機動武闘伝Gガンダム 第20話「ジョルジュよ、悪夢を打ち砕け!」
機動武闘伝Gガンダム 第20話「ジョルジュよ、悪夢を打ち砕け!」
兵士:止まれ!許可無く国境を越えてはならん!警告する!止まれ!止まるんだ!
ストーカー:この日、宇宙に浮かぶネオフランスの国境を突破して、1隻のシャトルが地球に降りていきました。落ちゆく先はギアナ高地。そして、目指すはなんと!同じネオフランスの、ジョルジュの元だったのです。嵐が嵐を呼ぶ今日の対戦相手は、執念のファイター!ジャン・ピエール・ミラボー!それでは!ガンダムファイト!レディーゴー!!
ジョルジュよ、悪夢を打ち砕け!
ジョルジュ:はいぃ!はいっはいっはいっ!はいっ!はいぃ!もうよいレイモンド。やはりお前では無理だ。
レイモンド:いえいえこのレイモンド。だてに45年間、サンド家の執事を務めてまいったわけではありません。まだまだっ!
ジョルジュ:しかし…
レイモンド:何をおっしゃいます!まだまだまだまだ!よろしいですか!ジョルジュ様に剣の手ほどきをして差し上げたのは!このレイモンドである事をお忘れなく!おりゃあああ!!ぬぅおお!!ぬおおお!おろぉぉ! おお!
ジョルジュ:だから言ったのだ。いつまでも私を子供扱いしていると…ぬぅおっ!はっ…ああっ…
レイモンド:いかがなさいました?ジョルジュ様。
ジョルジュ:うわぁぁぁ!!
レイモンド:ジョルジュ様?
ジョルジュ:寄るなっ!寄るなっ!寄るなあっ!
レイモンド:ジョルジュ様!
ジョルジュ:寄るな!寄るなぁぁ!!
レイモンド:ジョルジュ様、ジョルジュ様、お願いです、お気を確かに!ジョルジュさまー!
レイン:ガンダムローズ…?ご病気?
レイモンド:そうなのでございます。ジョルジュ様はこの所さっぱりお元気が無く、先ほどのように、練習にも身が入らぬありさま…もしよろしければ、あなた様の医師としての診断を仰ぎたいのですが…
ジョルジュ:よさないかレイモンド。すみません。執事が勝手な事を…
レイン:いえ、私は構わないんですけど…ひっ!
ジョルジュ:いえ、ご心配には及びません。ですが、先ほどあなたが現れたタイミング、あまりにもできすぎのような気が…
レイモンド:な、何をおっしゃる!
ジョルジュ:よもや二人で申し合わせて…
レイモンド:おっおっおっほっほっほっ
レイン:私、急用を思い出しちゃってはっはっはっはっごちそうさまぁ
レイモンド:ず、ずるい
ジョルジュ:レイモンド!
レイモンド:はっはいぃ!!
ジョルジュ:会っていたんですね…
レイモンド:もっ申し訳ありません…
ジョルジュ:この私に断りも無く…ふぅー
レイモンド:聴けばドモン殿も修行にゆきずまっておられるとか。ならばお互い力を合わせる事で、その突破口が見つからぬものかと…
ジョルジュ:もうよい!下がれ!
レイモンド:はい…
ドモン:はぁぁぁぁぁぁっ!!ぬっううん!ダメだ…一体どうすればスーパーモードを自由に操れるんだ。んっ!!
レイモンド:お見事。
ドモン:誰だ!
レイモンド:さすがですな…ドモン・カッシュ殿。よくぞかわされた。
ドモン:あんたはネオフランスの…
レイモンド:わたくしめ、折り入ってお話がございまして参上した次第。
ドモン:話だと?
レイモンド:全ては我が主、ジョルジュ様のために。
ジョルジュ:レイモンド、どこへ行った?返事をしろ!レイモンド!ん?あれはっ!マリアルイゼ様!マリアルイゼさ…
マリアルイゼ:きゃあああっ!
ジョルジュ:ああっ…マリアルイゼ様ぁぁぁ!!はっ!ああっあっあっ!ああああっ!!!はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっまたあの夢だ…レイモンド!レイモンド?レイモンドォ!
レイン:それって、ガンダムファイトのデータファイルじゃない。
レイモンド:いかにも。これにジョルジュ様の全データが記録されております。
ドモン:どういうつもりだ!そんな物持ち出したと知れたら、まずいんじゃないのか?
レイモンド:わかっております。しかしこれもみなジョルジュ様を思うがゆえ。ごく最近のジョルジュ様のガンダムファイトの様子です。
ジョルジュ:うおおおお!!いやぁぁぁ!!
ドモン:これが本当に、あのジョルジュなのか!
レイン:まるでなにかに取り付かれているみたい…
レイモンド:実は、これには訳があるのです。そう、今から1年程前、ネオフランス代表のガンダムファイターを決める国内予選での事です。
ジョルジュ:敵に背中を見せる気か!なら!ローゼスビットォ!なっ!
