー?こんなときにー!親不孝者のドラ息子めがー!!」
キャスバル「僕、その人に会います。」
ジンバ「・・・ん?」
キャスバルキシリアという人なら知っています。強そうな人ですよね?でもお父様の仇のザビ家の人になら僕は負けません。」

キシリア「これはこれは、お休みのところ。こんな夜更けに礼儀を知らない大人だとお思いでしょうね。でもとっても大事な話なのよ。あなたと私にしかできない。今町では争いが起きてたくさんの人が死んだり、傷付いたりしています。なぜこんなことになったのか、ジンバ・ラルが私の兄サスロを殺したからです。そしてサスロが殺された原因はあなたがたがこの家に逃げ込んだからです。」
キャスバル「そういうことはみんなあなたたちが僕の父を殺したから始まったんじゃないんですか?」
キシリア「そんなこと誰に教わったの?お母様?いいえ、違うわ。ジンバ・ラルがそう教え込んだのね。」
キャスバルキシリアさん、あなた僕と話し合いをしたいんじゃなかったの?そんな風に子供を叱るような口を利きたいんだったら僕はごめんだ!」
キシリア「!」
キャスバル「もう部屋に帰るよ。」
キシリア「なるほど、私が悪かった。じゃあ話し合いに戻りましょう。私から提案します。」
キャスバル「どうぞ。」
キシリア「あなたたちには家がある。ダイクン家のために用意されたお屋敷がある。そのお家に帰りなさい。あなた方3人で。そうすればサスロの仕返しはしません。町の騒ぎも鎮めてあげます。」
ジンバ「ダメだ!そんなことはいかん!!罠に決まっとる!!3人にここを出られたらラル家のものは皆殺しだ!どけ!わしが中に!」
アルテイシア「ねえ、お兄ちゃんは?」
キャスバル「本当にそう約束するなら、僕達は家に帰ります。でも、」
キシリア「でも?」
キャスバル「サスロさんのことはもういいと言うけど、それじゃ父を殺したことはどうなるんですか!!僕はもういいなんて言わない!!僕は!!」
キシリア「またそのことを!!」
キャスバル「うゎゎぁぁぁ」
ラル家の人A「なにか物音が・・・」
ラル家の人B「聞こえなくなりました・・・」
ジンバ「キャスバルが危ない!ドアを開けろー!」
ラル家の人A「あ、ちょっと待ってください。話し声が・・・」
キシリア「声を挙げるだろうと思った。なぜ今声を挙げなかったの?声を挙げて助けを呼んでもいいのよ?それとも私が怖くない?誰も自分にはひどいことをしないと思っているのなら、それは違うのよ、キャスバル坊や。」
キャスバル「!?」
キシリア「どう?私にはこういうこともできるのよ。あなたを罪人にして牢屋に入れることだってできる。怖いでしょう?怖いといいなさい!」
キャスバル「怖くなんかない。僕はダイクンの子だぞ。誰も僕にこんなことできないんだ!」
キシリアデギン・ザビがいまはこの国で一番偉いのです。デギンの命令ならあなたを縛れるのよ。」
キャスバル「でも僕はジオン・ズム・ダイクンの子だ。大きくなってすぐにまたデギンやあなたたちを従えるんだ!キャスバル・レム・ダイクンが命令する!これを外せ!」

キシリアキャスバル恐るべしと申し上げましょう。強く出て試してみましたが、おびえるどころが、私を威嚇しました。ガルマと同じ11歳にしてはたいした胆力です。ザビ家1000年王国を築くおつもりなら、よろしく処置しなければなりません。」
ギレン「まるでこの私に命令するような物言いだな、キシリア。」
キシリア「おお、とんでもない、私はせめてもの失点回復をと。」
ギレン「そういうことなら充分考えてある。余計なことはするな!」
キシリア「しかしサスロ兄が亡き後・・・」
ギレン「謀略は自分に任せろか?笑わせるな。それよりもサスロの冥福でも祈ってやれ。」


アストライア「お帰りになっていたのですか、ローゼルシア様。」
ローゼルシア「当然です。ここは私の家なのですから。」
アストライア「はい、その通りでございます。」
ローゼルシア「ここは騒がしくていけない。静かなところでゆっくり話し合いましょう。後で私の部屋へ来なさい。一人で。」
アルテイシア「ベー」

