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新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ) 第弐拾六話「世界の中心でアイを叫んだけもの」最終話 全セリフ

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ)  第弐拾六話「世界の中心でアイを叫んだけもの」最終話

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ) 第弐拾六話「世界の中心でアイを叫んだけもの」最終話

 

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ)  第弐拾六話「世界の中心でアイを叫んだけもの」最終話

 

 

テロップ:時に2016年

テロップ:人々の失われたモノ

テロップ:すなわち、心の補完は続いていた

テロップ:だが、その全てを記すにはあまりにも時間が足りない

テロップ:よって今は、碇シンジという名の少年

テロップ:彼の心の補完について語ることにする

テロップ:CASE 3

テロップ:碇シンジの場合

テロップ:恐怖

アスカ:自分がいなくなること。

シンジ:でも、こんな自分なら、いなくてもいいと思う。

レイ:どうして?

アスカ:だって、私はいらない人間だもの。

シンジ:やっぱり僕は、いらない子供なんだ!僕のことなんか、どうでもいいんだ!

ミサト:どうでもいいと思うことで、逃げてるでしょ?

ミサト:失敗するのがこわいんでしょ?

ミサト:人から嫌われるのが恐いんでしょ?

ミサト:弱い自分を見るのが恐いんでしょう?

シンジ:そんなの、ミサトさんも同じじゃないか!

ミサト:そうよ。私たちはみんな同じなのよ。

リツコ:心がどこか欠けているの。

アスカ:それが恐いの。

レイ:不安なの。

ミサト:だから、今、一つになろうとしている。

アスカ:互いに埋め合おうとしている。

レイ:それが、補完計画。

冬月:人は、群れていなければ生きられない。

ゲンドウ:人は一人で生きていけない。

リツコ:自分は一人しかいないのに。

加持:だから辛いんだな。

アスカ:だからさみしいのよ。

ミサト:だから、心を、体を重ねたいの。

レイ:一つになりたいのね。

冬月:人は、脆く、弱いものでできている。

リツコ:心も体も、脆くて弱いものでできている。

ゲンドウ:だから、お互いに補完し合わねばならない。

ゲンドウ:そうしなければ生きていけないからだ。

テロップ:「本当に?」

レイ:なぜ、生きてるの?

テロップ:わからない

アスカ:それを知りたくて、生きてるのかな?

レイ:誰のために生きてるの?

アスカ:もちろん、私のためよ。

シンジ:多分、自分のために。

テロップ:「本当に?」

レイ:生きていて嬉しい?

シンジ:分からない。

レイ:生きていて嬉しい?

アスカ:嬉しいに決まってるわよ。

レイ:生きていて嬉しい?

ミサト:楽しいことしか、したくないの。

加持:さみしいのは、嫌いかい?

シンジ:好きじゃないです。

加持:辛いのは、嫌いかい?

ミサト:好きじゃないわ。

加持:だから逃げるのか?

ミサト:そうよ。嫌なことから逃げ出して、何が悪いって言うのよ!

シンジ:逃げちゃだめだ。

レイ:どうして逃げてはいけないの?

シンジ:逃げたら辛いんだ!

レイ:辛いことから逃げ出したのに?

シンジ:辛かったんだよ!

アスカ:辛いことが分かってるんなら、それでいいじゃん。

ミサト:そう。辛かったら逃げてもいいのよ。

レイ:本当に嫌だったら、逃げ出してもいいの。

シンジ:でも嫌だ!逃げるのはもう嫌なんだよ!

シンジ:そう、逃げちゃだめなんだ!

ミサト:それは、ただ逃げるほうがもっと辛いと感じているからよ。

アスカ:逃げ出した辛さを知ったから。

レイ:だから逃げるのが嫌なのね。

シンジ:だって、逃げ出したら誰も相手にしてくれないんだ!

シンジ:僕を捨てないで。お願いだから、僕を捨てないで!

リツコ:人の言うことにはおとなしく素直に従う。それがあの子の処世術じゃなの?

シンジ:そうだよ、そうしないとまた捨てられちゃうんだ。

アスカ:自分が傷つくのが恐いんでしょう。

ミサト:そう思い込んでいるだけでしょ?

ケンスケ:傷ついているのは、シンジ一人だけじゃないよ。

トウジ:難儀なんは、おまえ一人やないでぇ。

ヒカリ:そう考えると楽だから、そう思っているだけね。

シンジ:うるさい!そんなの関係ないよ!僕のことなんか、どうでもいいんだ!

