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新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ) 第拾八話 「命の選択を」 全セリフ

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ) 第拾八話 「命の選択を」

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ) 第拾八話 「命の選択を」

 

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ) 第拾八話 「命の選択を」

 

 

シンジ:あの、アスカは?

ミサト:もう先に出てるわ。徹底して私と顔を合わせないつもりね。

シンジ:どうしてですか?

ミサト:シンちゃんにはまだ女心は分からないか。

シンジ:あの、ところで

ミサト:あはっ、どうぞ。

シンジ:4号機が欠番っていう噂、本当ですか?何か事故があって爆発したって。

ミサト:ええ、本当よ。4号機はNERV第2支部と共に消滅したわ。S2機関の実験中にね。

ミサト:ここは大丈夫よ。3体ともちゃんと動いてるじゃない。パイロットもスタッフも優秀だし。

シンジ:でも、アメリカから3号機が来るって。松代でするんでしょ、起動実験。

ミサト:うーん、ちょっち4日ほど留守にするけど、加持が面倒見てくれるから心配ないわよ。

シンジ:でも実験は…

ミサト:リツコも立ち会うんだし、問題ないわよ。

シンジ:でもパイロットは…?

ミサト:その、パイロットなんだけど…………

シンジ:ん?はーい!

ケンスケ:おはようございます!今日は、葛城三佐にお願いにあがりました!

ケンスケ:自分を、自分をエヴァンゲリオン3号機のパイロットにしてください!

ミサト:へ?

リツコ:じゃあまだシンジ君は知らないの?

ミサト:なかなか言い出すきっかけがね…恐いのよ、時々、何考えてるのか分からないし。

リツコ:しっかりしなさいよ。自分で保護者役を買って出たんじゃない。

ミサト:そう…なんだけどねぇ…

ミサト:で、いつ呼ぶの?パイロット。

リツコ:そうね。明日になるわね。準備もいろいろあるし。

ミサト:彼が自分で言い出すかもしれないわ。

リツコ:それはないわね。人に自慢するほど、喜んでなかったもの。入院中の妹を本部の医学部に転院させてくれっていうのが彼の出した例の条件だったのよ。

ケンスケ:ミサトさんも冷たいよ、まったく。やる気なら俺が一番なんだし、予備でもいいから使ってくれりゃあいいのに。なぁ、トウジ?

トウジ:あ?ああ。

シンジ:どうしたの?先に出たのに、ずいぶん遅かったじゃない。

トウジ:なんや、今日は夫婦喧嘩はなしかい…

アスカ:あんた達の顔、見たくなかっただけよ!この3バカトリオが!

ケンスケ:さーて、飯メシ…あれ?トウジは?

シンジ:いないんだよ。

ケンスケ:飯も食わずに?あいつが?ありえない話だぞ。

シンジ:うん…変だよね、このごろ。

レイ:鈴原君。

トウジ:ん?なんや、綾波か。シンジやったらここにはおらんで。

レイ:…

トウジ:知っとんのやろ?ワシのこと。惣流も知っとるようやし。

レイ:うん。

トウジ:知らんのはシンジだけかぁ。人の心配とは珍しいなぁ。

レイ:そう?良く分からない。

トウジ:おまえが心配しとんのは、シンジや。

レイ:そう…そうかもしれない。

トウジ:そや。

ヒカリ:……

アスカ:ヒッカリー!お弁当食べよ!

ミサト:遅れること2時間。ようやくお出ましかぁ。私をここまで待たせた男は、初めてね。

リツコ:デートのときは待たずにさっさと帰ってたんでしょう?

老教師:でありまして、これが世に言うセカンドインパクトであります。

老教師:私はそのころ根府川に住んでいたのですが、南極大陸の溶解に伴う水位の上昇により、今では海の底になってしまいました…

トウジ:済まんなぁ、転校生。ワシはおまえを殴らないかん。殴っとかな気が済まへんのや。

トウジ:…

ヒカリ:ごめんねアスカ。いつもなら碇君と一緒に帰ってるのに。

アスカ:いいのよ、シンジとは義務でいるだけだし、今日は顔見たくない気分だったし。

アスカ:鈴原のことでしょ。

ヒカリ:分かる?