ローゼルシア「塔へ移っていただきます。」
アストライア「・・・!・・・はい」
ローゼルシア「あそこも悪くありませんよ。ここより少し狭くて夜が寂しいことを除けば。もともとは思索のために作られたのです。ダイクンのお考えのどれほどの部分があの中で育まれたことか、あそこには私達移民第二世代の様々な思いがこめられているのです。
苦しみや、悲しみや、希望や、暗い恨みが。あなたは良いわ。めでたくダイクンの子を身篭ったのですもの。たかがクラブの歌唄いが色仕掛けで・・・」
アストライア「お言葉ですが、ローゼルシア様。私はキャスバルアルテイシアも立派に育てました。ダイクンの後を継いでも恥ずかしくないくらいには。」
ローゼルシア「ほほう・・・偉そうな口を!では言ってごらん!!人の革新とはどういうことか!?言ってごらんなさいよ!?スペースノイドはどう変わってきたか!?アースノイドとどう違うか!?人はなぜ地球に住み続けてはいけないのか!?答えられまいさ!ふん!あんたなんかにわかるわけない!若かったころ、ダイクンを囲んでよく議論したわ。あのころが懐かしい。ダイクンには何でもしてあげた。できなかったのは子供を作ることだけ!でもそれがなんなの!?子供ぐらい!子供ができなかったぐらいでどうしてあんたみたいな商売女に私が負けなきゃいけないのー!?うぅ・・・」
アストライア「!?」
ローゼルシア「うぅ・・・誰か・・・」
ローゼルシアの付き人「あ!ローゼルシア様!しっかり!落ち着いて!息を!」
女付き人「お薬です!さあ!ぐっと!」
ローゼルシア「うっうっ・・・ぁぁ・・・」
アストライア「あのローゼルシア様、塔のお家の方には子供達も一緒に?」
ローゼルシア「ダイクン家の跡取りを住まわせておけるわけがないじゃないの。あんなところに。でも今夜一晩ぐらいは一緒にすごすが良いさ。私の特別の計らいだよ。」

ランバ「なんだこりゃ!?警備はどうなっているんだ?」
「執事!?誰かいないか!?ったく形勢を知るとなんと皆逃げ足の速い。」
ハモン「ラル様。お言付けです。」
ランバ「何!?アストライアが塔に入った。親子一緒なのは今宵限り。決行するなら今・・・こんなものを誰が!?」
ハモン「私に託しましょうや?」
ランバ「ハモン!?か・・・悪いいたずらだ。」
ハモン「情報はいたずらではございませんことよ。アストライアは今後厳重にあの塔に幽閉されることになります。連れ出すのはまず無理でしょう。ご決断を。」
ランバ「ザビ家が子供達の成長を待って権力を継がせる可能性は・・・」
ハモン「ありません。300%。」
ランバ「同じくらいの成功の確率がなくてはやれぬことだが・・・できるか?ドッキングベイまで確実に運ぶことが?」
ハモン「大丈夫です。無敵の運搬手段があります。」

ランバ「父さん!」
ジンバ「な!?なんだおまえか!?今まで何をしていたこんなときに!?」
ランバ「やれやれ、無駄な抵抗を。」
ジンバ「おめおめ殺されてたまるか!いざというときはデギンめと刺し違えて・・・」
ランバ「父さん、それより地球に亡命する手立てが整った。」
ジンバ「な、なに!?本当か!?」
ランバ「俺の手配した者たちがうまくやってくれる。」
ジンバ「でかした!ようやってくれたー!それでこそラル家の総領だー!」
ランバ「地球に行ってからの身の処し方は自分で決めろ。俺たち残った者のことを考えてもよし、そうしないもよし、どっちにしろなるようにしかならんのだろうがな」

アルテイシア「ここが新しいお家?いっちばーん!!えっへっへへへへ!このお家好き!あんな鬼婆のいる家よか、こっちのほうが良いよーだ!廊下はちょっと暗くてお庭も狭くて汚いけど、お掃除もお手伝いするからいいもん!ねえ?お母様!あはは!」
アストライア「アルテイシア、あまり走りまわらないで。」
「静かにして、アルテイシアキャスバルも来て。二人にとても大切なお話があるの・・・」