ミサト:そうやって、すぐに自分の価値を放り出す。

レイ:私には、何もないもの。

アスカ:まぁた、価値がないんだ、と思い込む!

ミサト:そう思って何もしなければ、傷つくこともないもの。

アスカ:人に誉められることで、自分を維持しているのよ。

シンジ:誰も僕を受け入れてくれないんだ。

ミサト:そう思い込んでいるだけでしょ?

シンジ:だから僕は、EVAに乗らなきゃいけない。

ミサト:自分には、最初から価値がないと思い込んでいるだけなんでしょ?

シンジ:そうしなきゃいけないんだ!

ケンスケ:そんな事ないさ。

トウジ:そう思い込んでるだけやで。きっと。

シンジ:違う。僕に価値はない。誇れるものがない。

アスカ:だからEVAに乗ってる。

シンジ:EVAに乗ることで、僕は僕でいられる。

アスカ:EVAに乗ることで、私は私でいられる。

シンジ:EVAに乗る前の僕には、何もなかった。

シンジ:僕はEVAに乗っているからここにいられる。

アスカ:他には何もないの。

レイ:他には何もないもの。

シンジ:僕には何もない。何もないんだ。

テロップ:「生きる価値が」

シンジ:僕にはない。

テロップ:「…だから」

シンジ:僕は、僕が嫌いなんだ。

アスカ:あんたなんか、嫌い、嫌い!大っ嫌い!

トウジ:おまえなんか、大っ嫌いや!

ケンスケ:僕は嫌いだな、君のことが。

ヒカリ:ごめんなさい、あなたのこと嫌いなの。

リツコ:嫌いね。

マコト:嫌いですね。

シゲル:嫌いだよ。

マヤ:嫌いです。あなたのこと。

加持:嫌いだな、君のことが。

ミサト:大っ嫌い!

シンジ:ほら、みんなそう思ってる。

シンジ:きっとそう思ってるんだ!

レイ:そう思い込んでいるだけでしょ。

シンジ:違う!だって、僕は僕が嫌いだもの!

レイ:だから、みんなもそうだと思い込んでる。

アスカ:嫌い、嫌い!大っ嫌い!

シンジ:でも、誉めてくれるんだ。

シンジ:EVAに乗ると、誉めてくれるんだ!

シンジ:人に誉められたんだ。

テロップ:「だから うれしい」

シンジ:人に誉められたんだ!

テロップ:「でもうれしくない」

レイ:どちらがほんとの気持ちなの?

シンジ:分からない。いや、どっちもほんとの気持ちだ。

ミサト:だからEVAに乗るのね。

シンジ:今の僕には、EVAしかないから。

レイ:そうしないと自分が保てないのね。

ミサト:確かにEVA初号機は、あなたの心の一部だわ。

リツコ:けどEVAにすがっていると、EVAそのものがあなた自身になってしまう。

加持:EVAそのものが君のすべてになってしまう。

ミサト:本当のあなた自身は、どこにもいなくなってしまうのよ。

シンジ:いいんだ!もともと僕には何にもなかったんだ。習っていたチェロだって、何にもならなかったんだ。

アスカ:自分から何もしなかっただけじゃないの。

シンジ:でも、今はEVAに乗れるんだ!

アスカ:で、そのうちEVAがなければ何もできなくなるのよ。私みたいに。

テロップ:「何故、エヴァに乗るのか?」

シンジ:それが僕のすべてだから。

シンジ:雨、憂鬱な気分。僕の気分みたいだ。好きじゃない。

レイ:夕日。消えていく命。私の願い。好きじゃない。

アスカ:朝。今日の始まり。嫌な一日の始まり。好きじゃない。

シンジ:青い空。暖かいもの。慣れないもの。怖いもの。いらないもの。好きじゃない。

アスカ:みんな、みんな、大っ嫌い!

ミサト:何を願うの?

テロップ:「不安が怖い?」

アスカ:何がほしいの?

テロップ:「安らぎが欲しい?」

レイ:何を求めているの?

テロップ:「嫌わないで!」

アスカ:私を嫌わないで!

シンジ:怖いものは

テロップ:拒絶

レイ:ほしいものは

テロップ:接触と承認

シンジ:そばにいてもいいの?

レイ:ここにいてもいいの?

アスカ:私のこと、好き?

テロップ:「おかあさんのこと、」

テロップ:「好き?」

アスカ:ママのところに行きたいの?

アスカ:行きたくない。

シンジ:お父さんのところへ行かないの?

シンジ:行きたくない。

レイ:どうして?

