機動武闘伝Gガンダム 第35話「決着の時!豪熱マシンガンパンチ」
機動武闘伝Gガンダム 第35話「決着の時!豪熱マシンガンパンチ」
ストーカー:さてみなさん。大変な事になってしまいました。隠し持ったデビルガンダムの姿を見られてしまった、ウォン・ユンファは、その犯人をドモン・カッシュだと思い込みます。そして秘密を守るために、ここに恐るべきカードを組み上げたのです!
ウォン:さあ…ドモン・カッシュの次の対戦相手は!
ストーカー:そう、なんとウォンは、シャッフル同盟の面々を、次々にぶち当てるカードを宣言したのです!そして、その第1の対戦者は!ガンダムマックスター!燃える拳のチボデー・クロケット!この因縁の対決!どうやら今日の彼は、今までとは違ったファイトを見せてくれそうではありませんか!それでは!ガンダムファイト!レディーゴー!!
決着の時!豪熱マシンガンパンチ
チボデー:さあさ!故郷ネオアメリカのみんなが喜んでくれるんなら、どんなポーズでもとるぜぇ!
記者:そうです!今や全ネオアメリカが、あなたの優勝を確信しています!
アナウンサー:ですが!
チボデー:ですが?ですがとはなんだ!
アナウンサー:我々が懸念するのは、あなたが何度も拳を交えながら決着を付けていないファイターだという事です!
記者:その名は!
記者たち:ドモン・カッシュ!
記者:そう、賞賛はあるんですか!
記者:そこの所を聞かせていただきたいんです!
記者:お願いします!実際の所どうなんですか!チボデーさん!
バニー:ち、ちょっと、まずいよ。
チボデー:ふっふっふっふっふっ…ふっふっふっふっふっ!ドモン・カッシュか。はっはっはっはっはっはっはっ!はっはっはっはっはっはっはっはっはっ!
記者たち:おおおお?
チボデー:一つだけ言っておこう!次のファイトで、ネオアメリカの人々は夢の素晴らしさを見る!そう!このチボデー・クロケットの勝利をな!
記者たち:おおおおおおお!!
チボデー・クロケット:ふんっいよいよ来ちまったなドモン!この時がよ…おおおっ!
記者たち:おおおお!?
チボデー:なんだ!一体どうした…ぬお!?シャッフルの紋章が…はっ!まさか!あ、あれは!
ドモン:はぁっはぁっはぁっデビルガンダムが、このネオホンコンに現れただと!
レイン:信じたくはないことだけど!
人々:うわあああ!!うわあああああ!!ああああああ!
ドモン:間違いない!奴だ!出ろぉぉぉ!ゴッドガンダァァァム!
マスター・アジア:待てぇい!
ドモン:おっ?はっ…
マスター・アジア:はいやぁぁぁっ!
ドモン:東方不敗!
マスター・アジア:馬鹿者!貴様のようにグズグズしておっては、なんの役にも立たんわ!
ドモン:なにぃっ!?
マスター・アジア:ふっよぉく見ておけぇ…てやぁぁっ!いやあああああああ!証拠を残すわけにはいかん…
ドモン:東方不敗!これは一体なんだぁ!お前がデビルガンダムを再生させたのか!それとも、兄貴はまだ生きてるのか!
マスター・アジア:ふははははははははは!馬鹿者!ワシはどこぞから紛れ込んだ、生き残りのガンダムヘッドを始末しただけだ!言いがかりは大概にせい!
ドモン:じゃあ、お前以外に誰がデビルガンダムを再生させようとするぅ!
マスター・アジア:まだゆうかぁ!このぉ…
ドモン:後ろだ!師匠!
マスター・アジア:ふんっ!まだ生きておったか!酔舞!再現江湖!デッドリーウェェイブッ!爆発っ! 人々:おおおおっ!
男:やるねぇっ!
男:シード選手だったから見られなかったけど、やっぱり東方不敗は最高だぜ!
男:そうさ!ネオホンコンが今回も優勝さ!
レイン:確かに凄い技だわ…でも変だわ!こんなデモンストレーションのために、ガンダムヘッドを使うなんて…
マスター・アジア:ドモン!案ずるでない。ワシも武闘家の一人、ガンダムファイトは無事続けさせる。ワシがお前を倒すためにもな…ゆくぞっ!風雲再起!
風雲再起:ヒーッヒヒヒヒン!