レイモンド:ジョルジュ様の相手はミラボー。常に客席を背負い、ガンダムローズの武器を使わせない策に出たのです。
ミラボー:へっへっへっへっへっ手も足もでまい。
ジョルジュ:卑怯なっ!
ミラボー:ふん!勝つ事が第1よ!
ジョルジュ:にぃぃ…くぅっ…
ミラボー:とどめだぁっ!
元首:やめぇい!
ジョルジュ&ミラボー:ん?
元首:ミラボー!貴様のその悪役非道な闘いぶり、見るに絶えん!よって我が国のガンダムファイターは、ジョルジュ・ド・サンドに決定する!
ミラボー:なんだとぉっ!!
ジョルジュ:やめろぉぉ!!
ミラボー:なに!!
観客:きゃああああ!!
ジョルジュ:くっ…うあああっ!
レイン:マルセイユの悲劇…聞いた事があるわ…
レイモンド:ミラボーは命をとりとめ、国家反逆罪で千年の懲役をいいわたされました。そしてジョルジュ様もこの事を忘れようとなさっていたのですが…
レイン:デビルガンダムと出会ったショックで、その心の傷が開いたって訳ね。
ドモン:で?俺にどうしろってんだ?
レイモンド:導いて頂きたいのです。ジョルジュ様の迷いを、魂を、ガンダムファイトで!
ジョルジュ:その必要はありません。
レイモンド:ああっ…ジョルジュさま…
ジョルジュ:話は全て聞かせて頂きました。まさか、私の言いつけに、ここまでそむくとは!私はネオフランスのファイター!いえ、サンド家の名において、レイモンド・ビショップ。あなたを解雇いたします!
ドモン:はっ!
レイン:えっ!
レイモンド:ジョ…ジョルジュ様っ!
レイモンド:執事生活45年、ジョルジュ様のおしめを取り替えた事すらあるこの私が…クビ…オヤジ!コーヒーおかわり!
ドモン:ジョルジュ達の事はほおっておけ!俺たちには関わりのない事だ。
レイン:そうかしら。ふんっ
ドモン:うん?
レイン:あなたって案外、人望があるのかもね。
ドモン:ああ?
レイン:だってジョルジュだけじゃない。チボデーもサイ・サイシーもアルゴも、みんなあなたを頼りに集まってきてるじゃない。
ドモン:俺を?
レイン:うらやましいわ。男同士の友情って。
ドモン:ばかばかしい…
アナウンサー:では次のニュースです。1年前、ネオフランスコロニーで、マルセイユの悲劇を引き起こし、懲役刑に服していたジャン・ピエール・ミラボーが脱獄し、地球に強行着陸した模様です。ミラボーは、コロニー脱出の際、軍事装甲ガンダムを奪っており、ネオフランス政府では…
レイモンド:いかん!ジョルジュ様ぁ!
ジョルジュ:すがすがしい朝の光も、私の悪夢を払いのけてはくれない…ん!!レイモンド!鳥か…
レイモンド:ジョルジュ様。お茶が入りました。いかがです。このバラの赤は。ジョルジュ様。ジョルジュ様。ジョルジュ様。
レイン:おはようございまーす!
ジョルジュ:マドモアゼル!ドモン・カッシュも!
レイン:本当にいなくなっちゃたんですね…レイモンドさん…
ジョルジュ:サンド家をはずかしめた者に、戻る場所などありません!
ドモン:はずかしめたのはお前じゃないのか?
ジョルジュ:なんですって!?
ドモン:デビルガンダムの幻影ごときで、己の騎士道精神が消されてしまうような腰抜けにぃ!ガンダムファイターを名乗る資格は無い!
レイン:ドモンッ!
ジョルジュ:いや、あなたの言うとおりかもしれません。今の私は、ガンダムに乗るのが怖い。
ドモン:ジョルジュゥ…ん?なんだあれは!!
ドモン&レイン&ジョルジュ:あっ!
ジョルジュ:あれは!!
ミラボー:はっはっはははは!久しぶりだな!ジョルジュ・ド・サンド!
ジョルジュ:その声はミラボー!
ミラボー:勝負だジョルジュッ!
ジョルジュ:ぬぅああああああっ!!ひっひいいっ…
レイン:ドモン!
ドモン:ほっとけっ!これはジョルジュの闘いだ!
ミラボー:長かったぜぇこの1年。貴様に代表の座を奪われたこの恨み!さあ!今度こそどっちがファイターの資格があるか!決着をつけようじゃねぇか!なあ、おぼっちゃん!
レイモンド:例えクビにされたとあっても、おそばを離れるべきでは無かった!ジョールジュさまぁ!!あっ…はっああっふうっ…ふうっ…う…うう…ややっ!あれは!ま、まさか!遅かったのか!
ジョルジュ:あっあー!
ミラボー:いいか!お前を倒して!俺がネオフランスの代表になるんだ!さああっ死ねぇぇ!!