テロップ:怖いから

シンジ:嫌われるのが怖いから。

アスカ:私が消えてしまうかもしれないから。

テロップ:だから?

ミサト:何を願うの?

テロップ:不安の解消

レイ:何を求めるの?

テロップ:寂しさの解消

ユイ:幸せではないのね。

シンジ:その前にほしいんだ。僕に価値がほしいんだ。誰も僕を捨てない、大事にしてくれるだけの。

テロップ:価値が欲しい

ユイ:それはあなた自身で認めるしかないのよ。自分の価値を。

テロップ:だから、エヴァに乗っている

シンジ:僕には価値がない…

アスカ:生きていくだけの価値がない。

レイ:では、あなたは何?

シンジ:じゃあ、僕って何?僕って何なんだ!

シンジ:これは…僕だ!僕を他人に見せている形。僕という記号だ!これも、これも…

テロップ:碇シンジ

シンジ:これも、みんな僕をあらわすものに過ぎない。

シンジ:僕を他人に認識させているものに過ぎない。じゃあ僕って何だ?

テロップ:「どこにいるんだ?」

シンジ:これは僕、本当の僕。偽りの僕。

レイ:あなたはあなた。ただ、あなた自身の広がりと、境目があるの。

シンジ:そうだ。僕の服、僕の靴、僕の部屋。

シンジ:それらは僕の一部。

レイ:あなたの意識で繋がっている、モノ。

シンジ:僕と感じているものが僕。僕は僕自身でしかないのか?

シンジ:でも僕が分からない、僕はどこにいるんだ?僕って何なんだ!僕って何なんだ!

テロップ:だから心の閉塞を、願う

シンジ:誰も僕のことなんか分かってくれないんだ!

アスカ:あんたバカぁ?そんなの、あったりまえじゃん!誰もあんたのことなんて、わかんないわよ!

ミサト:あなたのことをいたわり、理解できるのは、あなた自身しかいないのよ。

レイ:だから、自分を大事にしなさい。

シンジ:そんな事言ったって、自分がないんだ、分からないんだ!大事にできるわけないよ!

テロップ:「不安なのよ」

レイ:やはり、不安なのよ。

ミサト:今のあなた。

アスカ:今のあなたの周りの人々。

レイ:今のあなたを取り巻く環境。

ミサト:どれもずっと永遠に続くものではないわ。

アスカ:あなたの時間は常に流れ、

レイ:あなたの世界は変化の連続でできている。

レイ:何よりも、あなたの心次第でいつでも変わるものなのよ。

シンジ:これは?何もない世界。誰もいない世界。

シンジ:自由の世界。

シンジ:自由?

シンジ:何者にも束縛されない、自由の世界だよ。

シンジ:これが自由?

シンジ:そ。自由の世界。

レイ:その代わりに、何もない。

シンジ:僕が考えない限り。

ミサト:そう。あなたが考えない限り。

シンジ:そんな、どうしたらいいのか分かんないよ。

レイ:不安なのね。

アスカ:自分のイメージがないのね。

シンジ:漠然としすぎてる。

ミサト:何もつかめない世界。

テロップ:それが 自由

加持:君の好きにしていい世界。

ミサト:けど、あなたは不安なのね。

冬月:どうしたらいいのか、分からないのかね?

シンジ:どうしたらいいんですか?

ゲンドウ:不自由をやろう。

アスカ:ほら、これで天地ができたわ。

レイ:でもこれで、自由が一つ、消えた。

ミサト:あなたは地に立たなければならない。

加持:だが、君は安心する。

マコト:自分の心が少し楽になったから。

シゲル:そして、歩いていく。

マヤ:それは、あなたの意志。

シンジ:これが、僕の意志?

リツコ:世界に地が存在するのは、あなたの周りの世界。

トウジ:せやけど、おまえは自由に動けるんや。

ケンスケ:その気になれば世界の位置を変える事もできるさ。

ヒカリ:そして、世界の位置も常に同じところではないの。

加持:時の流れとともに、変わっていくものさ。

冬月:君自身も変わる事ができる。

ゲンドウ:おまえをかたどっているのは、おまえ自身の心と、その周りの世界だからな。

リツコ:だって、これはあなたの世界ですもの。

ミサト:あなたが捉えている、現実の形なのよ。

テロップ:それが現実

シンジ:これは…何もない空間。何もない世界。僕のほかには何もない世界。僕がよく分からなくなっていく。

シンジ:自分がなくなっていく感じ。僕という存在が消えていく。

テロップ:「何故?」

ユイ:ここには、あなたしかいないからよ。

シンジ:僕しかいないから?