アルテイシア「ええっ!?」
アストライア「しっ!大きな声を出さないで!誰にも聞かれてはいけないの。怖い人たちに知られてしまってたらおしまいなのよ」
アルテイシア「どうしてお母様は行かないの?どうして?やだ、そんなの!嫌だ嫌だ嫌だ。地球へなんか行かない!お母様と一緒じゃなかったら行かないよー!」
アストライア「ごめんねアルテイシア、お母様の言い方がいけなかったわ。お母様はね後から行くの。一緒に行けないだけ。」
アルテイシア「じゃあいつ?いつくるの?ねえいつ?」
アストライア「地球であなたがいい子になったころ。」
アルテイシア「そんなの嫌!ちゃんと約束して!じゃないといい子になんかならない!」
アストライア「あらあらごめんなさい。じゃあこうしましょ。地球ではそらに星が見えるの。一番大きくて丸いのがお月様。そのお月様が半分になって、細くなって、また丸くなる回数を数えて?その回数が百回になるころには必ず行くわ。だから待っていて?」
アルテイシア「お月様が百回丸くなるの?」
アストライア「そう。百回。数えられるわね?」
アルテイシア「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・6・・7・・8・・9・・10・・」
付き人(婆)「アストライアさん!そこは冷えるんだからいい加減にしたら?あんたは良いでしょうけど、お子さん達は大事なお体なんですからね!」
アルテイシア「百回!お月様が百回丸くなればいいのね」
アストライア「地球はいいところよ。空は青くて山や森があって。」
アルテイシア「森はムンゾにもあるよね」
アストライア「ええ、でも地球の森にはいろんな動物がいるの。」
アルテイシア「どんな動物?」
アストライア「おやすみなさい。もう遅いから。」
アルテイシア「もっとお話がしたい。」
アストライア「眠くないの?」
アルテイシア「眠いけど眠りたくない。眠ったらすぐ朝になっちゃうもの。朝なんか嫌い。朝なんかこなければいい。ずっとこのまま夜だったらいいのに」
アストライア「それじゃお月様を数えられないわ」
アルテイシア「そうだけど・・・」
アストライア「ずっと今のままなんてだめ。アルテイシアは大きくなるんでしょ?大きくなって立派な人になってたくさんの人に幸せをあげなくっちゃ、ね?」

兵士たち「お、おいなんだ止まれ、止まれー」
ハモン「連邦ムンゾ駐屯軍特別任務としてジオン・ズム・ダイクンの遺児2名を受領しに来た。速やかに引き渡しなさい。」
ジオン兵H「き、聞いていたか?そんなこと・・・」
ジオン兵I「さ、さあ」
ハモン「命令を拒否するのか?軍法会議物だぞ!」
ジオン兵H「ま、待ってください。今問い合わせをー!」
ハモン「アルテイシア様とキャスバル様ですね。お迎えにあがりました。」
キャスバル「あなたクラウレ・ハモンさん・・・ですか?」
ハモン「お母様にお聞きになっているのね、そうよ。さあ乗って!」
ジオン兵H「わあぁ・・・まってくれー」
付き人(男)「もしもし、もしもーし今大変なことに!もしもし、こちら議長公邸ですが、もしもし、もしもーし」
ハモン「よーし、後退、180度回頭」
付き人(男)「もしもし、もしもーし」
アルテイシア「お母様!!」
アストライア(嗚咽)
アルテイシア(嗚咽)
ハモン「服を着替えて!これに!ちょっと汚いけど文句を言わないでね。」
「ドライバー急いで!もっとスピードを上げて!ん?」
ドライバーA「エセ少尉さんよ、上に乗せたガキども、訳ありなんだろ?」
ドライバーB「なーんか俺たち安請け合いしちゃったみたいね。」
ハモン「あらー?燃料費込み2万でカーゴセンターまでというのは安い料金じゃないと思うけど?じゃあプラス1万それでどう?」
ドライバーA「2倍より下っていうのはねえなぁ」
ドライバーB「金がそれっきゃ無いっていうんなら、その場合は・・・」
ハモン「場合は?」
ドライバーB「あんたの体で払ってもらうってのはど~ぅ~?」
ハモン「このっ!!!」
ドライバーB「うわぁぁ」
ドライバーA「わぁぁ」
ハモン「やめなさい!!こんなところで銃を撃ったらどうなるかわかっているんでしょうね!?」
ドライバーA(嗚咽)
ハモン「ハンドルを取りなさい!!」

連邦士官C「ガンタンク1台が暴走しているだと!?許せん!もってのほかだ!!」
連邦兵J「目標は回転軸方向へ移動中。ドッキングベイに向かうのかもしれません。」
連邦士官C「阻止しろ!ただちに!」

ハモン「このメインストリートを直進!最短コースを通るわよ!!」
キシリア「なに?連邦軍の車両がキャスバルアルテイシアを!?そんな・・・馬鹿なっ・・・」

ドノバン「大尉殿!ミスハモンの方は上首尾です!」
ランバ「たいしたものだ。女にしておくのが惜しいな。さてと、そろそろこっちも」
連邦兵K「こらー!あぶないだろうが!」
ランバ「いやーごめんごめん!おい!バックだ!え?なに?パンクだ!?しょうがねーなー」
連邦兵K「早くしろー踏み潰すぞ!なにをしている?早くしろといってるだろう!」
ランバ「何?スペアも無い?それじゃレッカー待ちか!」