ドモン:待て!まだ聞きたい事が…
マスター・アジア:ドモンめ…思わずワシを師匠と呼びおった…うぅぅー!ゴホッゴホッゴホッゴホッ!うーっ…だが、ミスター・ウォン…この一件、失態だぞ…
ウォン:いやいや。これは移動中に起きた些細な事故です。それにこの騒動のスキに、本体はすでに別の場所に移す事ができました。そう、これでデビルガンダムも無事再生してゆくでしょう。
ミカムラ:あれこそまさにデビルガンダム!
ウルベ:我が調査隊がギアナ高地で消えてしまった理由がこれでわかった。
ミカムラ:まさかこのネオホンコンに運ばれていようとは。
ウルベ:とにかく私は、宇宙に上がる。なんらかの手段をこうじなければ。後は任せますぞ。博士。
ミカムラ:うむ…
アルゴ:デビルガンダムの、再生機能が働いて…
サイ:だから紋章が光ったってわけか。
チボデー:そういう事だな。
アルゴ:これでミケロ達の謎も解けた。
ジョルジュ:そして厄介な敵が現れた。
ドモン:恐らく東方不敗は、この決勝大会のスキを狙って、デビルガンダムを復活させようとしてるんだ!こうなったら今のうちに奴を見つけ出して…おっ…どうした!何を黙っている!デビルガンダムが出てきた以上、俺たちの役目は!
アルゴ:俺は手を引く。
ドモン:なにいっ!
ジョルジュ:私も、できない相談ですね。
チボデー:まっ、付き合えんな。
サイ:アニキ、悪いけど、オイラも遠慮するよ。
ドモン:なんだって!サイ・サイシー!アルゴ!ジョルジュ!チボデー!お前たちっ!ああっ…
レイン:ドモン…追いかけてもムダよ。だって、みんなにはそれぞれ理由があるじゃない!チボデーは夢のため。サイ・サイシーは少林寺再興のため。アルゴは仲間の開放のため。ジョルジュは国家の名誉のため。あなただってそうじゃない!
ドモン:はっ!いや、だからこそ!ガンダムファイトを乱させるわけにはいかないんだ!
レイン:ドモン!
ドモン:そうだ…ガンダムファイトを正しい物に戻せるのは、シャッフル同盟だけなんだ!チボデー!待ってくれ!チボデー!
チボデー:うるせぇ!俺に構うな!確かに、シャッフル同盟の役目は俺にもわかる。わかるがなぁ!今の俺たちにとっちゃあなあ、デビルガンダムよりもお前と闘う事の方が、意味があるんだよ!
ドモン:お前…
チボデー:俺は…お前との決着を付けてぇんだよぉ!!それを今わからせてやるっ!ギアナ高地の修行で俺が掴んだ技ぁ!まだ披露してなかったなぁ!
ドモン:なにっ!?
チボデー:豪熱っ!マシンガーンパァァァーンチ!!
ドモン:はぁっ!うおっ!ぬあっ!?チボデー!
チボデー:そういう事だ…ファイトには応じてもらうぜ…ネオジャパンのガンダムファイター!
ドモン:お前…
チボデー:あばよ!
レイン:ドモン!今のは…
ドモン:ああ…あいつも自分のハイパーモードを会得したようだ…
レイン:ええっ!?
シュバルツ:拳を交えよ。いいか。デビルガンダムは私が探す。今のお前の役目はシャッフル同盟をまとめる事だ!
ドモン:シュバルツ・ブルーダー!
シュバルツ:武闘家とは所詮、拳と拳でしかわかりあえない不器用なもの。それしか方法はあるまい。いずれ奴らも立ち上がる。お前とのファイトを通じてな。
ドモン:ファイトを通じて…
チボデー:はぁ…はぁ…はぁっ…はぁ…
シャリー:すごいわ。今のチボデー。
ジャネット:これなら、ドモンに勝てるかもしれない。
チボデー:いやぁ!かもじゃねぇ!俺は勝つ!そうだ…ドモン・カッシュに勝つ事が、俺の夢だ!
シャリー:チボデー…
チボデー:みんなぁ!俺に力をくれぇ!奴を倒すために!
シャリー:ええっ!チボデー!あなたは最高の男よ!
ジャネット:そう、ネオアメリカの希望!
チボデー:そうだ…俺は希望!
キャス:あなたはネオアメリカの夢!
チボデー:そうだ!俺は夢!
バニー:だからドモンを倒して、夢を掴むの!
チボデー:そうだ!俺は掴むっ!夢を掴むっ!
ギャルズ:チボデー!チボデー!チボデー!