アスカ:見え見えよ。分かんないのは、あの3バカトリオくらいね。

ヒカリ:でも、碇君ってナイーブそうだけど?

アスカ:あれが一番鈍感、おまけにバカよ。人との付き合い方、知らないもの。

ヒカリ:そう?

ヒカリ:鈴原の好きな子って、綾波さんかもしれない…

アスカ:鈴原が!?あの優等生を!?

ヒカリ:お昼、仲良さそうだったし…

アスカ:安心してヒカリ!それはないわ!あの女はシンジの1万倍も、人との付き合い方知らないもの。

ヒカリ:そう?

アスカ:そう!

アスカ:一つ聞いていい?

ヒカリ:何?

アスカ:あの熱血バカのどこがいいわけ?

ヒカリ:優しい…ところ…

アスカ: (--;

シンジ:そういえばさぁ…

アスカ:加持さんお風呂長いのねぇ…

シンジ:3号機って、誰が乗るのかな?

アスカ:えっ、まだ聞いてないの?

シンジ:誰?

アスカ:………知らない。

加持:あーぁ、いい湯だったなぁ。んぁ?なんだ、またやりあってんのか?しょうがないなぁ。葛城がいないと、いつもこうなのか?

アスカ:違うわよ!私だって加持さんと夜を過ごすんですもの、ニコニコ笑っていたいわよ。でも、今日はだめなの、できないの!

加持:……分かった。もう寝よう。こういう時は早めに寝ちまうのが一番だ。

シンジ:もう寝ました?加持さん?

加持:いや、まだ。

シンジ:僕の父さんって、どんな人ですか?

加持:こりゃまた唐突だな。葛城の話かと思ってたよ。

シンジ:加持さん、ずっと一緒にいるみたいだし。

加持:一緒にいるのは副司令さ。君は自分の父親のことを聞いて回っているのかい?

シンジ:ずっと、一緒にいなかったから…

加持:知らないのか。

シンジ:でも、このごろ分かったんです、父さんのこといろいろと。仕事のこととか。母さんのこととか。だから…

加持:それは違うなぁ。分かった気がするだけさ。人は他人を完全には理解できない。自分自身だって怪しいもんさ。100%理解し合うのは、不可能なんだよ。

加持:ま、だからこそ人は、自分を、他人を知ろうと努力する。だから面白いんだなぁ、人生は。

シンジ:ミサトさんとも、ですか?

加持:彼女というのは遥か彼方の女と書く。女性は向こう岸の存在だよ、われわれにとってはね。

加持:男と女の間には、海よりも広くて深い川があるって事さ。

シンジ:僕には大人の人は分かりません。

アナウンス:3号機、起動実験まで、マイナス、300(サンマルマル)分です。

アナウンス:主電源、問題なし。

アナウンス:第二アポトーシス、異常無し。

アナウンス:各部、冷却システム、順調なり。

アナウンス:左腕圧着ロック、固定終了。

リツコ:了解。Bチーム作業開始。

アナウンス:EVA初号機とのデータリンク、問題なし。

リツコ:これだと即、実戦も可能だわ。

ミサト:そう、良かったわね。

リツコ:気のない返事ね。この機体も納品されれば、あなたの直轄部隊に配属されるのよ。

ミサト:EVAを4機も独占か…その気になれば世界を滅ぼせるわね。

リツコ:…シンジ君に話はしたの?

ミサト:実験が終わったらね。

アナウンス:フォースチルドレン、到着。第2班は、速やかにエントリー準備に入ってください。

ヒカリ:まだ来てないよねぇ、アスカ?

アスカ:あぁ、今日は来ないかもね。

ヒカリ:今日こそはと思ったのに…食べる?