連邦兵たち「何している」
「早くそこを片付けろ!」
「ゆっくりやってる場合じゃないだろ」
「がぁぁ、いつまでやってるんだ!とっとと終わらせんか!」

ドライバーA「きぃたぁぁ!!来ちまったぁ!」
ハモン「え?」
ドライバーA「だ、だから俺は嫌だって!」
ハモン「撃破しなさい!そしたらギャラ2倍にしてあげる!」
ドライバーA「勝てねえよ!あっちは4体いるし!」
ハモン「じゃかましい!!どけ!!」
アルテイシア「なに?」
キャスバル「敵だ!」
アルテイシア「え?」
キャスバル「僕とお前やお母様やみんなの敵だ!やっつけてやる!!」
「あ!撃てるんだ。ここからでも!」
ハモン「安全装置解除!」
ドライバーA「いや!やめてくれ!あれを撃ったら銃殺だよ!金なんかいらねえからさ!」
ハモン「うるさい!邪魔しないで!!」

連邦兵L「う、撃ってきたー!」
連邦兵M「応戦しろー!応戦!」

ドライバーA「止めてくれー!もうー!」
ハモン「私じゃない!撃ったのは・・・!!上の坊やが!?」

(アストライヤ)(地球はいいところよ。空は青くて山や森があって。)
アルテイシア)(森はムンゾにもあるよね)
(アストライア)(ええ、でも地球の森にはいろんな動物がいるの。)
アルテイシア)(どんな動物?)
(アストライア)(ずっと今のままなんてだめ。アルテイシアは大きくなるんでしょ?大きくなって立派な人になってたくさんの人に幸せをあげなくっちゃ、ね?)
連邦兵(断末魔)「うわあぁぁぁ!!」
アルテイシア「やめて!お兄ちゃん!!!」
キャスバル「ぁ」
アルテイシア「かわいそう・・・」

ニュースキャスターC「連邦軍戦車同士が撃ち合っています。セブンスアベニューで戦闘発生。連邦軍戦車同士が撃ち合っています。」
ランバ「や、やばいぞおい!ハモンのやつ、やりすぎだ!」
連邦兵N「セブンスアベニューを北上中!」
連邦兵O「速度落ちました」
連邦士官D「まもなく阻止線に到達する!一斉射撃を加えて破壊せよ!」
連邦兵P「了解!」
ドズル「待った!」
連邦兵P「なに?」
ドズル「待ったぁぁぁ!!ムンゾ防衛隊首都バンチ司令部のドズル・ザビ少佐だ!」
連邦兵P「な、なにか?」
ドズル「共和国前議長のお子たちがあれに乗せられている。攻撃はならん!!お二人を救出した後でなければ!」
連邦兵P「わ、わかった、今問い合わせて・・・」
「・・・とかように申しておりますが、おお、そのようなことは連邦のしったことではない。速やかに反乱車両を破壊、ということだが。」
ドズル「なーにぃぃぃぃ!聞き捨てならん!ジオン・ズムダイクンの遺児をおのれどもはぁぁ!」
ジオン兵I「あ、あの・・・」
ドズル「俺に?」
ギレン「ああ、私だ。勝手に動くな。生還していればいい。ダイクンの子供たち?それもほうっておけ。ああ、かまわん。」
ドズル「・・・!」

ハモン「降りるわよ!お二人さん!またどっさりくるから!いい感じよ。煙が煙幕になってる。」
ドライバーA、B「ちょ待ってくれー、連れてってくれー!」
ハモン「操縦はオートにしておくから当分はこのまま直進するはず。飛び降りるわよ!いい?」
キャスバル「受け止めてあげるから!思い切って飛ぶんだよ!」
ハモン「さぁ!」
キャスバル「はやく!はやく!」
アルテイシア「うわぁぁぁ!」
ハモン、キャスバル「あぁ」

連邦兵Q「RTX-65接近!距離2000!」
連邦兵R「停止命令に依然応答しません!」
連邦兵P「よーし、砲撃よー・・・ドズル少佐、攻撃してよろしい・・・か?」
ドズル「ぁ・・・ぁぁ・・・」
連邦兵P「サー、では砲撃用意!撃てー!!」
ドズル「ぁぁ・・・」

ハモン「へい!タクシー!」
ランバ「どちらへ?お客さん」
ハモン「あら、ご存知のくせに、カーゴターミナルまでお願いね」
「ほぼ打ち合わせ通りね。違いましたかしら?」
ランバ「まあな」