ユイ:自分以外の存在がないと、あなたは自分の形が分からないから。

シンジ:自分の形…

テロップ:「自分のイメージ?」

ミサト:そう。他の人の形を見る事で、自分の形を知っている。

アスカ:他の人との壁を見る事で、自分の形をイメージしている。

レイ:あなたは、他の人がいないと自分が見えないの。

シンジ:他の人がいるから、自分がいられるんじゃないか。一人は、どこまで行っても一人じゃないか。世界はみんな僕だけだ!

ミサト:他人との違いを認識する事で、自分をかたどっているのね。

レイ:一番最初の他人は、母親。

アスカ:母親は、あなたとは違う人間なのよ。

シンジ:そう、僕は僕だ。ただ、他の人たちが僕の心の形を作っているのも確かなんだ!

ミサト:そうよ。碇シンジ君。

アスカ:やっと分かったの?

アスカ:バカシンジ!

アスカ:ようやくお目覚めね、バカシンジ。

シンジ:なんだ、アスカか。

アスカ:なんだとは何よ、こうして毎朝遅刻しないように、起こしに来てやってるのに、それが幼なじみにささげる感謝の言葉ぁ?

シンジ:うん、ありがとう…だから、もう少し、寝かせて…

アスカ:何甘えてんの!もぉ、さっさと起きなさいよ!

アスカ:ギャー!エッチ、バカ!ヘンタイ!信じらんない!

シンジ:仕方ないだろ!朝なんだから!

ユイ:シンジったら、せっかくアスカちゃんが迎えに来てくれているのに、仕様のない子ね。

ゲンドウ:ああ。

ユイ:あなたも、新聞ばかり読んでないで、さっさと支度してください!

ゲンドウ:ああ。

ユイ:もう、いい年してシンジと変わんないんだから…

ゲンドウ:君の支度はいいのか?

ユイ:はいいつでも!

ユイ:もう、会議に遅れて冬月先生に文句いわれるの、私なんですよ。

ゲンドウ:君はもてるからな。

ユイ:バカ言ってないで、さっさと着替えてください!

ゲンドウ:ああ、分かってるよ、ユイ。

アスカ:ほぉら、さっさとしなさいよぉ!

シンジ:分かってるよ、ほんと、うるさいんだからアスカは…

アスカ:何ですってぇ?

アスカ:じゃあおば様、行ってきまーす!

シンジ:行ってきまーす…

ユイ:はい、行ってらっしゃい。

ユイ:ほら、もう!あなた!いつまで読んでいるんですか!

ゲンドウ:ああ、分かってるよ、ユイ。

シンジ:今日も転校生が来るんだってね。

アスカ:まあね。ここも来年は遷都されて、新たな首都になるんですもの。どんどん人は増えていくわよ。

シンジ:そうだね。どんな子かなぁ。可愛い子だったらいいな。

アスカ:むぅ…

レイ:あー、遅刻遅刻ぅ!初日から遅刻じゃ、かなりヤバイ、って感じだよねー!

レイ:んああああ!

シンジ:いつつつつ…

レイ:あ痛たたた…ん?

レイ:ごめんね、マジで急いでたんだ!

シンジ:?

レイ:ほんと、ごめんねー!

シンジ:はぁ?

アスカ:むぅぅ!

トウジ:なぁ~にぃ!で、見たんか?その女のパンツ!

シンジ:別に、見たってわけじゃ…ちらっとだけ。

トウジ:カァ~~~~ッ!朝っぱらから運のええやっちゃなぁ!いっ、いてててて!

トウジ:いきなり何すんのや、もう!イインチョ!

ヒカリ:鈴原こそ、朝っぱらから何バカなこと言ってんのよ!ほら!さっさと花瓶のお水変えてきて!週番でしょ!

トウジ:ほんま、うるさいやっちゃなぁ!

ヒカリ:なんですってぇ!?

シンジ:尻に敷かれるタイプだな、トウジって。

アスカ:あんたもでしょ。

シンジ:なんで僕が尻に敷かれるタイプなんだよ!

アスカ:何よ、ほんとのこと言ったまでじゃないの。

シンジ:どうしてだよ!

アスカ:見たまんまじゃない!

シンジ:アスカがいつもそうやって、ポンポンポンポン言うからだろ!

ケンスケ:いや~ぁ、平和だねぇ。

アスカ:何よ、うるさいわね!バカシンジ!

トウジ:おお~っ、ミサト先生や!

トウジ・ケンスケ:おおおおお!