ケンスケ:3号機って、もう日本に到着してんだろ?

シンジ:うん…昨日着いたみたいだけど…

ケンスケ:いいなぁ、誰が乗るのかなぁ?トウジの奴かなぁ。今日休んでるしなぁ。

シンジ:まさか!

オペレータ:エントリープラグ、固定完了。第一次、接続開始。

オペレータ:パルス送信。グラフ正常位置。リスト、1350(イチサンゴーマル)までクリア。初期コンタクト、問題なし。

リツコ:了解。作業をフェイズ2へ移行。

オペレータ:オールナーブリンク、問題なし。リスト、2550(ニーゴーゴーマル)までクリア。ハーモニクス、すべて正常位置。

オペレータ:絶対境界線、突破します。

リツコ:実験中止、回路切断!

オペレータ:だめです、体内に高エネルギー反応!

リツコ:まさか…

リツコ:使徒!?

シゲル:松代にて、爆発事故発生。

オペレータ:被害、不明!

冬月:救助、および第3部隊を直ちに派遣、戦自が介入する前にすべて処理しろ。

マコト:了解!

シゲル:事故現場に未確認移動物体を発見。

マコト:パターンオレンジ、使徒とは確認できません。

ゲンドウ:第一種、戦闘配置。

シゲル:総員、第一種戦闘配置!

マコト:地、対地戦用意!

マヤ:EVA全機、発進!迎撃地点へ緊急配置!

オペレータ:空輸開始は20(フタマル)を予定。

シンジ:松代で事故?そんな、じゃ、ミサトさん達は…

レイ:まだ連絡取れない。

シンジ:そんな、どうしよう…

アスカ:何グジグジ言ってんのよ!今私らが心配したって、何にもならないでしょう!?

シンジ:でも、使徒相手に僕らだけで…

レイ:今は碇司令が、直接指揮を執っているわ。

シンジ:父さんが?

シゲル:野辺山で映像を捉えました。主モニターに廻します。

職員:おおっ…

冬月:やはりこれか。

ゲンドウ:活動停止信号を発信。エントリープラグを強制射出。

マヤ:だめです、停止信号およびプラグ排出コード、認識しません。

ゲンドウ:パイロットは?

マコト:呼吸・心拍の反応はありますが、おそらく…

ゲンドウ:エヴァンゲリオン3号機は現時刻をもって破棄。目標を第13使徒と識別する。

マコト:しかし!

ゲンドウ:予定通り野辺山で戦線を展開、目標を撃破しろ。

シゲル:目標接近!

マコト:全機、地上戦用意!

シンジ:えっ?まさか、使徒…?これが使徒ですか?

ゲンドウ:そうだ。目標だ。

シンジ:目標って、これはEVAじゃないか…

アスカ:そんな、使徒に乗っ取られるなんて…

シンジ:やっぱり、人が…子供が乗ってるのかな…同い年の…

アスカ:あんたまだ知らないの!?3号機にはね…

シンジ:アスカ?

アスカ:きゃあぁぁぁ!

シンジ:アスカッ!?

マコト:EVA弐号機完全に沈黙!

マヤ:パイロットは脱出、回収班向かいます。

シゲル:目標移動、零号機へ。

ゲンドウ:レイ、近接戦闘は避け、目標を足止めしろ。今初号機をまわす。

レイ:了解。

レイ:(乗っているのは、彼…)

レイ:きゃっ!

マヤ:零号機、左腕に使徒侵入!神経節が侵されて行きます!

ゲンドウ:左腕部切断。急げ!

マヤ:しかし、神経接続を解除しないと!

ゲンドウ:切断だ。

マヤ:はい…

レイ:ひっ!

マヤ:零号機中破、パイロットは負傷。

シンジ:そんな…

ゲンドウ:目標は進行中だ。後20(フタマル)で接触する。おまえが倒せ。

シンジ:でも目標って言ったって…

シンジ:人が乗ってるんじゃないの…?