レイン:ジョルジュ!!
ドモン:ちいっ!仕方ない!ガンダァァァム!!
ミラボー:なにっ!
ジョルジュ:うあっ!
ドモン:一気に決めてやる!シャァァイニングゥ!!フィンガァァッ!!
シュバルツ:させんっ!
ドモン:はっ!シュバルツ・ブルーダー!またお前か!だがなぜ止める!
シュバルツ:手を出すな。これは奴の闘いだ。ジョルジュ・ド・サンド!
ジョルジュ:ん!
シュバルツ:貴様もシャッフルの証を持つものならば!そこに答えがあるはずだ!
ジョルジュ:ダメだっ!
ミラボー:はっはっはっはっはっはっこのいくじなしめ!
ドモン:再生だ!こいつ、DG細胞に感染しているのか!?
ミラボー:ああ…地球に降りた時、マスター・アジアに出会ってな!この通り、俺は悪魔に魂を売ったのさ!さあ復讐をするために身につけたこのパワーを見せてやる!ふっはっはっはっはっはっはっ!死ねぇ!死んでしまええ!!
シュバルツ:奴の弾数は底無しか!
ドモン:はあっ!レイン!くっ!
レイン:はあっ!
ジョルジュ:ああっ!
レイモンド:ジョルジュさまぁ!くぅぅぅぅ!!
ジョルジュ:レイモンド!
レイモンド:ジョルジュさま!負けてはなりませぬ!闘うのです!そして悪の心に打ち勝つのですー!
ジョルジュ:レイモンドォッ!!くぅぅぅぅ…ううう…うっうぁぁぁ!!
ミラボー:やっと出てきたな!この臆病者め!ば、馬鹿な!
ジョルジュ:とぅりゃあ!!
ミラボー:どぉっ!どぁっ!どぅおおお!!
ジョルジュ:いかん!奴は怒りに我を忘れている!ぬぅぅぅぅ…
ミラボー:ぎゃあああああああ!!!
ジョルジュ:ぬぅあああああ!!
ドモン:ジョルジュウ!
ジョルジュ:とどめだぁ!
ミラボー:うあああっうああああああ…!!
ジョルジュ:ぐっ!?
ドモン:やめろジョルジュ!すでに勝負はついている!貴様に騎士としての誇りが残っているのなら!無益な闘いはやめろぉ!!
ジョルジュ:はなせぇぇ!!
ドモン:はなすもんかぁ!こんな闘い方をしていたら、貴様もあのデビルガンダムのようになってしまうぞ!
ドモン&ジョルジュ:うおおおおお!!
シュバルツ:スーパーモードだ!
ドモン:落ち着けジョルジュ!落ち着くんだ!
ジョルジュ:うるさい!
レイモンド:ジョルジュさまっ!お気を確かに!
ジョルジュ:はぁっレイモンド!
レイモンド:どうか拳をおさめ下さい!討つべきはミラボーではありません!あなたの心に巣食う、悪魔ですっ!
ジョルジュ:はっ!討つべきは自分の心…はぁっ…しかし、彼をこのままにしておく訳には、いきません!そう、忘れる所でした!ガンダムファイターたるもの、心で闘わねばならぬと言う事を!シャッフルの証よ!もし私にその資格があるのなら、ミラボーから、デビルガンダムの呪いを、消し去れぇ!!
レイモンド:ご立派ですぞ…ジョルジュ様。
ジョルジュ:私が自分の中の悪魔に打ち勝てたのは、レイモンド。あなたのおかげです。
ドモン:こ…これは!!
シュバルツ:よく見ておけドモン。心の無い拳はただ破壊を生むのみ。だがその力も使い方次第では、すばらしいものになる。そう、絶大なるパワーは二つの顔を持つ。いわば諸刃の剣!お前はどちらを選ぶ。
ドモン:俺は…
レイモンド:よいのでございますか!わたくしのような者がまた執事に戻っても!
ジョルジュ:あなた以外にサンド家の執事を勤められる者はいません。違いますか?
レイモンド:ジョルジュ様…ジョルジュさまぁ!!
レイン:ふふっあの二人、うまく元の鞘におさまったようね。でも、さっきのスーパーモードは?
ドモン:わからん…俺のスーパーモードは、そう簡単には鞘におさまってくれそうに無いらしい。
レイン:ドモン…
ドモン:だが、何かがわかってきた…そのためにも、俺には修行が必要なんだ!
次回予告
みなさんおまちかねーっ!ガンダムファイトの決勝大会が目前に迫りました!今だ修行を完了できないドモン。さらに、チボデー達の元へも、デスアーミー軍団が攻めてきたではありませんか!はたして、ドモン達は無事、決勝会場へゆけるのでしょうか!機動武闘伝Gガンダム!「決勝迫る!タイムリミット3日前」にぃー!レディィィ…ゴー!
[rakuten:surugaya-a-too:18970250:detail]
WordPress専用クラウド型レンタルサーバー『wpX Speed』