トウジ:やっぱええなぁ、ミサト先生は。

アスカ・ヒカリ:何よ、3バカトリオが!バッカみたい!

ヒカリ:起立!礼!着席!

ミサト:喜べ男子!今日は噂の転校生を紹介するーっ!

レイ:綾波レイです。よろしく。

シンジ:あぁーっ!

レイ:ああっ!あんた、今朝のパンツ覗き魔!

アスカ:ちょっと!言いがかりはやめてよ!あんたがシンジに勝手に見せたんじゃない!

レイ:あんたこそ何?すぐこの子かばっちゃってさ。何?できてるわけ?2人?

アスカ:た、ただの幼なじみよ!うっさいわねぇ…

ヒカリ:ちょっと、授業中よ!静かにしてください!

ミサト:まぁ~、楽しそうじゃない。私も興味あるわ。続けてチョーダイ。

クラスメイト:わはははは!

シンジ:そうだ、これも一つの世界。

シンジ:僕の中の可能性。今の僕が僕そのものではない。いろんな僕自身がありえるんだ。

シンジ:そうだ、EVAのパイロットではない僕もありえるんだ。

ミサト:そう考えれば、この現実世界もそう悪いもんじゃないわ。

シンジ:現実世界は悪くないかもしれない。でも、自分は嫌いだ。

マコト:現実を、悪く、嫌だと捉えているのは君の心だ。

シゲル:現実を真実に置き換えている、君の心さ。

マヤ:現実を見る角度、置き換える場所。これらが少し違うだけで、心の中は大きく変わるわ。

加持:真実は、人の数だけ存在する。

ケンスケ:だが、君の真実は一つだ。狭量な世界観で作られ、自分を護るために変更された情報。歪められた真実。

トウジ:ま、人一人が持てる世界観なんて、ちっぽけなもんや。

ヒカリ:だけど、人はその自分の小さな物差しでしか、物事を測れないわ。

アスカ:与えられた他人の真実でしか、物事を見ようとしない。

ミサト:晴れの日は気分よく、

レイ:雨の日は憂鬱。

アスカ:そう教えられたら、そう思い込んでしまう。

リツコ:雨の日だって楽しい事はあるのに。

冬月:受け取り方一つでまるで別物になってしまう、脆弱なものだ。人の中の真実とはな。

加持:人間の真実なんて、その程度のものさ。だからこそ、より深い真実を知りたくなるんだね。

ゲンドウ:ただ、おまえは人に好かれる事に慣れていないだけだ。

ミサト:だから、そうやって人の顔色ばかりうかがう必要なんてないのよ。

シンジ:でも、みんな僕が嫌いじゃないのかな?

アスカ:あんたバカぁ?あんたが一人でそう思い込んでいるだけじゃないの!

シンジ:でも、僕は僕が嫌いなんだ。

レイ:自分が嫌いな人は、他人を好きに、信頼するようになれないわ。

シンジ:僕は卑怯で、臆病で、ずるくて、弱虫で。

ミサト:自分が分かれば、優しくできるでしょう?

シンジ:僕は僕が嫌いだ。

シンジ・アスカ・ミサト:でも、好きになれるかもしれない。

シンジ:僕はここにいてもいいのかもしれない。

シンジ:そうだ、僕は僕でしかない。

シンジ:僕は僕だ。僕でいたい!

シンジ:僕はここにいたい!

シンジ:僕はここにいてもいいんだ!

一同:わぁー!ブラボーッ!

ミサト:おめでとう!

アスカ:おめでとう!

レイ:おめでとう

リツコ:おめでとう!

加持:おめでとう!

ヒカリ:おめでとう!

ケンスケ:めでたいなぁ!

トウジ:おめでとさん!

ペンペン:クックックワァックッ!

マコト:おめでとう!

シゲル:おめでとう!

マヤ:おめでとう!

冬月:おめでとう

碇夫妻:おめでとう

シンジ:ありがとう…

テロップ:父に、ありがとう

テロップ:母に、さようなら

テロップ:そして、全ての子供達(チルドレン)に、おめでとう

 

 

 

最後のシ者は倒した。
だが現実に対処できないシンジは固く心を閉ざしてしまう
そして約束の時が来る
迫り来るネルフ全滅の危機、死の淵へ追い詰められるアスカ
レイと共に発動へと導かれる人類補完計画
己の現実に抗い、夢を受容する人々の頭上に、エヴァシリーズが舞い降りる
暴かれる欺瞞をあざ笑うかの様に
次回『Air