シンジ:同い年の子供が…

シンジ:…

シンジ:エントリープラグ…やっぱり、人が乗ってるんだ!

シンジ:ぐっ、ぐあっ!

マコト:生命維持に支障発生!

マヤ:パイロットが危険です!

冬月:いかん、シンクロ率を60%にカットだ!

ゲンドウ:待て!

冬月:しかし碇!このままではパイロットが死ぬぞ!

ゲンドウ:シンジ、なぜ戦わない!?

シンジ:だって、人が乗っているんだよ、父さん!!

ゲンドウ:構わん。そいつは使徒だ。我々の敵だ。

シンジ:でも…でも、できないよ!…助けなきゃ…人殺しなんてできないよ!!

ゲンドウ:おまえが死ぬぞ!

シンジ:いいよ、人を殺すよりはいい!

ゲンドウ:構わん。パイロットと初号機のシンクロ率を全面カットだ!

マヤ:カットですか?

ゲンドウ:そうだ。回路をダミープラグに切り替えろ!

マヤ:しかし、ダミーシステムはまだ問題も多く、赤木博士の指示もなく!

ゲンドウ:今のパイロットよりは役に立つ!やれ!

マヤ:はい…

シンジ:何だ…?何をしたんだ、父さん!

マコト:信号、受信を確認。

マヤ:官制システム切り替え完了。

オペレータ:全神経、ダミーシステムへ直結完了。

オペレータ:感情素子の32.8%が不鮮明、モニターできません。

ゲンドウ:構わん、システム開放、攻撃開始。

マヤ:これが、ダミープラグの力なの…?

オペレータ:システム正常!

オペレータ:さらにゲインがあがります!

マヤ:ひっ!

シンジ:やめてよ!!!!!

シンジ:父さん、やめてよ、こんなのやめてよ!!!!!

シンジ:クッソォ…止まれよ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ!止まれ!

シンジ:やめろーッ!

シンジ:やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!

シゲル:え、EVA3号機、あ、いえ、目標は、完全に、沈黙しました…

ヒカリ:フンフフンフンフンフ~ン…これにしよっと。コダマお姉ちゃんとノゾミとあたし。4人分かぁ。明日は食べてくれるかなぁ…

男:こっちにもいたぞーっ!生存者だ!息はある!急いで救護を廻してくれ!

男:そうだ。レコーダーのプラグは、ペースト作業終了後、すべて、焼却処分にしろ!

ミサト:生きてる……加持?

男:いいから!***の封鎖を解除しろ!

加持:よかったな、葛城。

ミサト:リツコは…?

加持:心配ない。君よりは軽傷だ。

ミサト:そう…EVA3号機は!?

加持:使徒、として処理されたそうだ。初号機に。

男:…は破棄だ!ベークライトを注入してくれ。

男:地下800mの…

ミサト:………私、私シンジ君に何も話てない…

ミサト:シンジ君…?

シンジ:ミサトさん…無事だったんですね…?

ミサト:あたしはね…ごめんなさい、あたしあなたに大事なこと伝えなきゃいけなかったのに、こんなことに…

シンジ:ミサトさん…僕は…僕は人を…父さんが…やめてって頼んだのに…

ミサト:シンジ君、ごめんね、ごめんね…

マヤ:エントリープラグ回収班より連絡。パイロットの生存を確認。

シンジ:生きてた!?

男:了解。変形部はレーザーで切断。

男:L.C.L.の変質サンプルは最優先で…

ミサト:あの3号機のパイロットは…フォースチルドレンは…

女:付着している生体部品は破棄処分、熱処理を準備!

シンジ:トウジ…?

ミサト:シンジ君…シンジ君…シンジ君?…シンジ君!?…シンジ君!!?

シンジ:うわぁあああああああああ!

 

 

 

シンジは遂に、自らの意思でエヴァを降りる
だが、彼に関係なく侵攻する最強の使徒が、次の惨劇を生むのだった
次回、『男の戦い』