チボデー:俺は希望だ…俺が夢だ!俺は今こそ、最高に燃えてやる!そう!今度こそドモン・カッシュを倒してぇ!俺はぁ!夢を掴むんだぁぁぁっ!!
レイン:ねぇお父様?
ミカムラ:んん?
レイン:どうしてウルベ少佐は、ガンダムファイトを見届けずにコロニーへ…
ミカムラ:ううん…お前もあれを見ただろう。
レイン:ガンダムヘッド。
ミカムラ:そうだ。だから万が一のためにも手を打っておかねばな。
レイン:まさか戦争を起こしてまで、デビルガンダムの制圧を?
ミカムラ:何を言う。そうならないためにも、ドモン君に優勝してもらわなければならないのだろう?
レイン:えっ?そ、そうね。そのためのガンダムファイトだったのよね…
チボデー:確かに、シャッフル同盟の役目は俺にもわかる。だがな!今はデビルガンダムより、お前と闘う事の方が意味があるんだよっ!
ドモン:俺と闘う意味か…
シュバルツ:拳を交えよ。いずれ彼らも立ち上がる。お前とのファイトを通じてな!
ドモン:はぁーっ…
アレンビー:ドモーン!
ドモン:ん?
アレンビー:やっほー!
ドモン:アレンビーか。いい所に来た。これから汗を流す。付き合うか?
アレンビー:そのつもりできたのよ。うっふふっ。
レイン:ドモーン?ドモーン。ん?改築エリアで、特訓…?
ドモン:はぁぁぁぁぁっ!っダメだ!連続して砕けって言ってるだろ!
アレンビー:でもぉっ。そんな事いったって…
ドモン:いや!今度こそ頼んだぞ。アレンビー。
アレンビー:でもこんな特訓何になるのかしら。
ドモン:早く-!
アレンビー:もう。じゃあ遠慮しないよ!はぁぁぁぁぁっ!
ドモン:これだ!これがチボデーのパンチだ!
チボデー:おりゃああああああっ!
ドモン:たぁぁぁぁぁっ!たぁぁぁっ!次!もっとだ!てぁぁぁぁぁっ!
アレンビー:す、すごい…
ドモン:どぅおっ!ああああああ!!
アレンビー:ドモン!
ドモン:あっあっ…
アレンビー:ドモン、大丈夫?もうやめようよドモン。
ドモン:いや、全て受け止めなければ、チボデーには勝てないんだ!
アレンビー:でも、一度にあんな数、一人じゃ無理よ!
ドモン:えっ一人では無理…
アレンビー:どうしたの?
ドモン:そうか…そうかこの手があった!
アレンビー:え?
ドモン:これでチボデーと闘える!
(チボデーコール)
アナウンサー:さて、いよいよ優勝候補同士の対決が始まります!そう、ご覧下さいこの熱気!ネオアメリカからは、数万の応援団が駆けつけ、ここネオホンコンに、チボデーコールが渦巻いています!ガンダムマックスター気合充分といったパフォーマンスです。一方のゴッドガンダムは対照的に、静かな様子。ネオジャパンのわびさびの世界か!さあ、長い間待っていた決着が付きます!
チボデー:ついにこの時が来たな…ドモォォォォォン!
ドモン:なんて奴だ…昨日よりはるかに凄まじい!
チボデー:ふんっ!覚悟しろよベイビー!
マスター・アジア:ふっふっミスター・ウォン。感じておりますかな。チボデー・クロケットの気迫を。そう、これはもはや人のものでは無い。まさしく奴は野獣と化しておるのです。
ウォン:なるほど。さすがはシャッフル同盟。すばらしい。ではそろそろ始めますか。それではガンダムファイトォ!
チボデー:レディィィィィ!
ドモン:ゴォォォォォ…ぬ!?ぬおおおおお!!
レイン:一撃で!
アレンビー:あそこまで吹っ飛ばされた!
ドモン:うう…チボデー…
チボデー:おーらおらおらー!!
ドモン:うあっ!ち、違う…今までのチボデーとはケタ違いだ…
チボデー:うらうらうらうらうらうらぁー!
バニー:すごい!すごいラッシュだわ!
ジャネット:チボデーが最高に燃えてる!
キャス:きっと思い出してるのよ!ダウンタウンから這い出した、ハングリーな頃を!
シャリー:ネオアメリカの、星になる夢を追い始めた頃を!
ギャルズ:さあ、私たちの夢と希望の星になって!チボデー!