カーゴターミナル兵「タチ少尉殿!最期のコンテナ閉鎖してよろしいですか?」
タチ「待ってくれ!もうひとつ・・・いやいやもう少し・・・あっ」
ジンバ「あ痛っ、けしからん人を荷物のように扱いおって。ん?今は荷物か・・・ではやむを得んな。そういうことじゃから口は利かんように。荷物は口を利かんもんです。ん?」
タチ「シィー!聞こえてますよ!」
「オッケー!これで最後だ!積み込んでくれ!壊れ物だから気をつけて扱うように!」
ランバ「あいつ・・・」
ハモン「大丈夫です。彼は仕事のできる人です。少し頼りないけど・・・」
タチ「わぁぁ!待て!何をするんだ?」
作業員「一応高周波断層チェックを・・・」
タチ「いかん!責任者の僕の検査を信用できないのかー!?はやく乗せないと!船が出てしまうじゃないか!」
ルシファー「ニャー」
作業員、タチ「ん?」
アルテイシア「シー!ダメ鳴いちゃルシファー」
作業員「猫!?そんなもの、この中に!?」
タチ「まさか!あ!あそこ!あっはぁぁ猫だ猫だ!猫ちゃーん猫ちゃーん、出ておいでーあれー?どこへ行ったのかなー?猫ちゃーん猫ちゃーん!」
ランバ「ふぅーっ!やれやれ。これで一安心。」
ハモン「という訳にもいかないようですわよ。」
キシリア「なかなかの手際だったけど、勝ったとお思い?ラル大尉?私の権限で今からでもカーゴの全便を止め、荷物を再チェックさせることもできるのよ?」
ランバ「お優しいキシリア隊長なら、まさかそこまではなさるまいと思うよ。」
キシリア「ありがとう大尉。人を見る目がお有りね。でもお二人は当然出るところへ出ていただくわ。」
ランバ「でしょうなー。子羊のように呼び出しをお受けしますよ。」

カーゴオペレーターA「ゲート3、オープン!」
カーゴオペレーターB「103便出航良し」
カーゴオペレーターC「ゲート1、前方クリア」
カーゴオペレーターD「オーシャンカーゴ008便、いつでも出られます。」
カーゴオペレーターE「008、誘導路へ」
008便「了解!補助エンジン始動!」
キャスバル「船が出るんだ・・・」
008便「微速前進!前方クリア!」
キャスバル「もうでても大丈夫だ。」
ジンバ「まだいけません。じっとして!」
キャスバル「コンテナの中だ、行こう」
ジンバ「これー!若!」
(ハモン)(カプセルもコンテナも中から開けられます。カーゴルームは寒いけど我慢してね?)
アルテイシア「お兄ちゃん・・・体がふわふわしてなんか変。」
キャスバル無重力だよ、宇宙では重さが無くなるんだ。」
船内通信「グラナダのターミナルは混んでるから、足止めは覚悟しておいたほうが良いよ。」
「ああご親切にどうも。」
(ハモン)(お船が港を出たら窓から外を御覧なさい?お星様の海が見えるわ)
キャスバル「すごい・・・」
アルテイシア「きれい・・・」
キャスバル「これが・・・宇宙・・・」
(ハモン)(それにこれから行く地球やお月様が。)
アルテイシア)(ハモンさん、お母様に言ってね。地球でいい子でいて、お月様が丸くなるのをちゃんと百回数えるから、そうしたらきっと来てね。待ってるからね。って。)
キャスバル「そして・・・これが・・・ムンゾ・・・」
アルテイシア「これが!?町もお家も全部この中にあるの?」
キャスバル「そうだよ。そうなんだ。アルテイシア、見てごらん。あれが太陽だ。明るいだろ?」
アルテイシア「わぁ、まぶしくて見ていられない!」
キャスバル「あの光がいろいろな命の元なんだ。植物も人や動物も、みんなあの光から」
アルテイシア「あ、お兄ちゃん!見て!きれい!」
キャスバル「あれがきっと地球だ!」
アルテイシア「地球?私たちが行く地球?」
キャスバル「そうだよアルテイシア。青くてきれいだけど人間達はあれを汚してしまったんだ。だからスペースノイドはあそこを追われ宇宙にやってきた。」
アルテイシア「ふーん・・・あ、あぁ!何あれ!あのおっきいの!?」
キャスバル「ああ、あれ?月だ。お月様だよ。」
アルテイシア「あれが?あれがお月様?あれがまあるくなるの?」


第1話 完