チボデー:そうだ…俺のためだけじゃねぇ…お前たちのため!ネオアメリカのため!それにも増してお前のためぇぇっ!!そう、俺はお前が憎かった!生まれ故郷のニューヨークで倒されたあの敗北感!そしてぇ…忘れはしない!お前を永遠のライバルだと感じたあの瞬間!俺は誓ったんだ!必ずお前に、勝つってなぁ!
ドモン:ぐおっ…おおっ…
レイン:ああっ!
ギャルズ:あああっ!
チボデー:立てドモン!こんなんで終わるわけがねぇ!お前は、俺の必殺技で倒してこそ、初めて意味がある!立て!立つんだドモン!
ドモン:うっううっ…お前って奴は…嬉しい奴だぜ!チボデー・クロケェェェェーット!
チボデー:そうこなくっちゃな…ドモン!
レイン:ドモンの気力が、膨れ上がる!
アレンビー:は…!
ウォン:一方的な展開に見えていたはずなのに…!
マスター:チボデーがドモンの魂に火を付けたか。
シュバルツ:そして互いに死力を持って魂の拳を打ち放つ。悟ったな!二人とも。
チボデー:さあ!一緒に行こうぜぇ!シャリー!キャス!ジャネット!バニー!俺たちの夢を!この一撃で掴むんだぁぁぁっ!!ドモォォォン・カァァッシュ!
ドモン:おうっ!
チボデー:豪ねぇぇつ!マシンガァァァン!パァァァァァンチ!
ウォン:ああっ…なんという!
アレンビー:あ、あれが!
レイン:ドモン!
マスター・アジア:さあどう受け止める!
シュバルツ:チボデーの熱き思いを!
ドモン:感じるぞチボデー!お前の夢を!ならばこそ!分身殺法!ゴッドシャドウ!
チボデー:なにっ!?
レイン:そんな!機体が分身して見えるなんて!
アレンビー:特訓、うまくいったね!ドモン!
ドモン:チボデー!お前が一度に10発のパンチを打つならば!俺は、10体のガンダムになって受け止めるっ!
チボデー:おおう…俺の…必殺技を打ち破っただと…おおっ…
ドモン:チボデー。お前の熱気が俺に火をつけた!お前が強くなればなるほど俺も燃える!ライバルよぉ!
チボデー:うう…そうだったな…それでこそドモン・カッシュ!だからこそお前を倒したい…よぉし来い!今度はお前の番だ!
ドモン:なら勝負!俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!
チボデー:勝利を掴めと!とぉどろき叫ぶぅ!
ドモン:ばぁぁぁぁくねつっ!ゴォッドォ!フィンガァァァァァァァ!
チボデー:おおりゃあああああ!!
レイン:あっあっ!
ギャルズ:あああっ!
観客:ああおおおっ!
ウォン:ああっ!
マスター・アジア:これは…
ドモン:チボデェェェ…
チボデー:ドモォォォォン…どぅあっ!
ギャルズ:チボデェェェー!
レフェリー:セブン!エイト!ナイン!テンッ!
チボデー:へっ…また、負けちまったか…
ドモン:いや、俺たちの勝負はこれからだ。俺とお前がいる限り、何度でも闘えばいい。今日のようないいファイトでな。
チボデー:そうだな。お前のゆう通りだ。夢は、果てしないから夢なんだ…
ドモン:ああっ…
(観声)
(チボデーコール)
チボデー:納得してくれたようだな…故郷のみんなも。
ドモン:また見せてやれよ。お前の夢を。
チボデー:もちろんだ。もう迷わないぜ。今度のデビルガンダムは負けられない相手だ。この紋章がそう言ってるぜ!
ドモン:ああっ!
チボデー:アーイルネバァー!ギブアァーップ!
シュバルツ:うむ。よくやったぞ。二人とも。
ウォン:まあ、今日の所は武闘家らしいファイトと誉めておきましょう。ですが、果たして次もハートの勝負ができますかな?ネオフランスのジョルジュ・ド・サンドを相手にね。はっはっはっはっはっ!はっはっはっはっはっはっはっはっはっ!
次回予告
みなさんおまちかねーっ!ジョルジュに下された残酷な命令!それは、ゴッドガンダムとの試合を放棄せよ!というものでした。戦士のプライドを傷付けられたジョルジュは、悩んだ末に、アッと驚く方法で、ドモンに決闘を申し込むのです!機動武闘伝Gガンダム!「騎士のほこり!奪われたガンダムローズ」にぃー!レディィィ…ゴー!